【書評:1423冊目】5分間逆算仕事術(長谷川孝幸)

【段取りとは、心の余裕のためにある!】
風土刷新コンサルタント・長谷川孝幸氏が、5万人の仕事の段取りを改善した「5分間逆算仕事術」を解説しながら、「なぜ段取りが求められるのか?」その極意を指南する一冊。

■書籍の紹介文

今日やるべきこと。
ミスなくモレなく、把握できていますか?

 

本書は、スピードが求められる昨今の職場で大きな武器となる「5分間逆算仕事術」を解説しながら、前提となる「成果のために、なぜ段取りが求められるのか?」その極意を指南する一冊。

 

今日やるべきこと、きちんと把握できていますか。
「大丈夫…だとおもう」「あれ?なんか忘れている?」などとおもった人は要注意です。

 

把握できていない、確信がもてない、不安を感じる、・・・。
心の中にこうした思いがあると、どんどんと心の余裕がなくなっていきます。

 

心の余裕がなくなるとどうなるか。
容易に想像できるとおり、焦る、ミスる、周りに迷惑をかける、実力を発揮できない、・・・。

 

そう、成果が出ない環境が着々と築かれてしまう点が大問題なのです。
成果が出なければ、いくら頑張ったと思っても評価されないのが社会の厳しい掟です。

 

このような環境に身を置かないためにはどうすればいいのか。
言わずもがな、心の余裕を確保することに他なりません。

 

心の余裕があれば、冷静になれます。
心の余裕があれば、柔軟になれます。
心の余裕があれば、優しくなれます。
心の余裕があれば、行動が早くなります。

 

では、どうすれば「心の余裕」をもつことができるのか?
これこそが「段取り」することであり「逆算」することの意味なのです。

 

本書では、段取りの身につけ方を徹底的に指南していきます。
著者自身の苦い経験をもとに、つまずきそうなポイントをきちんと押さえた構成になっています。

 

ですので、苦手だという人でも安心して読み進められます。
研修を実施した5万人以上の仕事の段取りを改善してきた点も、実用性の高さを感じました。

 

段取りは、相手のためにやるものではありません。
段取りは、自分の”心の余裕”のためにやるものです。

 

自分の仕事への取り組みを見直すよい機会となると思います。
仕事をしていて心の余裕のなさを感じる方は、ぜひ読んでみてください。

 

◆だから、段取りが重要なのだ。

5分間逆算仕事術
長谷川孝幸 三笠書房 2019-4-19
売上ランキング(公開時):29,136
Amazon Kindle 楽天

■【要約】15個の抜粋ポイント

自分の時間を大事にすることは相手の時間を大事にすること

 

①時間内に(in time)
②その時間に(on time)
③規則的に(punctual)
④ただちに(quickly)
⑤急いで(raidly)
この5つが恒常的にできるのが「時間に厳しい人」と言えるのです。

 

●時間通りに行う理由とメリット
(1)手間のかけ具合、力のいれ具合が逆算できる→段取り力
(2)時間通りにでき、安定した結果→信頼感
(3)指示や計画の目安時間がわかる→判断力
(4)エラーの明確化→スムーズな達成
(5)心理的な余裕→パフォーマンスの向上

 

5Sだけでなく、そのものは常にそこにあるべきように置く「定物定位」が徹底できるとさらによいでしょう。
ただ単に「使ったものは元に戻しましょう」ということではなく、「散らからないように、かつやりやすい位置にものを置く」ということです。

 

●目の前のことを大きく4つに分ける
(1)法的にすべきこと・倫理的にすべきこと
  ⇒これは「ルール」だから何が何でもやる
(2)常識的にすべきこと・慣習的にすべきこと
  ⇒これは「マナー」だからしないと評価が下がる
(3)したほうがいいこと・どうでもいいこと
  ⇒これは「サービス」だからできると評価が上がる
(4)しないほうがいいこと・してはいけないこと
  ⇒これは「害悪」だから排除する

 

まずは朝のやりもれをなくしていくことで、1日のスタートを順調に切るようにしましょう。

 

「無理をすればできる」というのは逆に言えば「無理をしなければできない」ということです。
無理を前提にし、無理を恒常化させようとしてはいけません。

 

●確実に仕事が回る5つのステップ
STEP1:あらゆることはゴールから逆算
STEP2:余裕のある期限・期日の設定
STEP3:作業の書き出し・分類・整理
STEP4:段取りの実行と修正
STEP5:予実点検と評価・改善

 

●段取り上手な人が磨いている3つの力
(1)仕事をこなす力
(2)考える力、理解する力
(3)対人関係力

 

人間は頭の中で言葉と数字を組み立てて物事を考えます。
ということは一定以上の言語能力と数値能力が備わっていないと思考力を発揮できません。
言語能力が高いというのは「使える言葉が多い」ということです。

 

・計算が速い
・計算が正しい
・数字で表現できる
・数字を把握している
・数字の意味がわかる
これらの条件を一定以上充たしている人が「数に強い」と言えます。

 

段取りよく仕事をするということは周囲の役に立つことです。
そして自分の気持ちを明るく軽やかにすることです。
段取りをよくするためのトレーニングは、自身のハッピーのためにしたほうがよいのです。

 

仕事上のコミュニケーションは「どうしましょうか?」「こうしましょうか?」、「ああしてちょうだい」「こうしてちょうだい」がお互いにスムーズに言えればもうそれだけでよいと言ってもいいと思います。

 

段取りよく指示・命令を出すためには「わかりやすく」「簡潔に」ということを意識するとよいでしょう。
話を簡潔にわかりやすくするには次の3点を意識すると大きく改善できます。
・結論を先に
・5W2H
・一文を短く

 

●結論からの報告がもたらす3つのすごいメリット
(1)言い訳やごまかしがなくなる
(2)印象がよくなる
(3)思考と行動がシンプルになり迅速化する

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1423-1】翌日に済ませたい私事を寝る前にメモに書いておく

【1423-2】「定物定位」を心掛ける

【1423-3】「使える言葉」を増やす勉強を継続する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】5分間逆算仕事術
【著者名】長谷川孝幸著者情報
出版社三笠書房
【出版日】2019/4/19
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード思考問題解決準備力
【頁 数】 256ページ
【目 次】
第1章 時間通りに仕事が終わる人 終わらない人
第2章 退勤前の5分の逆算が仕事のスピードを劇的に変える
第3章 確実に仕事が回る5つのステップ
第4章 段取り上手な人が磨いている3つの力
第5章 円滑に物事が進むコミュニケーション力の鍛え方

 

この本が、あなたを変える!

5分間逆算仕事術
長谷川孝幸 三笠書房 2019-4-19
売上ランキング(公開時):29,136
Amazon Kindle 楽天

長谷川孝幸さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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