【書評:329冊目】嫉妬のお作法(川村佳子)

【人はなぜ嫉妬するのか?】
産業カウンセラー・川村佳子氏が、『嫉妬のお作法』と題して、嫉妬は人にエネルギーを与えてくれる感情であると述べながら、「嫉妬」に振り回されず、上手につき合う方法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

嫉妬に苦しんだ。
そんな経験をお持ちですか?

 

本書は、「嫉妬」とはどういう感情なのかを専門家の視点で明らかにしながら、「嫉妬」のエネルギーを良い方向に向けるための方法を解説する一冊。

 

嫉妬というと、よくないもの、ネガティブなものと捉える方が多いとおもいます。
ですが、感情である以上、人の中から消すことはできないと、著者は指摘します。

 

嫉妬は、喜怒哀楽につづく「第5の感情」だと言われています。
つまり、他の4つの感情と同じように、うまくつき合っていくしかないのです。

 

ただし、嫉妬のエネルギーは莫大です。
扱いを間違えてしまうと、自分に大きなダメージを与えることになり兼ねません。

 

ぜひ、本書でしっかりと取り扱い方を学んでください。
嫉妬のエネルギーを、良い方向に向けるために。

 

なくなることがなく、一生つきあうもの。
であるならば、いい関係を築きましょう!

 

◆嫉妬と良好な関係を。

嫉妬のお作法
川村佳子 フォレスト出版 2014-6-7
売上ランキング(公開時):42,244
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■【要約】15個の抜粋ポイント

誰もが生きていく上で嫉妬したり、されたりした経験があるはずだ。
人間の心に「感情」があるかぎり、「嫉妬心」とは一生付き合っていくべきものなのだ。

 

一般に、嫉妬心にはマイナスのイメージがつきまとう。
「やっかみ」「やきもち」「ジェラシー」「妬み」「嫉み」という言葉から連想される通り、できれば避けたいと思うはずだ。

 

だが、向き合い方、付き合い方を変えるだけで、嫉妬心はプラスにもなる。
「ライバル心」「競争心」がその代表だ。
成功者の多くは、この嫉妬心をプラスのエネルギーととらえて付き合っているものだ。

 

嫉妬心を抱いたら、その感情をよく見つめることだ。
感情には「良い」も「悪い」もないのだ。
判断をせず、ただそのままを感じてみればいい。
それができれば、嫉妬に対する「感じ方」が変わる。

 

感情は、あるがままにしておかないと、どんどん大きくなり、もっと苦しくなる。
自分の内面に感情があると気づいた時は、その感情をよく見つめ、感じた後に、その感情に向かって挨拶してみる。

 

私たちが感情を持つかぎり、嫌な感情だけを取り除くことは不可能なのだ。
嫉妬心も同じだ。
よく見つめ、感じることだ。取り除こう、無視しようとして戦わないことだ。

 

「嫉妬深い人」を見極めることだ。
一般に、自己顕示欲の強い人は「嫉妬深い人」だ。
そういう嫉妬深い人には、反論や否定はできるだけせず、いつも肯定的な言動を心掛けることだ。

 

大事なことは、相手の嫉妬心を理解することだ。
嫉妬心を抱くのは、心の傷跡が刺激されるからだ。
それは、自分だけでなく相手も同じだ。
これが、相手を疎外せず、自分の身を守る処世術なのだ。

 

自分がどちらの嫉妬ストレスに耐えられるかを自問してみると、自分の価値観がどんなものかが見えてくる。
こうして、嫉妬ストレス耐性を身につけておくことも大切なことだ。

 

嫉妬は「最高の褒め言葉」と受け取ってみることだ。
相手は、こちらをどこかで「認めている」から嫉妬するのだ。

 

反対に、嫉妬心が湧き起こった時は、嫉妬の原型を崩して、切り離すことだ。
嫉妬心は「羨望」と「妬み」が混ざり合い、発展したものなのだ。
まず「羨望」と「妬み」を切り離して考えてみることだ。

 

嫉妬心を「妬み」と切り離すと「うらやましさ」と「賞賛」が残る。
本当は相手を賞賛しているのだ。
それを認めることができないから、自分のほうが劣っている人間だと思い、相手を妬んでしまうのだ。

 

嫉妬相手は「目標を気づかせてくれた」存在として見ればいい。
私たちは関心がないものには嫉妬心を抱かない。
嫉妬を向ける相手は、あなたが近い将来目標としている存在そのものなのだ。

 

嫉妬心が混じった他者からの反論は、自分の価値を知るチャンスだ。
「自分はこれでいいんだ」と思えるなら、それこそが、あなたが本当に大事にしているもの、すなわち価値観なのだ。

 

何より、労力と時間を自分のために使うことだ。
そして、自分を信頼し「自分は、今のままで大丈夫」と肯定することだ。
こうして、自分を愛することができれば、嫉妬心は、必ずプラスに変わるのだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【329-1】嫌な感情と戦わない

【329-2】「嫉妬は最高の褒め言葉」と意識する

【329-3】「自分は、今のままで大丈夫」と肯定する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】嫉妬のお作法
【著者名】川村佳子
出版社フォレスト出版
【出版日】2014/6/7
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード人間関係心理学マインド
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章:嫉妬の正体
第2章:嫉妬する人、される人
第3章:男の嫉妬、女の嫉妬
第4章:人の嫉妬から自分を守る方法
第5章:嫉妬したときの対処法
第6章:嫉妬をプラスに変える技術

 

この本が、あなたを変える!

嫉妬のお作法
川村佳子 フォレスト出版 2014-6-7
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川村佳子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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