【書評:1256冊目】これからを稼ごう(堀江貴文)

【お金から信用が逃げ始めている!】
実業家・堀江貴文氏が、仮想通貨の台頭により、人間・お金・組織の生態系が激変すると提起し、「これからを稼ごう」と題してお金の意味を説く一冊。仮想通貨は何を変えるのか?

■この本の紹介文

仮想通貨。
あなたは、どのように現状を見ていますか?

 

本書は、堀江貴文さんの視点から「仮想通貨のこれまでの流れ」をまとめ、その上で、「これからの経済システム」がどう変革していくのかを考察していく一冊。

 

これだけ噛み砕いて説明できるほどに、仮想通貨を理解している。
その将来性に大きな可能性を見出してもいる。
なのに、どこか一歩引いた場所から眺めている。
こんな空気が感じられて、それがとてもおもしろく感じる一冊です。

 

全体的な潮流には確信を持っているけど、ビジネスではより革新的な可能性が他にあるのではないか。
その辺を冷静に分析されているのかな、というような印象です。

 

新しいモノは、常に批判の的となるのが宿命です。
とくに、この日本においては強烈に。

 

ですが、既得権益層が守ろうとする既存経済モデルも、すべては新しいモノからスタートしました。
批判の荒波を乗り越えて、”当たり前”の地位を獲得してきたのです。

 

そこにおいて、仮想通貨は荒波を超えられるのか。
自分の知識・肌感覚を総動員して、考えてみる良い機会だと思います。

 

◆信用の仕組みが変わる。

■本がわかる!15の要約ポイント

僕は負の情緒よりも、テクノロジーを信じる。

 

多くの人にとってレアであれば、信用や価値の裏付けとしての意味を持つ。
中でもゴールドは「一番たくさんの人から」「一番長い間」「一番価値がある」と、信じられていたものだ。

 

仮想通貨が持つ信用力とは何か。
それは数学的なテクノロジーによる裏付けだ。
そして、このテクノロジーによる保証は、意外と強力だった。

 

ビットコインには、取引台帳を独占的に管理している個人や組織は存在しない。
台帳は誰でも見ることができる。
ここが「非中央集権的」と言われる理由であり、これまでの銀行や電子マネーの仕組みと、完全に異なる点だ。

 

僕は仮想通貨投資を強く勧める気持ちはまったくないが、日本円だけで暮らしているとなかなか実感できない、世界中の人々のお金に対する意識や感覚を学ぶ上では、ひとつのメリットがあるのかもしれない。

 

誰しもが正解を求めたいと思っている。
未来永劫続く正解がほしいのだろう。
ただ、残念なことに、そんなものは存在しないのだ。

 

イーサリアムは、ブロックチェーンの相互合意システムを利用し、世界共通のアプリケーションの基盤を目的として作られたプラットフォームである。
ご簡単に言えば、ブロックチェーン上に仮想通貨の金額や受取人などの取引情報だけではなく、契約(スマートコントラクト)を記述してしまおうという仕組みだ。

 

スマートコントラクトは、こうした契約条件の取り決めや証明・執行の方法までを自動化させるアプリケーションやプログラムと考えてもらえばいい。
ごく簡単に言えば、支払いが遅れたら、購入者の口座から販売者の口座に自動的に遅延損害金が移るようなプログラムが組めるということだ。

 

ひとつだけ確かなのは、一般の人であれば「面白そう」と思うプロジェクトを応援するぐらいの気持ちで臨むことだろう。
間違っても「人生一発逆転」なんかを狙わないこと。

 

銀行の最大の武器は、ブランド力による「信用」と中央管理による「安全性」だが、ビットコインは、取引相手を必ずしも信用しなくても成立する仕組みを作り上げた。
テクノロジーの面だけでいえば、最高峰の安全性も持っている。

 

ヒューマンエラーは、どこまでもついて回る。

 

仮想通貨やブロックチェーン関連のビジネスは、日本がフィンテックで世界に勝てる正真正銘のラストチャンスだ。

 

経済圏内の通過となるトークンを、独自のルールで流通させる。
そのルールは企業や個人や組織が自発的に考えて、自由に設計できる。
国家が担当してきた経済運営の縮小版を、トークンを用いて手軽にできるのが、トークンエコノミーの大まかな構造だ。

 

テクノロジーの進化により、C2Cで人々が充分暮らせるようになってきた。
これからは徴税というものが、根本的に難しい時代が到来すると予測している。

 

テクノロジーは人間から何かを奪ったりはしない。
金も仕事も、奪うのは人間の思考だ。
お金はもうすでに大量に有り余っていて、人が働く必要は急速に消えつつある。
テクノロジーは、その真実を明らかにしているのだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1256-1】仮想通貨を保有し、その世界を体感する

【1256-2】扇情的な報道に惑わされないように、仮想通貨・ブロックチェーンを勉強する

【1256-3】いろんな人と話して、どこに価値や信用を置いているのか肌感覚を磨く

 

■ひと言まとめ

テクノロジーが、信用を預かる時代へ。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】これからを稼ごう: 仮想通貨と未来のお金の話
【著者名】堀江貴文著者情報
出版社徳間書店
【出版日】2018/6/30
オススメ度★★☆☆☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード教養信用残高ファイナンス
【頁 数】236ページ
【目 次】
第1章 僕らは1000年に1度の転換期を迎えた
第2章 ビットコインと自由
第3章 イーサリアム革命
第4章 国家と通貨と仮想通貨
第5章 トークンエコノミーの中で

 

この本が、あなたを変える!

 

堀江貴文さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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