【書評:1241冊目】ぼくたちは習慣で、できている。(佐々木典士)

【才能は、習慣がつくる!】
ミニマリスト・佐々木典士氏が、才能は習慣を続けた先につくられるものだと提起し、「習慣化のコツ」を解説する一冊。「ぼくたちは習慣でできている」と言えるまでのストーリーは新鮮。

■この本の紹介文

自分には才能がある!
そう自信をもって言えますか?

 

本書は、才能とは努力を続けた先にあり、その努力は習慣によって継続できると提起し、習慣化のコツを解説する一冊。

 

才能>努力>習慣
自分の可能性を開く土台となるのが、習慣です。

 

才能は、与えられるものではありません。
ひとつひとつ積み上げた結果、開けるものなのです。

 

このことを、著者自身の体験をもとに書かれています。
もちろん、心理学・行動経済学・脳科学の成果を踏まえているので実用性も担保されています。

 

人が変わるのは、習慣のみです。
先に述べたように、習慣はすべての土台となるからです。

 

何事も続けなければ、意味をなしません。
より良い人生を望むなら、そのために必要なことを習慣にするのです。

 

どうやって習慣化するかのヒントは、この本から学べます。
あとは、自分だけの習慣への道を、自分で歩くだけです。

 

◆習慣に完成はない。

■本がわかる!15の要約ポイント

「好きなことだけしよう」とよく言われる。
それは正しい。
しかしそれは「楽なことだけしよう」という意味とはまったく違う。

 

よい習慣を身につけられない原因は、人が目の前の報酬にどうしても屈服してしまうことに原因がある。
目の前に報酬がぶら下がっていたとしても、将来の報酬を得たり罰則を避けるために、それを断てる人が「意志の強い人」と言われたりする。

 

女性がネイルを塗ったり熱心に美容に励むのは、意志力が必要なめんどくさい行為のはずだが、自分をケアすることで自己肯定感を増しているのだと思う。
ぼくが「忙しい時ほど片づけをする」ことを心がけているのもそうだ。
忙しいと部屋は荒れていくものだが、それは人が「今はそんなことをしてる暇はない!」とつい考えてしまうから。
しかし、実際には片づけをしてからのほうが、忙しいタスクにも効果的に取り組めると感じている。
片づけをすることで気分がよくなり、意志力が増すのだろう。

 

意識を呼び出さず、「ほとんど考えずにする行動」。
ぼくはこれが習慣だと思っている。

 

何も問題がなくいつもの行動を繰り返している時に意識は呼び出されない。
事件がなければ記事にならないのと同じだ。
足を組む、猫背などの癖を治すのが難しいのは、それがほとんど意識せずに行われているからだ。

 

まず肝に命じるべきは、意識や意志が行為の原因ではないと知ること。
ぼくたちは、ぼくたちの王様では残念ながらない。
最初にすべきことは、それを冷静に認めることだ。

 

習慣を身につけることは、意志力を鍛え、誘惑を断てるようになることなどではない。
自分が感じられる「報酬」と「罰則」を書き換えるということ。
何度も何度も行動することで、実際に自分の脳に変化を起こすということだ。

 

まずは自分の意識で何をやめるべきなのか考える必要がある。

 

モノを手放す時に有効なのは、いちばんそれが必要な時に手放すということだ。

 

習慣を身につける際に、何から始めようか迷う人がいれば、ぼくは最初の一歩として、モノを減らすことを勧めたい。
適切にモノを減らせばそもそも散らかることが減る。
複雑な片づけ術を身につけなくとも、使ったらしまうことが習慣づいてくる。

 

習慣の中で、なるべく初期に身につけておくのがおすすめなのは日記だ。
なぜなら日記は自分の観察記録だから。
たとえば、この本を読んだからといって、一度の失敗もせずに習慣を身につけられる人はいないと思う。
むしろ失敗を続けなければ、本当のデメリットだと実感できない。
だから失敗の記録をつけていく。
どんなシチュエーションで、どんなことに言い訳を作り出して失敗したのか記録する。

 

「今この瞬間が『情熱大陸』の撮影中だとしたらどうするか?」
「来週『an・an』のSEX特集の撮影があるとしたら今日はどうするか?」
『情熱大陸』の撮影中なら、鼻をほじったりゴロゴロしたりはしていられないはずだ。
来週グラビア撮影があると思えば、トレーニングにも力が入るかもしれない。

 

習慣に完成はない。
習慣とは、習慣にし続けようとすることである。

 

自分で選んだ、やりたいことをするのに必要な忍耐が「努力」。
自分で選んでおらず、やりたくもないことをさせられる忍耐が「我慢」。
と言うこともできる。
習慣が続くのは、それが自分で選んだ行動だからだ。
「好きなことなら続く」と言われるのは、たとえそこにどんな苦しみがあっても、自分で納得して選んでいるからだ。

 

自分ならではの成長の機会を習慣にし続ける。
そして自分自身を「新しい」ものとして感じられること。
それは人の本能を満たすことなのだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1241-1】習慣にしたい場合は、ハードルを下げる

【1241-2】習慣をやめたい場合は、ハードルを上げる

【1241-3】「『情熱大陸』の撮影中」と思って生活する

 

■ひと言まとめ

習慣とは、自分の人生に真剣になるということ。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】ぼくたちは習慣で、できている。
【著者名】佐々木典士著者情報
出版社ワニブックス
【出版日】2018/6/14
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード習慣術次元上昇決断
【頁 数】332ページ
【目 次】
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
2章 習慣とは何か?
3章 習慣を身につけるための50のステップ
4章 ぼくたちは習慣で、できている。

 

この本が、あなたを変える!

 

佐々木典士さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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