【書評:1147冊目】人生を変える断捨離(やましたひでこ)

【断捨離とは片づけにあらず!】
一般財団法人「断捨離」代表・やましたひでこ氏が、『人生を変える断捨離』と題して、断捨離についての基本的な考え方を語りながら、断捨離が人生に及ぼす様々な力を解説する一冊。

■書籍の紹介文

あなたのお家(部屋)。
ごみごみしていませんか?

 

本書は、断捨離とは単なる片づけ術ではないと指摘しながら、断捨離の基本的な考え方から実践方法までを解説する一冊。

 

断捨離とは、
モノを「断」ち、
ガラクタを「捨」てれば、
執着も「離」れていく
ということです。

 

しかし、モノの片づけは断捨離の一部に過ぎないと著者は言います。
その本質は、「出す」ことであると説きます。

 

単なる片づけ術ではなく、思考や感情、価値観までも「出す」。
すると、身も心も軽くなり、本当に大切なものだけで満たされた状態になる。

 

この満たされた状態こそが、断捨離の醍醐味である。
このことが、熱く語られています。

 

自分の身体に置きかえて考えるのが、とても分かりやすいです。
適切に排泄をせず、溜め込んでしまうと体調不良を起こしますよね?

 

きちんと整え、不要物をきちんと出し、取り入れるものにも留意する。
まさに、断捨離とは人生のコンディショング方法と言えるのです。

 

片づけではない、断捨離の極意。
ぜひ、この機会に身につけてしまいましょう!

 

◆断捨離で、人生を整える。

人生を変える断捨離
やましたひでこ ダイヤモンド社 2018-2-22
売上ランキング(公開時):6,428
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私たちはモノを前にした時に「必要か?」ではなく、モノ自体に焦点を合わせた「使えるか?」の観点で取捨選択してしまう思考の癖があります。

 

断捨離では、「空間軸」という、空間を主体とした思考を重視しています。
つまり、「多すぎるから捨てる」「不要だから捨てる」のも間違いではないのですが、それ以前に、「空間を美しく保つためにモノを最適量に絞り込む」という考え方です。
この発想は断捨離を実践する上で欠かせないポイントです。

 

「使いそうにないから、要らない」と即座には捨てられず、捨てようとしても、どこか重たい感じがするーーーそれは、心理的な重さであり、「執着」という名の接着剤なのです。
単なる、モノに対する固着です。

 

断捨離は、「棄てる」ことを最も憂い、「捨てる」は手段の1つと考えます。
「捨てる=出す」なのです。

 

「断捨離をしよう!」と決めた時、私たちが真っ先にやるべきことは何でしょう?
それは、押入れや戸棚などのふだんは閉め切っていて”見えない収納”を全て開け放つことです。

 

優先すべきは「片づいた後の住まいでどんな暮らしをしたいのか」という、あなたのビジョンを明確にすることです。

 

断捨離では、住まいにある大量のモノを次の3つの「ふるい」にかけて取捨選択していきます。
・「どこからどう見てもゴミ・ガラクタ」を捨てる
・「自分軸」と「時間軸」、関係性を意識して手放す
・「要・適・快」でモノを絞り込む

 

住所もそうですが、日本国→東京都→港区というように、大きな枠組みから徐々に小さいほうにフォーカスしていくのが、混乱しない思考の順序です。

 

お風呂は肉体の汚れや垢を落とし、トイレは排泄をし、寝室は疲れをとる空間。
肉体的に疲れている人は、必ずと言っていいほどこの3つの場が混乱し、汚れています。
「どこから手をつけたらいいかわからない」と悩む人は、こうした「出口」に当たる場所を断捨離し、まずは肉体的に回復していくことを優先するのです。

 

1つ無用なモノを捨てると、1つ分だけ空間ができる
1つ余計なモノを捨てると、1つ分だけ負担が取り除かれる
1つムダなモノを捨てると、1つ分だけ爽やかさが甦る

 

モノの取捨選択を通じて自分を知り、自己肯定感を高めていき、モノ軸から空間軸へとシフトできた頃には、悩みに翻弄されることなく、果敢に対処していける力を身につけることができるのです。

 

断捨離の根本にある考え方は「新陳代謝」です。
住空間は常に代謝(=入れ替え)している状態が望ましいのですから、「入ってきたモノは活用し、使わなくなったモノは排出する」サイクルが続くことで、その場には活性エネルギーが満ちてきます。

 

今まで、なんとなく生活していたのが、モノを手に取りながら、時間軸(今)と重要軸(自分)を考え、空間とのバランスや関係性を問う思考が身につくことで、「今、ここ、私」を意識できるようになるのです。
つまり、主体的な生き方をするようになっていくのです。

 

「あ、ココロがモヤモヤしてきたな」と感じたら、断捨離をします。
悩みを抱えた私の「容れ物」である「住まい」という空間をクリアに整えていくのです。

 

断捨離とは「出す」ことを意識し、モノを、空間を、自分自身を洗練させ「今、ここ、私」を生きる「美学」なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1147-1】普段閉め切っている収納部分を開けてみる

【1147-2】自分にとって心地よい空間とはどんな空間かを考える

【1147-3】心がモヤモヤするときは、掃除をしてモノを捨てる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】人生を変える断捨離
【著者名】やましたひでこ著者情報
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2018/2/22
オススメ度★★★★★
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード生活習慣術自己対話問題解決
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 だから、あなたは捨てられない
第2章 これが断捨離のメカニズム
第3章 断捨離が人生を変える
第4章 断捨離で、ごきげんに生きる

 

この本が、あなたを変える!

人生を変える断捨離
やましたひでこ ダイヤモンド社 2018-2-22
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やましたひでこさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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