【書評:1835冊目】「やらないこと」を決めるとほんとうの私が動きだす(有川真由美)

【人生で使える時間は有限である】
作家・有川真由美氏が、『「やらないこと」を決めるとほんとうの私が動きだす』と題して、モヤモヤした人生がうまく流れ出す、「やらないこと」を整理する88のヒントを伝授する一冊。

■書籍の紹介文

やめたいと感じていること。
なにかありますか?

 

本書は、「やめたいこと」に囚われていると人生の流れは悪くなる一方だと指摘し、「やめたいこと」を手放すのに役立つ88のヒントを伝授する一冊。

 

◎頼まれるとついつい断れない・・・
◎気がつくと間食してしまう・・・
◎なにかと後回しにしてしまう・・・
◎感情を抑えられず、あとになって後悔する・・・
◎周りに合わせて、自分の望みとは違う決断をしてしまう・・・

 

こうしたい「やめたいこと」=「やらなくていいこと」は、意外とたくさんあります
きちんと整理しなければ、どんどんとそれらに時間を奪われることになりかねません。

 

言うまでもなく、人生の時間は有限です。
すべての人にとって唯一平等なことが、「1日は24時間しかない」ということです。

 

つまり、「やめたいこと」に時間を取られる分だけ、「やりたいこと」に割ける時間は減ります
この当たり前のことに、いまこそ丁寧に向き合うべきだと著者は訴えかけます。

 

心を乱す”雑音”や便利になったがゆえの”選択肢の多さ”
さらに、スピードが加速度的に増す”激流のような社会”

 

じっくり考える時間も取れず、自分の許容速度を超えて追われるように決断を求められます。
すると、「やめたいこと」と「やりたい」ことの仕分けがどんどん疎かになっていきます。

 

これが続いていくと、心は曇り、ネガティブな感情に支配され、心を病んでしまいます
こうならないためには、無理にでも時間を作って、仕分けをする時間をつくるほかありません。

 

「やらない」と決断する際に役立つヒントが88個
この本には書かれています。

 

「これは自分もやりたくない!」とおもうものがあったら決断しましょう。
「もうやらない」と”決めること”が、自分の心を取り戻していくことにつながります。

 

●「やらないこと」がひとつひとつ明確になっていく
●自分で「決めた」と”自信”になっていく

 

ゆっくりと、ゆっくりと、継続することで、この2つが自分の中で育っていきます。
すると、「やらないこと」に奪われていた時間が、自分のところに戻ってきます

 

「やりたいこと」に割ける時間が増えることで、人生の時間はうまく流れはじめます。
心を覆っていた分厚い曇が晴れ、心身ともに明るく前向きに歩めるようになっていくのです。

 

時間をつくって、本書をガイドに仕分けする時間を設けてみてください。
最近の不調・停滞の原因が、思いがけず見つかるはずです。

 

人生の時間は有限です。
「やらないこと」をどんどん決めて、「やりたいこと」に割く時間を最大化していきましょう

 

まずは1個、これなら決断できそうというものを試してください。
そして、決断したことができたら、しっかりと自分をほめてあげてください。

 

◆「やらないこと」からの解放

「やらないこと」を決めるとほんとうの私が動きだす
有川真由美 秀和システム 2022-3-29
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■【要約】15個の抜粋ポイント

つまらない見栄張りをやめさえすれば、買わなくていいもの、やらなくてもいいこと、言わなくてもいいことがたくさん出てきます。
いまの自分でじゅうぶん足りているし、じゅうぶん人とつき合えます。
ありのままでつき合うのがいちばんラクで、いちばん信頼されるのです。

 

「腹八分目で医者いらず。腹六分目で老いを忘れる」といいます。
腹八分で「もうちょっと欲しい」ではなく、「ご馳走様」と箸を置ける自分でありたいものです。

 

100点を求めてイライラ、クヨクヨするより、ちょっと手抜きしても笑顔でいたほうが、いいエネルギーが満ちて、まわりも喜んでくれるはずです。

 

「だれのせいでもない」という思考は、いじめやパワハラなど極端なものを除いて人間関係のトラブルで使えるので、ぜひ活用してみてください。

 

過去を悔やんでばかりいると、いまの自分もみじめでかわいそうな人になってしまいます。
過去によっていまがあるのではなく、いまによって過去があるのです。

 

「あの人はやる気がない」「あの人は私のことが嫌いだ」などと決めつけそうになったら、そのあとに「いや、そうともかぎらない」とつけてみてください。

 

もし、うっかりダラダラしてしまったとしても「人間として必要な時間であった」と思いましょう。
ダラダラしすぎるのも、心と体が働かなくなるので「1時間したら○○しよう」など、適度な時間と、次の行動を決めるのもポイントです。

 

受け入れれば心は軽くなり、発展的に考えられるようになります。
思い悩む時間は早めに手放して、自分を喜ばせる時間に当ててください。

 

「できないことは言わない」、それを心がけるだけで、ものすごくラクになり、自分に対する信頼、そう、”自信”が生まれてくるのです。

 

思いつめて言うより、その場、その場で軽く伝えるほうが言いやすいもの。
小さなことから正直な気持ちを伝えていきましょう。

 

「すみません」と言いそうになったら、「ありがとう」を口にしてみてください。
すると、まわりの人に敬意をもって対等な気持ちでつき合えると思えてきます。

 

「お金がない」というのは、「時間がない」と同じで、どれだけお金をもっていても「足りない」という人は、心にも余裕がなく、貧相な空気が生まれます。
「十分足りています」という人は、豊かで誇り高い空気が漂います。
「足るを知る者は富む」で、そんな人は人にもお金にも愛されるのではないでしょうか。

 

いまを楽しめる人は、不必要なことを「やめられる人」であり、身のまわりに転がっているちょっとした幸せを感じとれる人です。
なんでも楽しめるようになれば、それだけで幸福度は何倍にもなるはずです。

 

どんなことでも無理があることは続きません。
行きづまってからではなく、積極的に逃げることで、自分の道を自分で切り開いてください。

 

「頼る」「甘える」「助けを求める」というスキルは、生きていくうえで欠かせないもの。
一瞬、「頼ったら迷惑かな?」と思っても、頼ることを覚えておきましょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1835-1】「足るを知る者は富む」を日々意識する

【1835-2】謝罪以外では、「すみません」を「ありがとう」と言い換える

【1835-3】普段は頼まないことを、あえて頼んでみる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「やらないこと」を決めるとほんとうの私が動きだす
【著者名】有川真由美著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2022/3/29
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード生き方自己対話決断
【頁 数】
【目 次】
第一章 こんな行動は「やらない」と決める
第二章 こんな考え方は「やらない」と決める
第三章 こんな気持ちでいるのは「やめる」と決める
第四章 こんな時間の使い方は「やらない」と決める
第五章 こんなつき合い方は「やらない」と決める
第六章 こんな言い方をするのは「やめる」
第七章 「やらない」と決めないほうがいいこと

 

この本が、あなたを変える!

「やらないこと」を決めるとほんとうの私が動きだす
有川真由美 秀和システム 2022-3-29
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

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