【”感じる”英語!】イングリッシュドクター・西澤ロイ氏が、英会話できない原因はすでに知っている言葉を深掘りしていないだけだと説く一冊。読み進めるごとにワクワクが止まらない”感じる”英語を体感せよ!
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■書籍情報
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【書籍名】頑張らない英会話フレーズ
【著者名】西澤ロイ
【出版社】あさ出版
【出版日】2015/12/25
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】明日の語学力を磨きたいときに
【キーワード】英語
【頁 数】230ページ
【目 次】
Prologue 鍵はボキャブラリーを“深める”こと
1 基本動詞や前置詞はこうやって理解する
2 in←→outが持つ英語ならではの感覚
3 英語感覚のスイッチを、offからonにしよう
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■1分間紹介文
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「haveの持つ意味は?」と聞かれてなんと答えますか?
「haveの意味は持つでしょう?」と断定的に思った方にオススメな一冊。
著者は、西澤ロイさん。
イングリッシュ・ドクター。
TOEIC満点(990点)、英検4級。言語学に、脳科学や心理学も取り入れ、英語流の「発想」や「考え方」を研究・実践することで、大人だからこそ上達する独自のメソッドを確立する。
西澤ロイ(イングリッシュ・ドクター)公式ウェブサイト
本書は、多くの日本人が英語を話せないのは、ボキャブラリー不足ではなく、誰もが知っている基本的な単語の”深堀り”が足りないからであると説く一冊。25の動詞と5つの前置詞を”深堀り”することで、300通りの英会話表現が可能であることを鮮やかに提示する。
”深堀り”するとは、1つの単語の中核となる意味(コア)をしっかりイメージし、そこか派生して様々な表現が可能なことを”感じる”ことだと、著者は云う。
この”感じる”を徐々に体感できるつくりがとても素晴らしく、読み進めるごとにワクワクが止まらなくなる。そして、コアを意識しイメージしながら例文を読んでいるうちに、自然と訳文を見なくてもニュアンスがわかるようになっていく感覚を味わえるから驚き!!
諦めずに、もう一回やってみようかな♪
英語に対してそう前向きになれるワクワク感をぜひ体感してほしい。
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■押さえておきたい15のポイント
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日本における英語教育の最大の問題点。それは英語を「暗記科目」にしてしまっていること
もちろん、動詞のボキャブラリーが増えれば、英語の表現力は高まり、会話力がアップするでしょう。しかし、それよりももっと高い効果が得られる方法は、既にに知っている動詞を深掘りすることなのです。
特にhave/make/take/go/come/get/put/give/turnなど、動詞の中でも基礎的なもの(「基本動詞」と呼ばれます)はとても広い意味を持っています。そのイメージを掴み、しっかりと使いこなせるようになることが重要なのです。
木に枝はたくさん存在するかもしれませんが、幹は1本しかありませんよね。それと同様に、単語にも幹に当たるものが1つだけあります。それが「中核的な意味」であり、「コア(核)」と呼ばれます。それを掴むことが、基本的な単語を理解する上で極めて重要なのです。
haveのコアにあるのは「なわばり」という感覚です。
(略)
このなわばりの中に「持っている」、もしくは「ある(存在する)」という状態を英語ではhaveという動詞で表現します。
<著内の例文(一部抜粋)>
・I have a pen here.
・I have a brother and a cat.
・I have a cat on my lap.
・I ‘ll have this shirt,please.
・My sister had a baby last week.
※haveを「なわばりの中に入ってくる」とイメージして読んでみてください
goのコアにあるのは「(今いるところから)離れて行く」という動きです。
<著内の例文(一部抜粋)>
・The prize goes to…Spain!
・Well,things are not going well.
・I have to go now.
・The cat goes “meow”.The cow goes “moo”.
・They sometimes had an “anything goes” attitude.
onのコアにある感覚は「接触」であり、「〜の上」という意味合いは、一番多い接触の形だといえるでしょう。そしてoffは逆に「(接触しているところから)離れる」ことを表します。
inの根本にあるのは「内部感覚」であり、「内部感覚があるモノの中にいる状態」を表します。
<著内の例文(一部抜粋)>
・He’s sitting in a chair.
・I fell in love with her instantly.
・The barricades couldn’t keep people in.
takeは日本語の「取る」に近いのですが、「手を使って掴む」ことが基本です。そして、掴んだものは自分の「なわばり」に入ることになります。また、手を出すという「意思」や「積極性」が暗に示されます。
breakは「壊す」よりもずっと広い意味合いを持っており「破る」「折る」「断つ」など様々な日本語に対応します。何かの「モノ」や「つながり」「連続性」「秩序」など様々なものが「壊れる/失われる」ことに対して使われます。
giveは「与える」だと思われがちですが、その基本的な意味は「(なわばりから)出す」ことです。出したものが人に渡れば「与える」という意味になるだけだとお考えください。
lookとは「目を動かす」ことであり、つまり「視線を向ける」という動作を表します。
makeのコアにあるのは「(手を加えることで)作る、(存在しなかったものを)生み出す」といったイメージです。「作り替える」こともそうですし、「抽象的なモノや行為を生み出す」ような意味合いを持つことも多くあります。
●outが持つ感覚
・「外にある状態」を表すout
(例)The country managed to keep out of the war.
・「外に出る」動きを表すout
(例)Get out!
・「くりぬく」イメージを持つout
(例)The child cut a circle out of cardboard.
・「渡す」「見せる」動きを表すout
(例)The teacher gave out a lot of weekly homework.
・「明らかにする」out
(例)The truth finally came out.
・「世に出る」out
(例)My new book will come out next week.
・「なくなる」ことを表すout
(例)My legs gave out.
・「意識がなくなる」こともout
(例)Peter passed out after two glasses of beer.
・火や明かりなどが「消える」out
(例)The lights went out in the entire city.
・outは「すっかり感」を表すこともある
(例)Cut it out!That’s enough.
大切なのは、動詞が示す「動作を感じること」
動詞と前置詞、それらを組み合わせた句動詞も、極力暗記をすることなく理解できるということがお分かりいただけたことでしょう。
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■これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【658-1】単語のコアイメージを意識する癖を持つ
【658-2】本書を反復学習してコアイメージの定着を図る
【658-3】言語を暗記と捉えない。
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■今回のまとめ
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幹がしっかりしていれば、枝は無限大!
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■今回紹介した本
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西澤ロイさん、ワクワクする一冊をありがとうございます\(^o^)/
興味をお持ちいただけましたら、ぜひあなたの自身で本を体感してくださいね(^^)
少しでも参考になれたら、嬉しいです。ありがとうございました!
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コメント
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2016年 1月 10日
どうしても大西先生の著書とかぶるイメージが