【成果を上げても給料は上がらない!】
経済ジャーナリスト・木暮太一氏が、『ずっと「安月給」の人の思考法』と題して、給料が増えない時代をいかに生き抜いていくか、身につけておくべき思考法を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
頑張っているのに給与が上がらない。
そんな不満を溜め込んでいませんか?
本書は、いつまでも薄給で不満を燻らせ続けないために、社会人として身につけておくべき思考法を指南する一冊。
『±4.1%』
給与に占める、「頑張り」が反映される範囲です。
「頑張っているんだから、給与をもっと上げろ!」
仮に、この不満が解消されたとしても、たった4.1%しか上がらないのです。
まずは、現実を理解することからはじめましょう。
どこに力を入れれば、得たい効果が得られるのかを、今一度冷静に考える必要があります。
本書では、冷静に考えるために役立つヒントを数多く学べます。
腰を据えて、自分の思考と照らし合わせていきましょう。
現状に不満があるということは、考え方に問題を抱えている証拠です。
考えて行動した結果、今があるからです。
つまり、現状を変えたければ、考え方を変えなければいけません。
ぜひ、そのきっかけに本書を役立ててください。
◆このまま薄給でいいのか…
ずっと「安月給」の人の思考法
木暮太一 アスコム 2013-4-18
売上ランキング(公開時):ー
Amazon 楽天
■【要約】15個の抜粋ポイント
会社のルールは「成果を上げる=給料が上がる」になっていないことは、知っておくべきだ。
日本企業では、給与の金額を決める要素の中で、「個々の従業員が出した成果」は、わずか4.1%しかない。
業績を考慮する分は、4.1%しかないのだ。
単純計算で、社内で最も成果を上げている人が「+4.1%」、最も成果を上げていない人が「-4.1%」だ。
一番できる人とできない人とでは、8.2%しか給料が変わらないことになる。
「職務・能力給」の「能力」とは、「具体的な成果を出すためのスキル」のことではなく「社会人としての基礎力」を指している
スポーツでも、投資でも、望む結果を得たいなら、まずはルールを知ることだ。
これを抜きに闘っても勝てない。
まずは給料のルールを知ることだ。
これが「安月給の思考」から抜け出す第一歩なのだ。
「チャンスはいつまでもある」と考える人も安月給の発想だ。
最近は、大学生の新卒一括採用への批判が高まり「そんなに急いで就職する必要もない」という大人も増えている。
たしかに「自分が諦めなければチャンスはある」というのは確かだ。
しかし「いつでも、いつまでも、同じ量のチャンスがある」わけではない。
「人は見かけが9割を理解していない」のも安月給の思考法だ。
仕事で重要なのは中身だが「外見はどうでもいい」「外見はまったく関係ない」ということはない。
周囲より、より良い成績を残したいと思うなら、人より多くの力を注ぐしかない。
自分はどれだけ自主レンをしているのか、真剣に問うてみる必要がある。
会社を出たら「自主レン」したり、経営者視点で自分の業務を考えてみたり、自分の将来のためになることを考えるべきだ。
私は、サラリーマン時代には、出社の1時間前と帰宅の1時間前を勉強時間にあてていた。
また、通勤電車でグリーン車に乗り、その時間を自分のために確保した。
「拡大再生産」を取り入れることも重要だ。
「拡大再生産」とは、稼いだ利益を受け取らず、ビジネスに再投資することだ。
これにより、元手が増え、利益もどんどん増えていく。
将来、大きく稼ぎたいなら、仕事の実りはすぐに引き出すべきではない。
次の仕事に再投資するべきだ。
「仕事の報酬は仕事」と考え、評価をお金でなく、より大きな仕事をもらうようにするのだ。
たとえば、転職の際、活躍できそうな業種を見つけたのに、給料が安いという理由で諦めるようではダメだ。
まずは「次のチャンス」を得ることだ。
これが報酬を、再投資する発想だ。
こうした発想で仕事に取り組むことで「高くつく」自分を作ることだ。
これこそが、安く使われることなく、ビジネスパーソンとして活躍するための、必須の発想なのだ。
■【実践】3個の行動ポイント
【063-1】仕事の報酬は仕事で受け取る
【063-2】「将来のためになるか」を判断基準に行動する
【063-3】勉強の習慣をつける
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】ずっと「安月給」の人の思考法
【著者名】木暮太一
【出版社】アスコム
【出版日】2013/4/18
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】働き方、思考、マインド
【頁 数】238ページ
【目 次】
序章 会社が「社員食堂をタダ」にする本当の理由
第1章 なぜ、成果を出しても給料は上がらないのか
第2章 給料の「高い会社」と「低い会社」に分かれるワケ
第3章 なぜかお金が増えない「安月給」の思考法
第4章 給料を上げるための13の質問
この本が、あなたを変える!
ずっと「安月給」の人の思考法
木暮太一 アスコム 2013-4-18
売上ランキング(公開時):ー
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木暮太一さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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