【言い回しひとつで景色は変わる!】
コミュニケーションデザイナー・吉田幸弘氏が、『ちょっとした上司の言い回し』と題して、部下のやる気を引き出すための職場コミュニケーションの改善方法を丁寧に指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
部下のイライラさせられる言動。
その原因、自分でつくっていませんか?
本書は、部下のやる気を引き出す「ちょっとした言い回し」を通して、上司と部下の職場コミュニケーションの改善方法を指南する一冊。
「問答無用で指示を出されるだけ…」
「なにを言っても否定される…」
「上司という単語だけで嫌な気持ちになる」
このように、上司と部下の間にはネガティブなコミュニケーションが横たわっている場合が多いです。
わたしも会社に勤めていますが、
「いつかこいつを殴り倒したい」(表面上は恐縮しつつ)
「こいつはハッキリ言ってバカか?」(愛想笑いをしつつ)
と思ってしまったたことは、一度や二度ではありません(^^ゞ
一方で、このように思う上司もいました。
「○○さんのためなら、どこまでもついていきます!」
「○○さんが喜んでくれる成果をなんとかしてあげよう!」
正反対な感情を抱いた2人の上司は、どちらも逆立ちしても叶わない優秀な人です。
にも関わらず、前者のときはわたしのパフォーマンスは最悪でした。
この違いはいったいどこから来るのでしょう?
それは、上司の”ちょっとした言い回し”からくると、著者は指摘します。
つまり、コトバには、人のパフォーマンスを左右させるだけのパワーがあるのです。
このことを上司であるアナタが理解する必要があるのです。
相づちの打ち方・聞き方・褒め方・頼み方・励まし方・伝え方・叱り方。
あらゆるシーン別に、上司が身につけておくべき”言い回し”をまとめています。
あなたが気持ちよければ、周りも気持ちがいい。
周りが気持ちよければ、会社全体が気持ちいい。
会社全体が気持ちよければ、社会全体が気持ちいい。
社会全体が気持ちよければ、日本全体が気持ちいい。
”ちょっとした”ことで、部下とのコミュニケーションは変わります。
ぜひ、この本から”明日の気持ちがいい”をつくりましょう!
◆上司が変われば、部下も変わる!
部下のやる気を引き出す ちょっとした上司の言い回し
吉田幸弘 ダイヤモンド社 2013-9-21
売上ランキング(公開時):ー
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■【要約】15個の抜粋ポイント
●上司とは
・上司の役割は、部下のモチベーションを上げ、適切な行動を取らせ、最大の成果を生み出すこと
・上司と部下は、上下の関係ではない、役割が違うだけ
・部下のやる気を引き出し、パフォーマンスを上げることは、どんな広告よりも費用対効果の高いもの
長所と短所は表裏一体
ポジティブに考えるか、ネガティブに考えるかは上司次第
視点を変えればいいだけならば、常にポジティブ思考を持つべき
●良い相槌:6つの分類
(1)話しやすい雰囲気をつくる:「はい」「えー」
(2)話を促す:「なるほど」
(3)同感を表す:「興味深い話だね」「そのとおりだね」
(4)いたわりを示す:「よくわかるよ」「それは困ったね」
(5)真逆の意見を受け止める:「そんな考え方もあるね」「驚いたね」
(6)オウム返しで答える:「研修旅行はLAよりNY」「NYか…(本音はLA)」
●報告に効果的な5W2H
・When(期限・実践時期・決定時期など)
・Who(決定権者・商談した相手など)
・Where(会社名・部署など)
・What(問題点・商品名など)
・Why(理由)
・How(方法・どう解決したいかなど)
・How much(金額・数量など)
悪い報告を受けたときは、いま対面しているのは「問題を起こしたダメな部下」ではなく、「問題が起きて困っている部下」であり、「言いづらいことを、勇気を出して報告してくれている部下」だと思うようにする。
「どうしたら」を使った質問話法は、どんな相手にも受け入れやすい褒め方
1対1で面と向かって褒めることも効果はありますが、第三者の前でその人を持ち上げて褒めるやり方は、より効果的
頼むときは、「あなた限定とその理由」と「ねぎらい」が必要
●急な頼み事をするときの3つのポイント
(1)なぜ、いまやる必要があるのか
(2)なぜ、その人に手伝ってほしいのか
(3)「一緒に」を強調する
一生懸命やったけど、失敗した部下には過去ではなく、未来に目を向けさせる
<2つのポイント>
(1)結果だけでなく、プロセスもしっかり見る
(2)悪い結果でも、プラスの面に目を向ける
部下の弱音は、情報を仕入れるチャンスととらえる
期日どおりに仕上げない部下に注意しても、「すみません」の繰り返しで改善はしない
<改善するための3つのポイント>
(1)取り組む内容をその場で確認する
(2)最悪のシナリオを想定した計画を立てる
(3)1人で抱え込まないよう、進捗状況を数回確認する時期をつくっておく
同じ失敗を何度も繰り返す部下に「なぜだ」と叱責しすぎると、人格否定に繋がるので注意
<改善させる3つの段階>
(1)事実(現状の方法)を確認
(2)「なぜ」ではなく、「何」と聞こう
(3)行動改善を促す
効果的なのが、褒めながら叱れる「サンドイッチ話法」
(例)
「今月も売上好調だね」(←褒める)
「ところで、最近書類のミスが多いよ」(←叱る)
「売上も好調で昇格が見えているのにもったいないよ、頑張って」(←期待)
■【実践】3個の行動ポイント
【062-1】叱るときは、褒めながら叱れる「サンドイッチ話法」を心がける
【062-2】「どうしたら」という質問話法を心がける
【062-3】常にポジティブな面を捉える
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】部下のやる気を引き出す ちょっとした上司の言い回し
【著者名】吉田幸弘 ・ 著者情報
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2013/9/21
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、指導力、ことばのチカラ
【頁 数】248ページ
【目 次】
第1章 部下が話しやすくなる相づちの打ち方
第2章 部下の言いたいことを上手に引き出す聞き方
第3章 部下のプライドをくすぐる上手な褒め方
第4章 部下が気持ちよく動いてくれる頼み方
第5章 部下を立ち直らせる励まし方
第6章 部下にやる気と気づきを与える伝え方
第7章 部下が行動を改善してくれる効果的な叱り方
この本が、あなたを変える!
部下のやる気を引き出す ちょっとした上司の言い回し
吉田幸弘 ダイヤモンド社 2013-9-21
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吉田幸弘さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
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