【書評:109冊目】どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座(小宮一慶)

【量より質の向上が時間を制する!】
経営コンサルタント・小宮一慶氏が、『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』と題して、単位時間あたりの生産性が飛躍的に向上する時間術を指南する一冊。

■書籍の紹介文

やる気に満ちた時間。
1日のうち、どれくらいありますか?

 

本書は、「時間がありすぎること」こそ時間力を蝕む最大誘因だと提起し、アウトプットとインプットの質量が飛躍的に向上する時間術を指南する一冊。

 

「やる気のある時間」
これがこの本での大事なキーワードです。

 

すなわち、時間の効率をあげるには、「やる気のある時間」をどれだけ増やせるかということです。
そのために役立つ方法が、この本では学べます。

 

忙しいとは、心を亡くすと書きます。
時間術とは、心を亡くさずに、時間を管理するための方法です。

 

では、なんのために時間を管理するのか。
時間を使って生み出すものの質と量を向上させることに他なりません。

 

時間をうまく管理すること自体が目的になっては本末転倒です。
なんのために時間を管理するのか、今一度考えましょう。

 

◆質の向上あっての時間術。

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
小宮一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-19
売上ランキング(公開時):ー
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■【要約】15個の抜粋ポイント

仕事はすべて、どれだけ働いているかではなく、どれだけアウトプットを出したか、それも質の高いアウトプットを出したか、なのです。

 

●「時間力」の3つの基本
1、自分の時間を把握していること
2、自分で行うことを把握していること
3、メリハリのある時間の使い方をすること

 

●「時間力」を高める考え方
(1)自分のもっとも調子のいい時間帯を把握する
(2)その時間に、もっとも創造的な仕事を行うようにする
(3)その時間帯を最大活用するための段取りを習慣づける
(4)むずかしいインプットも調子のいい時間帯に行う

 

「やる気の高い時間」を持つために大事なことのひとつは、後ろ向きの気持ち、ネガティブな気持ちでいる時間をできるだけ減らすことでした。
これは必要条件です。
大事なことの二番目は、そして、これは十分条件だと思いますが、目的・目標を持つことです。
それによって、やる気の高い時間は、確実に増えます。

 

目的というのは存在意義で、目標はその通過点、というのがわたしの定義です。

 

どうしたら、自分の存在意義を見つけることができるのか?
仕事を通じて出会ってきた多くの経営者やわたし自身の経験から、ようやく自信を持ってお勧めできる方法が見つかったと感じています。
それは、まずは、短期目標を立ててしまうことです。
長期的目標ではなく、短期的目標です(だいたい「目的」が曖昧な状態で、長期的な目標が立てられるわけがないですね)。

 

目標であるからには、メジャラブル、つまり、計測できるものでなければなりません。
家族を温泉に連れていくとか、本を何冊読むとか、やったかやらないかが分かる、というのが、目標の条件。
ここが、目的との違いです。
目的というのはメジャラブルではない。
それで、特に若い方には、むずかしいのだと思います。

 

●インプットにおける「技」
1.先人のノウハウを学ぶこと
2.細かいことを覚えるよりもコンセプトとフレームワークを理解すること
3.最初に十時間ぐらい勉強することで、その後のインプットが圧倒的に速くなる
4.おもに新聞から、最新情報をコンスタントにインプットし、アップデートしていく

 

アウトプットの「技」をお話しします。
最初に重要なこととして挙げておくのは、ものを書くにしても、プレゼン資料をつくるにしても、お客さまにご説明するにしても、できるだけ短い時間でやれることが大事だということです。
どんなにいいものでも、ふつうの人の十倍かかります、では、やはりパフォーマンスが落ちてしまいます。

 

●話す内容を考えるときのポイント
1.最初にいかに聴衆の関心をひき(インパクト)、聞き手に「聞く態勢」を持ってもらうか?
2.話の内容に価値(バリュー)を感じ、満足してもらえるか?
3.話を聞いて感動(インパクト)し、また聞きたいと思ってもらえるか?

 

「自分の得意なことだけ話す」、これは、講演やプレゼンの基本です。

 

わたしは、話でいちばん大事なのは、「意識を伝えること」だと思っています。
「意味」ではなくて「意識」。
このことがどうも軽視されているのを感じます。

 

書くことによって話す力は上がるし、話すことによって書く力はまたあがります。

 

●時間力を高める10のちょっとしたコツ(抜粋)
(コツ1)
・やるべきことを時間軸とともに正確に把握する
・空き時間を知る
・朝一番、週一番、月一番にTO DOを書き込む
(コツ2)
・自分の事務処理能力を知る
(コツ3)
・自分の調子のよい時間帯をもっとも創造的な仕事にあてる
・いつも体調を高めておく
(コツ4)
・常にやるべきことをたくさん持っておく
(コツ5)
・何でもかんでもやろうとしない
(コツ6)
・決まった時間に、毎日同じことをやれる時間を持つ
(コツ7)
・事前に準備をする
(コツ8)
・いつも少しだけ余裕をもつ
(コツ9)
・予備時間を持つ
(コツ10)
・正しい手帳を使う

 

わたしは、自分が幸せな人生を送らせてもらっていると感謝していますが、多くの方も、ちょっとした考え方や正しい時間管理を行うことで、わたしと同じか、それ以上の幸せを感じることができると信じています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【109-1】自分の時間を把握する

【109-2】自分のやるべきことを把握する

【109-3】目標は計測可能なものにする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
【著者名】小宮一慶
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
【出版日】2009/11/19
オススメ度★★★★☆
こんな時に時間力を身につけたいときに
キーワード時間術働き方自己対話
【頁 数】189ページ
【目 次】
第1章 時間力を高める考え方
第2章 インプット力を高めるための技
第3章 アウトプット力を高めるための技
第4章 時間力を阻害する七つの誘惑と実は大切なひとつのこと
第5章 時間力を高める10のちょっとしたコツ

 

この本が、あなたを変える!

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
小宮一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-19
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小宮一慶さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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