【書評:1215冊目】スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術(ロバート・サットン)

【アホ被害という国際問題を撲滅せよ!】
スタンフォード大学教授ロバート・サットン氏が、熱くなってとりかえしがつかなくなる前に、「職場のアホと戦わない技術」を指南する一冊。もうアイツの好きにさせない!

■この本の紹介文

思わず「アホ!」と叫びたい相手。
あなたの職場にいますか?

 

本書は、どんな場所にも性悪な人に対処する方法を、組織行動論・組織管理論という学術的根拠と長年の研究結果に基づき、わかりやすく指南する一冊。

 

・とにかく性悪なヤツ
・いい年していじめるヤツ
・人を無視してまるで透明人間のように扱うヤツ
・なんでも「規則」「規則」の一点張りで縛るきもち悪いヤツ
・あなたをゴミ扱いするヤツ
このような性悪な人(アホ)に目をつけられると、とにかく生気を奪われます。

 

さらに、対応を間違えてしまうと、アイツではなく自分がトラブルメーカーのように思われてしまいます。
まさに、百害あって一利なしの存在と言えるでしょう。

 

そんなアイツと戦うため、アイツとの戦いから自分を守るため、強力な武器を授けてくれるのがこの本です。
学術的な根拠と著者の「アホ研究」における成果をベースにした、たしかな武器。

 

ただし、武器も中途半端な使い方をしたり、使うタイミングを間違えるとしっぺ返しを喰らいます。
しっかりこの本で学び、威力の引き出し方を身につけましょう。

 

もうアイツの好きにはさせない。
その気概があれば、この武器を手に取りましょう!

 

◆もう、アイツに気を取られない!

■本がわかる!15の要約ポイント

暴言を吐く、仲間をいたぶる、卑劣、人をこきおろす、他人をいじめて楽しむ、こうした連中をひとことで言い表す良い言葉がある。
「アホ」だ。

 

アホからは逃げるべきだが、できるだけ穏便な形で逃げるほうがいい。
もし、組織の中で異動できる選択肢があるなら、会社を辞めるより、まずは異動を検討することだ。

 

嫌なヤツにコミュニケーションを求めることは諦めたほうがいい。
そんな相手とは、むしろ壁を築くべきだ。
そのために何よりも効果的なのは、物理的に距離をとることだ。

 

アホなヤツらには、できるだけ反応しないことだ。
アホというのは、自分が相手に嫌なことをした結果、相手がそれに反応することに喜びを感じるのだ。

 

組織内で不安要素から人を守るのは、上に立つ人間の仕事だ。
部下を守るために盾になる気概と力量のある人がいるなら相談すればいい。
守ってもらえれば、アホと関わる機会はぐっと減る。

 

自分のせいだと考えないことだ。
相手がひどい態度を取るのは、自分のせいではない。
相手がアホだからだ。
悪い方に考え過ぎるべきではないのだ。

 

向こうが謝らなくても、相手に「許す」と言わなくても、心の中で許せばいい。
それだけで心の痛みを手放すことはできる。
許せば、恨んだり、仕返ししたいという思いからも解放される。

 

ユーモアに変えて笑うのもいい。
よく考えたらアホがやっていることには面白いところもあるのだ。
そんあ面白いことを探して、笑い飛ばせば気も晴れる。

 

●「アホ」と心理的に距離を置く方法
レベル1:仕事とプライベートを切り替える「オンオフ切り替え作戦」
レベル2:アホの言うことを受け流す「スルー作戦」
レベル3:職場での関わりを最小限にする「体力温存作戦」

 

ひどい職場でも、生活のために辞められないことも多い。
その場合は、必要最低限のことだけすればいい。
気力が回復したら、人間扱いしてくれる上司や働きやすい職場を探せばいい。

 

人をゴミ扱いするような人間と戦うには、それなりの準備が必要だ。
戦うには、まず自分に武器がどれくらいあるかを知る。
武器になるのは「力」「証拠」「仲間」3つだ。

 

ある種の自己中心的な人間に対しては、ガツンと反撃に出たほうがいいかもしれない。
ヤツらは、優しさを「弱さ」と捉えている。
彼らは、非協力的で、自己中心的な相手には引き下がるものだ。

 

相手をおだてる方法もある。
嫌なヤツも、たとえ本心は違っても、おだてて笑顔を向けておけば、八つ当たりはされずにすむ。
そうして、相手をおとなしくさせておく裏で、反撃準備を整える。

 

組織の中に「ひどい行為を許さない」という公式の制度や理念がある場合でも、人事部や法務部、上層部がアホとの戦いを助けてくれるとは限らない。

 

それでも、アホどもと戦う決意には意義がある。
自分を傷つける人間と戦うことを決意した時点で、自分の尊厳を守ることを選んでいることになるからだ。
その決意だけで、十分強くなっている。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1215-1】アホとは、距離を置くと決める

【1215-2】アホとのトラブルを、自分のせいだと絶対に思わない

【1215-3】自分の尊厳を守ることを選ぶ

 

■ひと言まとめ

アホとは、自分が試される存在。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術
【著者名】ロバート・サットン
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2018/5/19
オススメ度★★★☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード人間関係問題解決メンタル
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 なぜあの人はあなたをゴミ扱いするのか?
第2章 あなたのアホ被害度チェック
第3章 アホからの戦略的逃亡テクニック
第4章 アホからの戦略的避難テクニック
第5章 認知行動療法的アホ対策
第6章 スタンフォード流 「半沢直樹」作戦
第7章 イヤなヤツを消すための7つの教え

 

この本が、あなたを変える!

 

ロバート・サットンさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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