【書評:1937冊目】イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる(坂戸孝志)

【柔らかいではなく、軟らかいが重要!】
東京日本橋「痛みの専門院」名誉院長・坂戸孝志氏が、『イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる』と題して、だれでも自宅で簡単に実践できる「腰痛緩消法」を解説する一冊。

■書籍の紹介文

「あぁ〜、腰が痛いな〜」。
腰の痛みや違和感に、悩まされていませんか?

 

本書は、これまで1万人以上の腰痛患者を救い、米国で特許取得まで行なった『腰痛緩消法』を、だれでも簡単に実践できるように、図解でわかりやすく解説する一冊。

 

席を立つ度に、腰に手をあてたり伸ばしたり。
お昼休憩に、おもいっきり腰を伸ばしたり。

 

”腰痛”とまではいかなくても、多くの人が腰に違和感をもって生活しているとおもいます。
ある種、腰のトラブルは人間にとって、一生付き合っていく宿命のような存在なのかもしれません。

 

とはいえ、痛みや違和感を放置していて良いわけはありません。
「腰痛持ちなんだ」と笑っていられるうちはまだしも、取り返しのつかない深刻な事態を招く恐れがあります。

 

そうなってから、お医者さんにかかっても遅いのです。
じゃあどうするのか、日頃から腰を労り、ケアを怠らないことが唯一最善の策です。

 

「そんなこと、もうやっているよ!」という方もいるでしょう。
ちなみに、そんなあなたはどんなケアをしていますか?

 

・ハリを感じるところを揉んでいる
・凝っている患部をトントン叩く
・指圧のようにゆっくり押している
・ほぐすために伸びをしてストレッチする

 

このようなことを、習慣されているかもしれません。
しかし、腰痛を治す観点からみると、これらはすべて『NG』行為だと著者は指摘します!

 

こうした良かれと思った行為は、症状を余計に悪化させる可能性が大きいと説きます。
そのうえで、専門医の視点から、ゆっくり取り組んでほしい「腰痛緩消法」を解説していきます。

 

痛みとは、筋肉の緊張によって引き起こされます。
筋肉が緊張するときは、緊張させる成分が発生します。

 

つまり、痛みの元となる緊張成分を効果的に患部から排出してあげれば、痛みは消えるのです。
「腰痛緩消法」は、この”痛みの排出”に焦点をあてたメソッドになっています。

 

キーワードは、「柔らかい」と「軟らかい」の違いを理解すること。
ここが理解できると、「腰痛緩消法」への理解も、取り組む意欲も、増すことでしょう。

 

この記事では文字のみですが、書籍はイラスト豊富で視覚的に理解しやすくなっています。
実践者の生の声も多く収録されているので、やる気をかき立てられます。

 

”正しい”ケアを行えば、痛みは取り除くことができます。
その日その日をごまかして過ごすことから、そろそろ卒業しませんか。

 

◆腰痛よ、さらば!

イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる
坂戸孝志 KADOKAWA 2022-11-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント

原因があるから痛みを感じるのであって、私は、その原因がなくなることを「治る」と考えます。
痛みが消えたから治った、ということではありません。

 

痛みの原因は、「筋肉の緊張」である。
そして腰痛の原因は、「腰の筋肉の緊張」である。

 

●筋肉が緊張する3つの原因
(1)筋肉を動かすことで緊張する
(2)筋肉を動かさないために緊張する
(3)骨格の歪みによって緊張する

 

●やってはいけないこと!
(1)筋肉をもむと悪化します
(2)10回以上同じ筋肉を叩くと、さらに筋肉は緊張します
(3)強く押すと(指圧)、さらに筋肉は緊張します
(4)伸ばすと、最悪の場合、筋肉の線維が切れます

 

筋肉から緊張成分をすべて排出し、筋肉が軟らかくならない限り、腰痛が治るということはありません。

 

筋肉の緊張+血液の粘性度=痛み(緊張成分の滞り)

 

あなたの腰の筋肉が、お尻のタプタプした部分のように軟らかい状態になることを、想像できるでしょうか?
腰痛緩消法を行なうと、筋肉を無緊張の状態にできるので、指で腰を押すと、軽い力でも10cm程度も押しこむことができます。

 

痛みが生じている場所をピンポイントで軟らかくすることができれば、確実に痛みを消すことができます。

 

「腰痛緩消法」は、緩消法を利用して、たった1回、たった1日で腰の痛みやしびれが消え、二度と再発させないために開発した、腰痛の治療法です。

 

腰痛緩消法は、記載のとおりに行なわないと筋肉が軟らかくなりません。
すべてに順番がありますので、あわてずに行なってください。

 

●「腰痛緩消法」の手順
[A-1]腰まわりの筋肉を、振動させる
[A-2]腰まわりの筋肉を、左右同時に軟らかくする
[A-3]腰まわりの筋肉を、片側だけ軟らかくする
[B-1]腰まわりの筋肉を、上半身を前後に動かして軟らかくする
[B-2]腰まわりの筋肉を、上半身をひねって軟らかくする
[B-3]腰の外側に、緊張が残っているかを確認
[B-4]腰の中心に、緊張が残っているかを確認
[C-1]腸骨のズレを調整する準備
[C-2]腸骨のズレを調整する
[C-3]腸骨のねじれを調整する準備①
[C-4]腸骨のねじれを調整する準備②
[C-5]腸骨のねじれを調整する①
[C-6]腸骨のねじれを調整する②
[C-7]腸骨のねじれを調整する③
[C-8]腸骨のねじれを調整する④
(※書面では、わかりやすい図解で解説されています!)

 

できる限り、左右対称になる生活を心がけることにより、腰痛になりにくい体質をつくっていきましょう。

 

正しい姿勢を「腰に負担のかからない、痛みの出ない姿勢」と定義すると、頭のつむじに糸をつけ、真上に引っ張られているように立った姿勢が本当の正しい姿勢です。

 

(片頭痛/偏頭痛)の痛みは、頭に酸素や栄養を送るための血流が不足して起こっています。
血流不足は、血管が圧迫されることで生じます。
これは、首の筋肉を軟らかくすることで解消できます。

 

(肩こり)そもそも肩の筋肉がなぜ緊張してしまうのかというと、腰の筋肉が緊張することで、肋骨が下に下げられ、肋骨周辺の筋肉に耐える力が働くことが原因なのです。
これを繰り返すと、肩の筋肉まで緊張して、慢性的な肩こりになってしまうわけです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1937-1】「腰痛緩消法」を習慣にする

【1937-2】左右対称の生活を心がける

【1937-3】正しい姿勢を心がける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる
【著者名】坂戸孝志著者情報
出版社KADOKAWA
【出版日】2022/11/11
オススメ度★★★★☆
こんな時に健康的な人生を送りたいときに
キーワード健康法生活習慣術セルフケア
【頁 数】160ページ
【目 次】
序章 腰痛で14年も苦しみ続けた先にあったもの
第1章 本当の原因を知ったとき、痛みから永遠に解放される
第2章 病院へ行っても腰痛が治らない本当の理由
第3章 腰痛は、原因がなくなれば必ず治る
第4章 腰痛を治す世界唯一の方法「腰痛緩消法」
第5章 腰痛になりやすい人、なりにくい人
第6章 体の痛みの原因と仕組み
巻末収録 ギックリ腰の応急対処

 

この本で、あなたは変わる!

イラスト図解 9割の腰痛は自分で治せる
坂戸孝志 KADOKAWA 2022-11-11
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坂戸孝志さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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  1. 2022年 11月 22日

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