【書評:1533冊目】読書会入門(山本多津也)

【語り合うことで、深みが増す!】
日本最大規模の読書会コミュニティ「猫町倶楽部」主宰・山本多津也氏が、『読書会入門』と題して、本の感想を複数人で語り合う「読書会」の醍醐味を、余すところなく伝授する一冊。

■書籍の紹介文

読書会。
参加したことがありますか?

 

本書は、読書会は本を読む一つの技法だと提起し、本の感想を複数人で語り合う「読書会」の醍醐味を、余すところなく伝授する一冊。

 

一つの本について、複数人で語り合う。
さまざまな視点を交わらせることで、本の世界が立体的になっていく。

 

この感覚は、読書会でしか味わうことができない特別な体験。
多くの読書会に参加、主催した立場から心よりそうおもいます。

 

本書では、読書会に魅了された人間のリアルな息づかいを感じられます。
「本の楽しみ方」をいまいち見出せない人にとって、キッカケとなる気づきが得られるかもしれません。

 

読書会を高尚なものではなく、楽しみの一つと捉える。
この著者の姿勢には、おおいに共感します。

 

読書会は初参加が一番ハードルが高いです。
そのハードルを下げてくれる、とても優しい読書会好きによる本、といった印象です。

 

興味あるけど、なかなか参加の勇気がわかない。
そんな方は、ぜひ読んでみてください。

 

◆読書会への招待状。

読書会入門
山本多津也 幻冬舎 2019-9-26
売上ランキング(公開時):4,168
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■【要約】15個の抜粋ポイント

まずは本を最後まで読み、本から学ぼう。
そして学んだことを継続して生かすための仲間を作ろう。
この二つを満たすものを考えた結果、自然と見えてきた形こそが、ほかでもない「読書会」だったのです。

 

私は次第に本を読むことのみならず、人が心を解放して集まれる場、「学び」のみならず「遊び」をも楽しめる場所、そんな”コミュニティ”としての価値も意識するようになっていきました。

 

共通の話題が見つからないなら、何を話せば良いのかわからない。
ならばぜひ読書会で、一冊の本についての話をしましょう。

 

個人の感想、個人の考え、個人の思いは、10人いれば10通りあって良いはず。
読書会は、何が正しく、何が間違っているかを決める場ではないんです。

 

一般に読書会には、”課題本型”と”紹介型”の、二つのやり方があります。

 

思想史学者である前田勉さんの書かれた『江戸の勉強会』という本によれば、日本で最初に読書会が始まったのはなんと江戸時代だとか。

 

本来ならば自分の見える角度でしか読むことのできない一冊の本を、さまざまな人の目を借りながら、多面的に読み直す。
そうして、著者が本に込めたメッセージを、より立体的に理解しようとする。
これこそが、読書会の醍醐味だと私は思うのです。

 

私は読書会におけるアウトプットを、インプットを正しく完了させる上で不可欠な行為であると考えています。

 

読書会の時間にみんなで行う読解は、正解のないものでなければなりません。

 

まずは何より接点が必要です。
読書の入口は、もっと色んなところに、たくさんあっていい。
私は、そう思うのです。

 

読書によるインプットと読書会でのアウトプット、この二つを重ねれば重ねるほど、思考は深まり、語彙や表現のストックは増えていきます。

 

知らない誰かが勝手に決めた課題本を読んで、その会に参加しなければ出会わなかった人と言葉を交わす。
読書会はまさに、自分にノイズを取り入れることのできる場所なのです。

 

手間を惜しまず、結果を焦らず、非効率なことをやり続ける。
あっという間に過ぎ去ってしまう時間に、ほんの少しずつ、深い溝を掘り続ける。
すると、いつか自分たちの背後に驚くほど長い道のりができているのです。

 

読書の目的の一つは、読書を通じて自分自身の可能性に気付くことです。
一度居心地の良い場所を見つけたのであれば、今度はぜひ外に目を向けてほしいんです。
書を持って、もっともっと広い世界を目指してほしいんです。

 

作家さんや編集者さん、営業さんなど、本を作ること、売ることを生業とされている方に、もっともっと読書会に参加してほしいと思うんです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1533-1】読書会に積極的に参加する

【1533-2】読書会を開催する

【1533-3】読んだらアウトプットを習慣にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】読書会入門
【著者名】山本多津也著者情報
出版社幻冬舎
【出版日】2019/9/26
オススメ度★★★☆☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術次元上昇社会
【頁 数】182ページ
【目 次】
第1章 読書会が人生を変えた
第2章 読書会とは何か?
第3章 読書会の効果
第4章 読書は遊べる
第5章 読書会は居場所になる
最終章 「みんなで語る」ことの可能性

 

この本が、あなたを変える!

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山本多津也さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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