【迷い・悩む人に効く一冊】2000年の時のフィルターを経て色褪せないアリストテレスの教え。究極の”人間の真理”に触れることで、彷徨うあなたを導く道標を見つけられることでしょう。
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■本の概要
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【書籍名】仕事・人生に迷ったらアリストテレスに聞いてみろ!
【著者名】小川仁志
【出版社】KADOKAWA/中経出版
【出版日】2014/1/25
【推薦度】★★★★☆
【目 次】
1 愛する人と共に生きるために、「相手と自分を同じように考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
2 幸福を手に入れるために、「ほどほどの状態を考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
3 豊かな人間関係を築くために、「相手の立場を考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
4 仕事で他人と差をつけるために、「実践を中心に考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
5 重大な選択を誤らないために、「自制心をもって考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
6 人生をエンジョイするために、「知性を使って考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
7 政治の仕組みを知るために、「共同体を前提に考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
8 科学の視点を持つために、「物事の原理を考えてみたら?」とアリストテレスはいっている
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■本の紹介文
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本日も、ご覧頂きありがとうございます。
米山智裕です。
本日ご紹介するのは、「哲学」に関する一冊。
著者は、小川仁志さん。
本書のような哲学を分かりやすく説明する著書を多数出版されている哲学者の方です。
本書は、アリストテレス。
いわずと知れた、古代ギリシャの賢人ですね♪
2000年の時を経て磨かれた”人間の真理”
賢人から現代人に授ける思考術。
効きます。
それでは、本編をはじめます。
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■読書ノート
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なぜ今、アリストテレス哲学なのか?アリストテレスは“万学の祖”と称されるほど、ありとあらゆる学問を生み出した。人間は何を知り、何を考えるべきか、しっかりと道筋をつけてくれた人物だ。
人間関係、仕事、人生・・・この博学の哲学者アリストテレスから学べることは無限大だ。
●アリストテレス思考の4つのキーワード
(1)中庸
(2)共同体主義
(3)現実主義者
(4)善の追及
アリストテレスは、幸福とは、一朝一夕で手に入るものではないという。幸福とは、贅沢な代物だ。何もせずに幸福になろうというのは虫のいい話だ。
また、アリストテレスは、幸福は、学習や習慣から得られるのか、それとも運で決まるのかを問う。幸福は、もっと広く行き渡るべきものとすると、幸福は学習や習慣づけにより得られることになる。
求めない人には与えられない。人間は、嫌でも努力しなければならない。だが、その努力が幸福を得るための切符だとすれば、努力は苦ではなくなるはずだ。
何事も、成就した瞬間がピークで、後は喜びもどんどん風化してしまう。人間には、欲があるから仕方のないことだ。だからこそ“そこそこのいいこと”を積み重ねる作戦に転換すべきなのだ。
父、祖先、君主。この3者に共通するのは、アリストテレスによると「愛をもって支配する者」ということになる。言い換えるなら、誰かを守る愛だ。
アリストテレスは人間関係を重視していた。私たちは、友人を作り、その関係性の中で人格を形成し、他者を知り、人生を学んできた。友人は、もう一人の人生の伴侶だ。
では、友人を作るための条件は何か?アリストテレスは、善き人であることだという。そもそも、人が友人を求めるのは、自分を支えてもらいたいからだ。悩みを相談し、勇気づけてもらいたいからだ。
アリストテレスは仕事について、それが実践である限り、頭の中で思索しているだけではだめだと指摘する。仕事の本質は、実践でしか掴めない。
現実主義者のアリストテレスがそう考えるのだから、これをエリート主義だと一蹴することはできない。現代の知識情報社会を見ればわかる通り、知が世の中を支配していることは間違いないのだ。
アリストテレスは「善き人」をこう定義する。人や国家に貢献し、死をも厭わない人であり、富や名誉といった普通の人が欲しがるものを求めず、その代わり精神の気高さを求める人だ。
仕事も同じだ。本当に仕事ができる人は、自分の誇りのために働いている。損得勘定で物事を判断したり、責任を放棄したり、失敗を隠さない。これは、現代社会の職業倫理に通じる重要な教訓だ。
欲望と選択。この2つは、人間が行動するきっかけになるものだ。欲望のまま行うのか、選択したうえで行うのか。アリストテレスによれば、前者は、自制心のない人で、後者は自制心のある人になる。
欲望は、常に私たちを誘惑する。だが、欲望のままの行動は、その多くが、リスクを伴う。他方、なぜ、選択すべきかというと、そこに熟慮があるからだ。当然、リスクが軽減できる。
熟慮によって欲望が抑えられるのは、自制心が働くからだ。とりわけ、私たちは欲しいモノを手に入れるときには自制心を失いがちだ。しかし、そんなときこそ、自制心を働かせる必要があるのだ。
悪い人が、悪い人になる理由は、何をすべきで、何をすべきでないかを知らないからだ。騙すべきではないのに騙した、盗むべきでないのに盗んだという具合に選択ミスの連続が悪人を作り上げるのだ。
アリストテレスは“中庸の徳”を説く。中庸とは、快不快についての適切さだ。“ほどほど”と言い換えてもいい。人間の感情は、とかく極端になりがちだ。そして、それが原因で失敗することもある。
特に、欲には際限がない。もし、それらを上手にコントロールできれば人生はもっと上手くいく。だから、中庸の徳は大切なのだ。“ほどほど”に望み“ほどほど”に振る舞うことが成功の条件なのだ。
人生は、物欲や性欲をはじめ、誘惑の連続だ。その中で、いかにして悪習を身につけずに、正しく生きることができるか。それは強さと弱さの賢い使い方にかかっているのだ。
最後に、人生にとって、絶対に必要なものは何か?アリストテレスは、間違いなく「知性」を挙げるはずだ。アリストテレスによると、知性は、最高のものだという。
そして、その最高のものを追究するのが、哲学なのだ。哲学とは、知を愛するという意味を持っている。だからこそ、哲学は最高の営みということになるのだ。
哲学は、余分なものを取り除き、偏見を捨て、ただひたすら真理を探究する純粋な知の営みだ。コンピューターが全盛の現代という時代にこそ、自分の頭だけで勝負できる学問が貴重なのだ。
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■実践ポイント
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●哲学に触れる機会を増やす
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■まとめ
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哲学は、人生最高の栄養源!
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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
ご覧いただいたことに感謝いたします。
予想を超える大雪でしたね(^^ゞ
我が家のベランダーで測定したら、37cmでした!
交通機関が麻痺して出社できず、終日雪かきに追われました(・_・;)
以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!
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■今回紹介した本
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