【書評:1840冊目】やり抜く自分に変わる 超習慣力(ウェンディ・ウッド)

【やりたいことは、何を習慣にするかで決まる】
南カリフォルニア大学心理学部教授/ウェンディ・ウッド氏が、『やり抜く自分に変わる 超習慣力』と題して、悪習を断ち切り、良い習慣を手に入れる方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

やめたいのにやめられない。
そのような習慣はありませんか?

 

本書は、理想とする人生をたぐり寄せるには「習慣が持つ力」の理解が不可欠だと提起し、人生を変える良い習慣を手に入れる方法を指南する一冊。

 

43%
これは、日常生活における行動のうち、わたし達が習慣的に行っている行動の割合です。

 

著者は、長年の研究によってこの数字を科学的に導き出した功績によって高く評価されている人物。
「習慣科学の第一人者」として、権威ある立場にあります。

 

43%、とても大きなパーセンテージですよね。
習慣が、人生の到達地点に大きな影響を与えるということがよく理解できます。

 

この43%を、いかに良い習慣で満たせるか
これこそが、理想とする人生と現実の人生を近づけるための”要諦”となります。

 

では、良い習慣で満たすために必要なことはなにか。
それが、「習慣が持つ力」をきちんと理解することです。

 

残念なことに、人間の脳は習慣化を好みますが、ひとつ1つが良い習慣か悪い習慣かが判別できません。
そして、一度習慣化されてしまうと、それが悪い習慣だと認識することが難しくなってしまいます。

 

だからこそ、「習慣が持つ力」をきちんと理解し、正しく力を発揮できるようになる必要があるのです。
力を発揮できるようになってはじめて、悪い習慣を断ち切り、良い習慣を手に入れられます

 

本書では、14章の講義を通じて、「習慣が持つ力」を理解できるようになっています。
非常に濃密な内容ですが、一生モノのスキルとして腰を据えて取り組みたい一冊です。

 

状況」「繰り返し」「報酬」「一貫性」。
これらのキーワードを自分のモノにできたとき、習慣で日常の生活をコントロールできるようになります。

 

43%が良い習慣で満たされると、残り57%にも好影響を与えることは間違いありません。
結果、自分の望む人生が手に入るのです。

 

◆習慣を制し、人生を望むままに。

やり抜く自分に変わる 超習慣力
ウェンディ・ウッド ダイヤモンド社 2022-4-20
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■【要約】15個の抜粋ポイント

意識的な決断だけでは絶対に実現しないことを可能にしてくれる。
それが習慣だ。

 

創造的な作業を継続して行う習慣が身につけば、その作業に没頭し、自分が思う以上のアイデアを生み出すことができる。

 

運動や効率のよいルーティンワークが習慣として確立すれば、さまざまなチャンスや問題について自由に考え、決断を下せるようになる。
習慣は、行動する自己を助けてくれる記号と同じなのだ。

 

何かを「知っている」だけでは、定着した習慣は壊れない。

 

習慣は、「合図となる状況と報酬を得る反応」が十分に関連づけられることで生まれる。
関連づけられることで行動が自動化され、勤勉で物静かな第二の自己の一部となる。
そう、合図と反応がすべてなのだ。
ここに「あなた」が入り込む余地はない。
あなたが思うあなた自身は、習慣の一部に含まれていないのだ。
ここで言う「あなた」は、あなたの目標、意志、望みと言い換えてもいい。
それらは習慣に一切かかわらない。

 

人は、自分を取り巻く環境や、自分にかかっている重圧が行動に与える影響を見過ごす。
だが習慣は違う。

 

ひたすらやり続けさえすれば、その行動はどんどんやりやすくなっていく。
習慣にしたいことは、自分でやりやすくしよう。
習慣の形成に、決まったやり方はない。

 

習慣は、喜びを体験した瞬間から構築される。
その選択の法則はシンプルで、自分が楽しいと感じるものが習慣となる。
要するに、同じ行動を繰り返して神経系の期待を上回る喜びが生まれたときに、習慣の学習が始まるのだ。

 

習慣の形成は、望む行動をとらせる一定の合図を確立することでもあるのだ。

 

「摩擦を減らす」を意識すると、行動を変えることに対する見方がまったく変わる。
どういうことかというと、生活のなかで摩擦が生まれる状況を変えれば、報酬を得られる行動を自動的に繰り返せるようになるのだ。

 

人生に大きな変化(転居、転職などが好例)が起これば、不確かなことばかりで非常にストレスがかかるのは間違いない。
だがそれは、自分を見つめ直して人生を再構築するチャンスでもある。

 

習慣は、ストレスを強く感じているときの避難先となるのだ。

 

同じ行動を繰り返していると、人の欲求は変わる。
何度も体験するうちに、その行動を好むようになるのだ。
そして、それが自分のやりたいことになる。

 

あなたの健康や幸福は、あなた個人にだけ責任があるわけではない。
個々人の健康や幸福は社会全体で共有される課題であり、そこには私たちが暮らす社会という環境で誰もが味わう試練が映し出される。
その課題には、習慣に対する考え方や、社会全体にとってのよりよい環境づくりも含まれる。

 

習慣を中心とした生活を送れれば、人生は充実したものとなる。
これだけは確かだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1840-1】人生でやりたいことを、仕事・健康・生活などのジャンルに分けて書き出す

【1840-2】【1840-1】で書き出した「やりたいこと」の実現に必要な行動を書き出す

【1840-3】【1840-2】で書き出した「行動」を実行しやすい環境づくりに集中する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】やり抜く自分に変わる 超習慣力
【著者名】ウェンディ・ウッド
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2022/4/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード習慣術準備力問題解決
【頁 数】396ページ
【目 次】
Part1 習慣とはなにか
Part2 習慣を形成する3つの要素
Part3 習慣がもたらす大きなチャンス
実践 頻繁にスマートフォンを見ないようにするには

 

この本で、あなたは変わる!

やり抜く自分に変わる 超習慣力
ウェンディ・ウッド ダイヤモンド社 2022-4-20
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ウェンディ・ウッドさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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