【書評:1663冊目】超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。(ガブリエル・ワインバーグ、ローレン・マッキャン)

【考え「型」を知ろう!】
ガブリエル・ワインバーグとローレン・マッキャンの両氏が、『超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。』と題して、300以上の思考法を体系化し解説する一冊。

■書籍の紹介文

モノゴトを考えるとき。
考える「型」を、いくつ持っていますか?

 

本書は、2人のアメリカ人が世界中から集めた思考法を整理し体系化しながら、実際の使い方を交えながら活用方法を解説する一冊。

 

わたし達は、仕事でも私生活でも、さまざまな課題や悩みを抱えながら生きています。
そして、これらを解決するために考えています。

 

一説には、人は1日6万回以上考えるといわれています。
まさに、「生きることとは考えることである」と表現できます。

 

ただ、抱える課題・悩みの中身はバラバラです。
ということは、解決するための考え方、思考法もバラバラということです。

 

果たして、自分は充分な数の思考法(考え「型」)を持てているのだろうか?
こんな疑問を解消するのに役立つ一冊です。

 

その数、300。
世界中で使われている300の思考法を、整理、分類、体系化した「思考法ガイドブック」のような内容です。

 

もちろん、ただ収録されているわけではありません。
ひとつ一つ、具体的な事例を交えながら、使い方も解説されています。

 

ゆえに、本編だけで434ページの分厚さになっています。
読みやすい内容ですが、さすがにかなり読み疲れします。

 

うまく解決できない・・・。
もっといいアプローチはないか・・・。
本当にこの方法でいいのだろうか・・・。

 

このように、迷いが生じたときに活用すると効果を発揮するでしょう。
自然と凝り固まってしまう思考の幅を広げるきっかけをくれます。

 

300の思考法(考え「型」)。
これが手元にあると感じるだけで、心強さを感じます。

 

◆考え「型」を身につけよう!

超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。
ガブリエル・ワインバーグ、ローレン・マッキャン
SBクリエイティブ 2020-4-18
売上ランキング(公開時):18,914
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■【要約】15個の抜粋ポイント

意思決定や問題解決の際にできるだけ客観性を保つためには、つねに自分の基準系(その人固有の視点)を把握しておくことが大切です。
もし自分が状況を完全に把握できていないという気がしたら、異なる基準系からの多様な視点で状況を眺め、積極的に全体像を理解しようと努めるべきです。

 

間違いを減らす最大のコツは、新しく入ってきた情報を拒絶したいという自身の本能に抗い、新たな考え方やパラダイムを受け入れることなのです。

 

極めて生産的な人の中には、重要な決断をするための意思決定能力を残しておくため、何を食べるか、何を着るかといった日常的な決断の数をセーブし、決断疲れを起こさないようにしている人がいます。

 

新しい物事を始める際は、「すでに情報があるものを一から独力でやらない」ように気をつけることが大切です。
それを行った人があなた以前にひとりもいないということはまずありえません。
自称専門家がこれだけ情報を発信できる時代ですから、どんな話題に関しても、たいていはやり方を解説したウェブサイト、ブログ、ハウツー動画などが見つかるはずです。

 

個人において高い適応力が求められるのと同様に、企業においても適応力は欠かせません。
新たな戦略やプロセスをいつでも受け入れられるような、適応力のある企業文化ーー機敏で、新たなアイディアを試すことを厭わず、現行のプロセスに縛られない、そんな企業文化をつくりあげるべきなのです。

 

肝心なのは、秩序と混沌の中間に位置することです。
そこでなら、興味深いチャンスを得るのに十分なだけ、自分のエントロピーを意図的に増大させられますし、新たな条件やパラダイムを突きつけられても、弾力性をもって柔軟に対処できます。

 

データを解釈する際は、様々な問題を引き起こす、ある基本的なミスに気をつけなければなりません。
それが、小さすぎる標本(サンプル)から結果を過大評価することです。

 

予測を正確にして関連する感度分析を行えば、費用便益分析は意思決定プロセスを明確化する第一級のメンタルモデルになりうるということです。
たいていの場合、プロコンリスト(プロ:メリット、コン:デメリット)よりは費用便益分析のほうが役に立つはずです。
今度プロコンリストを作成する際には、せめてそこに点数を付け加えて、シンプルな費用便益分析を行ってみてください。

 

ほかの人の意見を聞いてみましょう。
他人の異なるものの見方が、新たなひらめきをもたらしてくれます。

 

個人レベルで軍拡競争を避けるなら、隣人とは張り合わないことです。

 

●6つの影響力モデル
・返報性
・コミットメント
・好意
・社会的証明
・希少性
・権威

 

どの人間関係も唯一無二のものだと考えることで、個人の特性を正しく理解できるようになり、最終的にはその知識を使って、より効果的な人間関係やチームを築くことが可能となります。

 

目標を明確に理解してこそ、底力を発揮することも可能となるのです。

 

人生や仕事における選択、また企業の意思決定は、未来への賭けだと考えることができます。
賭けは正しいこともあれば、間違っていることもあります。
間違っていれば望んでいた成功は達成できず、正しければ達成できます。
しかし成功率を確実に高めるためには、もう1つ何かが必要です。
それが、逆張りをすることです。

 

だれよりも幅広い人脈を築く(人脈への独占的なアクセス)。
支持者を増やす(強固で信頼性の高いブランド力)。
需要がある分野の専門家になる(特定の問題解決能力に秀でる)。
人気ブロガーになる(流通経路の実質的支配)。
その他様々な方法で濠を築くことで、競合状況においても、たしかな地位を維持できるようになります。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1663-1】違和感を感じたら、他人の視点・意見を取り入れる

【1663-2】何かをはじめる際は、先行者の情報を吸収してからはじめる

【1663-3】どの人間関係も唯一無二のものだと考える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。
【著者名】ガブリエル・ワインバーグローレン・マッキャン
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2020/4/18
オススメ度★★★☆☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード教養思考問題解決
【頁 数】448ページ
【目 次】
第1章 「選択」の思考法
第2章 「結果を想定する」ための思考法
第3章 「タイムマネジメント」の思考法
第4章 「変化に適応する」ための思考法
第5章 「数字や統計」に騙されないために
第6章 「意思決定」の思考法
第7章 「対立に対処する」ための思考法
第8章 「潜在能力」を解き放つための思考法
第9章 「市場支配力」を行使するための思考法

 

この本が、あなたを変える!

超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。
ガブリエル・ワインバーグ、ローレン・マッキャン
SBクリエイティブ 2020-4-18
売上ランキング(公開時):18,914
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ガブリエル・ワインバーグさん
ローレン・マッキャンさん
素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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