【日本経済の活路は宇宙にあり!】
一般社団法人Space Port Japan理事・片山俊大氏が、『超速でわかる! 宇宙ビジネス』と題して、最低限知っておきたい宇宙ビジネスの”今”を平易に解説する一冊。
■書籍の紹介文
宇宙ビジネス。
どんなイメージを持っていますか?
本書は、宇宙ビジネスは停滞する日本経済にとって最大のチャンスだと提起し、まずは最低限知っておきたい宇宙ビジネスの”今”を図解で平易に解説する一冊。
宇宙開発の歴史から、ビジネスの現状、そして未来の展望まで。
実に、コンパクトでわかりやすくまとめられています。
社会人の教養としてはもちろん、ぜひ、中学生や高校生に読んでほしい。
この本をきっかけに宇宙を目指す学生がでてくるのではないか、それくらい興味を掻き立てられる一冊です。
視覚的に理解しやすいイラストで、イメージをつかむ。
そして、ポイントをおさえた解説で知識を補強する。
イラスト、解説、構成と、本当にバランスよく作り込まれています。
各章の末尾には、宇宙飛行士として活躍された山崎直子さんなど、フロントランナーのインタビュー記事が収録されており、書籍全体を適度にピリッと締めています。
イーロン・マスクに、ジェフ・ベゾス。
堀江貴文に、前澤友作。
なぜ、国内外のIT長者は覇を競うように一斉に宇宙を目指しはじめたのか。
この本を通じて考えることで、宇宙ビジネスの入り口に立つことができるでしょう。
オススメの一冊。
ぜひ、この機会に読んでみてください!
◆宇宙と書いて無限の可能性と読む。
超速でわかる! 宇宙ビジネス
片山俊大 すばる舎 2021-11-17
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■【要約】15個の抜粋ポイント
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」。
ヴェルヌが残したこの言葉の通り、宇宙旅行の夢は、周囲にバカにされながらも、”妄想”を信じた科学者たちの探究によって、その一歩を踏み出したのです。
米中対立が激化する2020年代〜2030年代は、ふたたび月面、さらには火星の有人開発へと突き進むことになるでしょう。
これまでの宇宙産業は、政府が「開発・実験・本番」のすべてを担ってきました。
しかし、2010年代以降の米国は、地球付近を中心に、「開発」の段階から民間に大きく任せる方向に大きく舵を切りました。
これによって、宇宙ビジネスの民営化が一気に進むことになったのです。
民間企業が宇宙に進出するといっても、政府のお金と知恵は欠かせません。
米国では、初期の開発段階にしっかり政府予算をつけて、企業をサポート。
完成後は、政府が顧客となって”サービスを購入”する仕組みが、つくり上げられています。
宇宙産業といえば、華々しいロケット打ち上げのイメージが強いと思います。
しかし、そのロケットで宇宙に運ばれている「人工衛星」こそ、まさに重要!
私たちの暮らしに欠かせない「実用的なツール」であり、多くの民間が参入している分野です。
テラフォーミングとは?
天体の大気・温度・生態系などを変更し、地球環境に近づけて、人間やその他生命が生活できるようにすること。
現在の火星は二酸化炭素などの大気で覆われているが、地中にある氷(水)やその他資源を活用することで、火星に地球っぽい環境を生み出すという発想です。
民間を育て、成長すればするほど、結果として国全体の力が増していくことになるのは間違いありません。
現在は、ありとあらゆるビッグデータを活用する時代となっています。
ここに「宇宙ビッグデータ」が加わると、たとえば、これまでのビッグデータはすべて「位置情報」として地図上で可視化できます。
そうなったときに、いったい何が見えてくるのか?
今まで以上に多くの知見が得られることは間違いありません。
●宇宙資源エネルギーの開発戦略パターン
①地球で必要な希少資源を宇宙で獲得
②宇宙開発に必要な資源エネルギーを現地調達
③宇宙から地上をモニターして資源エネルギーを効率的にゲット
宇宙ビジネスは、2040年代には市場規模100兆円を超える一大産業となる見込みですが、日本の宇宙ビジネスへの投資額は、米国などに比べると、まだまだ少ないのが現状です。
いかにマネーを呼び込むかが、今後の課題と言えるでしょう。
日本には、欧米のような大規模宇宙ベンチャーはありませんが、ユニークな特徴を持つベンチャーが多数。
宇宙業界で独特のポジションを獲得しつつあります。
・アクセルスペース(衛星ビッグデータ)
・リッジアイ(衛星ビッグデータ)
・アストロスケール(宇宙ゴミ除去)
・スペースBD(宇宙商社)
・PDエアロスペース(弾道飛行、衛星輸送)
・ALE/エール(人口流れ星)
・インターステラテクノロジズ(衛星輸送)
・ispace/アイスペース(月資源開発)
・スペースウォーカー(弾道飛行、衛星輸送)
・GITAI/ギタイ(宇宙ロボット開発)
これからは、「宇宙港」の時代。
「港」「空港」に続く、地政学の要衝になるため、欧米はもちろんのこと、アジアや中東など、各国が誘致・実現に向けてしのぎを削っているのです。
ロケットやスペースプレーンを打ち上げる場合、通常、東方向や南北が開けている必要があります。
この条件に当てはまるエリアは地球上で限られており、日本は非常に有利な場所に位置していると言えます。
これからの時代、海運・空輸に加え、宇宙交通のハブ機能を担えるかどうかが、経済や文化の発展にとってカギになります。
IRやMICEのように、娯楽やエンタメ、国際会議や見本市などのビジネスイベントの中心地になるなど、宇宙港は、地域発展のキーファクターになる可能性が大いにあると考えられます。
宇宙空間とは、上空100kmを超えたところを指しますが、それは、1つの県を超えるくらいの距離感に過ぎません。
今後、宇宙空間へのアクセスが容易になると、上空100kmの境界線を意識することすらなくなり、やがて「宇宙ビジネス」という言葉もなくなっていくかもしれません。
すでに「インターネットビジネス」という言葉が廃れてきたように。
■【実践】3個の行動ポイント
【1732-1】宇宙ビジネスに関するニュースをウォッチする
【1732-2】宇宙ビジネスに関するイベントに積極的に参加する
【1732-3】自分なら宇宙でどんなビジネスをしたいか妄想する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】超速でわかる! 宇宙ビジネス
【著者名】片山俊大 ・ 著者情報
【出版社】すばる舎
【出版日】2021/11/17
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】サイエンス、ビジネスモデル、社会
【頁 数】146ページ
【目 次】
第1章 人類、宇宙へと向かう
第2章 宇宙開発、新たなステージへ
第3章 宇宙ビジネスで、何が実現するの?
第4章 宇宙ビジネスには、どんなプレーヤーがいるの?
第5章 日本⇔宇宙を結ぶ「宇宙港」。最高にイケてる街づくり!
第6章 宇宙旅行ビジネス、ついに本格稼働!
この本が、あなたを変える!
超速でわかる! 宇宙ビジネス
片山俊大 すばる舎 2021-11-17
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片山俊大さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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