【書評:2008冊目】まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人(有川真由美)

【毎日が楽しくなる人間関係のヒント】
作家・有川真由美氏が、『まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人』と題して、実践するほど人間関係のストレスがグッと減る、話し方や考え方のエッセンスを指南する一冊。

■書籍の紹介文

一緒にいて「この人楽しいな」と感じる人。
その人には、どんな特徴がありますか?

 

本書は、「あっ、今生きていて楽しいかも」と笑顔になる機会を増やすために実践してほしい、話し方や行動の習慣、心構えのエッセンスをやさしく指南する一冊。

 

楽しく生きたい。
すべての人が持っている根元的な願望だとおもいます。

 

ただ、実際にどれだけ多くの人が楽しく生きられているでしょうか?
こう問われると、途端に暗澹たる気持ちが・・・、という人も少なくないでしょう。

 

なぜ、すべての人が望むのに、楽しく生きられない状況は生まれてしまうのか。
ここに、大いなるジレンマが潜んでいます。

 

望むのに、手に入れたいのに、なかなか掴めない。
そこで学びたいのが本書です。

 

楽しく生きたい、一緒にいて楽しい人。
その人に自然と身についている、話し方や行動習慣、考え方のエッセンスがまとめられています。

 

エッセンスですので、ひとつ一つの教えは要点のみでコンパクトです。
ですが、「一緒にいて楽しい人」の人物像の全体をイメージするには、かえって便利だと感じます。

 

今日は、これを意識してやってみよう。
そんな風に気軽な気持ちで取り組むうちに、「一緒にいて楽しい人」体質になっていくでしょう。

 

さらに、あるエッセンスについて、もっと深く知りたいと思ったら。
著者の別の著作や、書店でそのテーマをより深く扱った書籍を探して、深掘りしていく。

 

気軽に試すことと、疑問をより深く学ぶこと。
この両輪を回すことで、「楽しく生きたい」という願望を引き寄せ、周りからは「一緒にいて楽しい人」と思われるようになります。

 

まずは、一読して「一緒にいて楽しい人」のイメージを構築しましょう。
あとは、両輪をまわして自分をイメージに近づけていくだけです。

 

◆楽しく生きようよ。

まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人
有川真由美 PHP研究所 2023-5-19
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■【要約】15個の抜粋ポイント

相手にどんどんしゃべらせ話をはずませるために、つぎの3つを意識してみてください。
①”感情”でリアクションせよ
②すぐに相手に話を振れ
③相手が「話して楽しくなる話題」を探せ

 

ユーモア感覚が研ぎ澄まされている人は、1日に何度も、面白いことに気づきます。
がんばる必要もありませんが、日常のささいなことを、「これってどういうこと?」「どうして、こうなるの?」「逆に考えたら・・・」と、愉快な視点で見ようとするだけでも、面白いことに気づきやすくなるでしょう。

 

私はまったく目立つ要素がないために、なかなか声をかけてもらえず、しかも引っこみ思案で、自分から「仲間に入れて」とも言えない。
そんな状態にひっそり傷つくこともありました。
でも、声をかけてもらえない私が、声をかけてもらえるように心がけていたことが二つあります。
それはいまでもずっと実践している行動のクセです。
①だれに対しても、挨拶だけはきちんとする
②声をかけてくれた人には、精一杯の感謝を示す
つまり、最初の声をかけてもらう努力をするより、声をかけてくれた人が”ふたたび”声をかけてくれるように努力をするということです。

 

気を使いすぎるのは、「”自分”がよく思われたい」と考えて、身支度や準備に心を砕いてしまうから。
「”相手”はどうしたらうれしい?」と考えてみましょう。

 

やりたくないことほど、ていねいにやろうとすることが大切。
いつの間にか夢中になったり、好きになったりしていることもあるものです。
「ていねい」というのは、心が明るいほうを向いていること。
だから、まわりの人も見ていて清々しい気持ちになるのです。

 

相手の機嫌が悪いのは、相手の責任。
放っておけばいいのです。
できることがあるとするなら、「そういう人なんだ」と割り切って、自分が嫌な気持ちにならないのが、最善の策であり、防御。

 

「今日が人生最後の一日だったら?」と考えてみるといいでしょう。
その貴重な時間を、悪口を言うことに使うでしょうか。
できるだけ楽しい話をして過ごそう、まわりの人によろこばれる言葉を使おうと思うはずです。
悪口を言う言わないは、相手に悪意をもつかどうか、それを表現するかどうかの、私たち自身の問題なのです。
いい時間を過ごそうと思うなら、いい言葉で過ごすことです。

 

相手の心ない言葉は相手の責任なので、受けとらずにスルーしたりするクセをつけましょう。

 

つぎの3つの言葉を自分にやさしく投げかけることで、「気になること」から少しずつ卒業できたように思います。
①「気になるんだ。でも、大丈夫」
②「そもそも、なんで気にするの?」
③「まわりの人(または、相手)は、あなたのことなんて気にしていない」

 

物事は自分の思い通りに進むわけではありません。
でも、心配や後悔など、余計な感情を最小限にして「いま、できることに集中しよう」とする心がけが大事。
そんな心を落ち着ける習慣が重なるほど、あなたはめったなことでは「動じない人」になっているはずです。

 

心の余裕をもつためには、「『忙しい』と言わないこと」のほかに、つぎのことをクセづけてはいかがでしょう。
①1日1回、自分のためだけの時間をもつこと
②5分でやれることは、すぐにやること
③やらなくてもいいことはやらないこと

 

ほかの人がどうやっているのかに目を向けるのではなく、「自分にはなにができるのか?」「自分にはどんな方法が合っているのか?」など、自分の内側に視点を向けることで、自分の魅力や能力は全開になっていきます。

 

どんな表現でも、自分の言葉で伝えるための基本はつぎの3つです。
①「伝える」と「伝わる」は別モノと考える
②「ちょっと楽しくなってもらうには?」と考えるクセをつける
③素直な”感情””気持ち”を伝える

 

対人関係だけでなく、仕事や子育て、介護など、どんなことにおいても一時的に「逃げること」を考えるのは有効です。
逃げ道が使われることがなくても、「逃げ道が存在する」と考えることの意味は大きいのです。

 

”人疲れ”をしないための基本は、「自分に嘘をつかないこと」。
「私は、これはしたくない」「私は、こう思う」という気持ちを、自分の問題として、少しずつ出していくこと。
それに対する相手の反応は、相手の問題です。
意見が通らなかったとしても、理解しあうことには役立ちます。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2008-1】人に対して悪意を持たない

【2008-2】深く呼吸することをクセづける

【2008-3】自分に嘘をつかない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人
【著者名】有川真由美著者情報
出版社PHP研究所
【出版日】2023/5/19
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係マインドことばのチカラ
【頁 数】160ページ
【目 次】
1 「会話がはずむ人」になる
2 「気持ちのいい人」になる心と行動のクセ
3 「疲れる人」は、どんな人?
4 「気にしない人」になる心と行動のクセ
5 「魅力的な人」には、わけがある
6 「疲れる人」への対処法

 

▼さっそくこの本を読む

まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人
有川真由美 PHP研究所 2023-5-19
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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