【書評:1887冊目】ロジカルな文章、情緒的な文章(坂本宗之祐)

【文章とは、心の状態を表す”鏡”である】
元読売新聞記者・坂本宗之祐氏が、『ロジカルな文章、情緒的な文章』と題して、文章は書くほどうまくなると提起し、場面に応じてあなたらしい文章を書く方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

うまくなりたいけど、苦手で下手だ。
文章を書くことに対して、このようなコンプレックスを抱えていませんか?

 

本書は、文章は書けば書くほどうまくなると説きながら、場面に応じて、あなたらしい文章が書けるようになる土台とすべき「4つの力」を育む方法を指南する一冊。

 

まず、文章を書くのが苦手な人はいません。
まず、文章を書くのが下手な人はいません。

 

ただ、苦手・下手という先入観に捉われて、書くことを避けているだけです。
だから、書く経験を積めていないので、文章を書くことに自信が持てないでいるのです。

 

このことを、しっかりと認めましょう。
そのうえで、文章を書く経験を積むため、どんどんと文章を書いていきましょう。

 

そうすれば、あなたらしい言葉、あなたらしい文章を誰でも書けるようになります。
その先には、あなたの書いた文章によって、あなた、そして、周りの人たちに良い影響を与える好循環が待っています。

 

本書では、経験を積む際に意識してほしいこと、押さえておいてほしいことがまとめられています。
ポイントを意識しながら文章を書き続けることで、成長速度は速まることでしょう。

 

読み終わったら、一ヶ月、文章を書き続けてみてください。
そして一ヶ月後、初日に書いた文章を読み返してください。

 

ほとんどの人が、「下手くそな文章だな・・・」とおもうはずです。
この感想こそが、一ヶ月であなたの文章を書く力が成長した証です。

 

わたしも、過去の書評記事を読み返すと、いつも恥ずかしい気持ちになります。
でも、それは成長の証なのだと捉えられるようになってから、書評を書くことが楽になりました。

 

十人十色、人はそれぞれ唯一無二の経験をしながら生きています。
ゆえに、あなたにはあなたにしか書けないネタ(コンテンツ)が絶対にあります。

 

それを文章にすることによって助けられる人が、必ず世の中にはいます。
なんの接点もない人だけど、あなたの文章を待っている人がいる姿を想像してみてください(ワクワクしませんか?)。

 

紙とペン(パソコン等のメモ帳)を用意してください。
最初の文章を、思うがままに書いてみましょう。

 

◆文章は”心”。

ロジカルな文章、情緒的な文章
坂本宗之祐 クロスメディア・パブリッシング 2022-6-24
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■【要約】15個の抜粋ポイント

かっちり文章(ロジカルな文章)とは、ファクト(事実)を中心に、書き手の主観はできうる限り排除して、客観的・論理的につづる文章のことを指します。
教科書のような文章を想像していただくと良いでしょう。

 

やわらか文章(情緒的な文章)とは、書き手本人の主観を中心に展開します。
客観的正しさより、人間としての「気持ち」「思い」をさらけ出す文章です。

 

●文章を書くために育む4つのマインド
①文章を書く「勇気」
②文章を書く「情熱」
③文章を書く「愛」
④3つを支える「使命感」

 

文章は「うまい」必要はありません。
僕はこれを声を大にして言いたい。
下手で良いからまず書く=アウトプットしましょう。

 

体験がありさえすれば、成功でも失敗でも、読み手に学びをご提供することができます。
いずれにしても、体験こそが文章を面白くし、説得力を高めるのです。
最近は自分で行動しないのに、他人のことを批判・批評する人が多いですよね。

 

人を惹きつける文章を書く近道は、「人間を好きになること」です。

 

「自分が伝えようとしている本質は何か?」
この本質を突き詰め、ムダな要素を削ぎ落とし、ワンフレーズに凝縮できるくらいアイデアのコア(中核)を捉える。
「これを伝えきるんだ!」をあなたの中でクリアにしておくことが最初に必要です。

 

●逆三角形構造の文章を書く手順
1.材料を整理整頓する
2.頭の中で見出しをイメージする
3.情報の重要度合いで順序づけする
4.実際に書き始める
5.必要に応じて追加で情報を取得する

 

●ロジカル五段構成ライティングの手順
1.今回の主張の結論を述べる「AはBです」
2.理由を述べる「なぜなら、…だからです」
3.根拠のファクトを示す「実際、Cという事実や、Dというデータがあります」
4.自己の体験談・ストーリーを伝える「私自身、…を体験して、…ということがありました」
5.まとめ「CやD、そして私の体験からも、AはBです」

 

そもそも文章とは、他人への価値提供です。
この価値を提供するために、2つのことが必要です。
①相手を知ること
②その相手に役立つアイデアを考えること
です。

 

「批判じゃない、忠告してやってるんだ」という方もいます。
ですが、相手から求められていないのに行う忠告やアドバイスは、単なる批判です。
仮に、第三者に公開しない文章であっても、批判はできるだけ控えたほうが良いです。

 

文章を読む人は基本、「自分に役立つ情報」を求めています。
ですが、最近は情報の中身だけでなく、「誰が」それを言っているか?が重視されるようになっています。
つまり、「情報」+「人柄」で、選ばれる時代になっているのです。

 

無視・スルーされるのは、「人の顔」=”人っけ”を感じさせられていないからです。

 

●読み手に尊敬される書き方のポイント
1.日本語の基本ルールを押さえる
2.具体的に書く
3.絶対にパクらない。自分のオリジナルを書く
4.読み手をリスペクトする
5.特定の人を攻撃しない。否定しない
6.地に足をつける

 

大事なのは、唯一無二であるあなたが、あなた自身を発揮できているかどうか?です。
それこそが、文章の価値を高めてくれるものだからです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1887-1】体験を、文章のなかに展開する

【1887-2】「自分が伝えようとしている本質は何か?」を、書く前に明確にする

【1887-3】他者の批判は行なわない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ロジカルな文章、情緒的な文章
【著者名】坂本宗之祐著者情報
出版社クロスメディア・パブリッシング
【出版日】2022/6/24
オススメ度★★★★☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力ことばのチカラ伝える
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 たった1行しか書けなかった僕が、スラスラ書けるようになった理由
第2章 文章の根本セオリー
第3章 ロジカルな文章の書き方技術
第4章 「キライ」「無関心」を「好き」に変える技術
第5章 心をわしづかみにする文章の書き方技術

 

この本で、あなたは変わる!

ロジカルな文章、情緒的な文章
坂本宗之祐 クロスメディア・パブリッシング 2022-6-24
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坂本宗之祐さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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