【書評:1666冊目】売れるコピーライティング単語帖(神田昌典、衣田順一)

【売れる言葉+○○=稼ぐ文章!】
神田昌典氏と衣田順一氏が、『売れるコピーライティング単語帖』と題して、コピーライティングが今ほど重要な時代はないと提起し、文章が劇的に変わる「単語帳」を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

SNSやブログなど、文章を書いているとき。
おもわず手が止まってしまうことはありませんか?

 

本書は、「コピーライティング」の日本第一人者と実力派ライターが、20年間の研究成果の集大成として、667単語+2000フレーズからなる「売れる言葉の単語帳」を伝授する一冊。

 

売れる言葉は、書籍をはじめ、さまざまな情報を通して知ることができます。
しかし、それをそのまま使っても、あなたにとっての売れる言葉にはなりません。

 

売れる言葉にするには、もうひとつ重要な要素が必要だと著者は云います。
要素とは、『構成』です。

 

人の心をつかみ、人の心を動かすためには、言葉に構成を加えるのです。
つまり、【売れる言葉+構成=稼ぐ文章】の公式が成り立ちます。

 

では、構成とは具体的にどうすればいいのか。
それは、神田氏が考案し提唱し続けている『PASONAの法則』の実践です。

 

『PASONAの法則』とは、
P:Problem(問題)

A:Affinity(親近)
S:Solution(解決)
O:Offer(提案)
N:Narrow(絞込)
A:Action(行動)
以上から成り立っています。

 

これを順番に行う”構成”こそ、人の心をつかみ、人の心を動かす文章術の重要要素なのです。
本書は、PASONAの要素ごとに章を区切り、それぞれの要素における”売れる言葉”を単語帳のように収録しています。

 

収録されている単語を使うことで、売れる言葉がつくれます。
つくった言葉を『PASONAの法則』に構成することで、人を動かす文章がつくれるようになれます。

 

PASONAをなぞって文章を書くと、必ずどこかで詰まるでしょう。
詰まったところで本書を開き直し、該当の要素の単語を使ってみる。

 

すると、止まった手が再び動きはじめます。
そして、最後に手が止まったとき、人を動かす文章は完成します。

 

【667単語+2000フレーズ】と【PASONAの法則】。
読み始めると止まらなくなる一冊です。

 

◆これは必携!

売れるコピーライティング単語帖
神田昌典、衣田順一
SBクリエイティブ 2020-4-8
売上ランキング(公開時):255
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■【要約】15個の抜粋ポイント

売ることは、とても誇り高い行為だ。
なぜなら、その本質は……、
自分の「才能」を役立てながら、他人の「問題」を解決することだからだ。
そこで、「稼ぐ文章の達人」の、必携ツールである「PASONAの法則」は、「問題(Problem)」を考えることから始めなければならない。

 

フォーカスすべきは、社会的な問題ではなく、
個人的な…、「痛み」「痛み」「痛み」だ。
その視点を引き出すために、有効なのが次の質問だ。
【鍵となる質問】
・読み手は、どんな場面で、怒鳴りたくなるほどの怒りを感じているか?
・どんなことに、夜も眠れないほど悩み・不安を感じているか?
・その「怒り・悩み・不安」を読み手が感じる場面を「五感」を使って描写すると?

 

問題
「問題」を提示し興味を引くことで、続きを読んでもらいやすくなる。
さらに、その問題への「解決策」がユニークで興味をそそるときは、一緒に書いてしまうとより関心を持ってもらえるだろう。

 

「今、読み手が直面している問題を、あなた自身が乗り越えてきた人であることを知ってもらうこと」
が効果的だ。

 

うんざり
「嫌だ」という気持ちを代弁する。
「嫌悪感」とも言うべき強い拒否感情、あるいは「毎度同じようなことばかりで、飽きて、嫌になる」という不快・ストレスを描写する。
そのような読者のネガティブな気持ちに寄り添い、共感を誘う表現。

 

●始めの3ステップ
Step1:「問題」の明確化
Step2:「親近感」の醸成
Step3:「解決策」の紹介

 

○つのステップ
「方法」という単語を使わなくても、解決策が提示できる。
「○つの方法」という表現が、複数の解決策を展開しているのに対して、こちらは、1つの目的に向かう段階を表している点が違う。
ステップバイステップの手順が組まれていることも示唆しているため、単なる「方法」より頼もしく聞こえる。

 

どんなに良い商品を持っていても、その「価値」を伝えられなければ、買ってもらえることはないのだ。

 

●商品価値を高める表現技術
その1:異なるカテゴリーの商品と比較する
その2:2つの価格帯を用意する
その3:たくさんの特典を用意する
その4:自信の裏付けとなる、保証をつける
その5:商品ネーミングを直感的に分かるようにする

 

おまかせください
信頼できることをアピールする便利な表現。
「※※のことなら」と横に添えて、提案内容を併記することも多い。
シンプルながら、嫌味がなく自信が感じられる。
スキルや知識、技術関係のサービスには特に相性が良い。

 

絞り込めば絞り込むほど、読み手の反応は、激増する。

 

※※の方へ
「※※の方へ」と呼びかけられると、ターゲットとなる読み手は、そのメッセージが自分ごとに感じられやすくなる。
書き手にとっても「誰に向かって書いているのか(=ペルソナ)」をはっきりと認識できるため、メッセージがスラスラと書きやすくなる。

 

ユーザーに努力を感じさせない、言葉づかいの原理原則は、
(1)相手の立場に立って、
(2)考えたベストな選択肢を、
(3)親しみを感じる、肯定的な言葉でお伝えすることだ。

 

今すぐ※※してください
現代では大量の情報が毎日流れてくるので、後回しにされると忘れ去られる。
そのため、読んだそのときに行動してもらうほうがよい。
こちらの表現では、どんな行動をするのか(CTA)を、具体的にはっきり書くのがポイント。

 

コピーライティングは、学校や職場で学ぶ機会がないから知らなかっただけで、少し学べば誰でも使えるようになるスキルです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1666-1】文章を書く際は、「問題」の明確化をする

【1666-2】文章を書く際は、「親近感」の醸成を意識する

【1666-3】文章を書く際は、「解決策」の紹介をきちんとする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】売れるコピーライティング単語帖
【著者名】神田昌典著者情報
【著者名】衣田順一著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2020/4/8
オススメ度★★★★★
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワードことばのチカラ問題解決文章力
【頁 数】256ページ
【目 次】
◆問題提起をする表現(Problem)
◆親近感につながる表現(Affinity)
◆解決策を提示する表現(Solution)
◆提案する表現(Offer)
◆相手を選ぶ表現(Narrow)
◆行動を促す表現(Action)

 

この本が、あなたを変える!

売れるコピーライティング単語帖
神田昌典、衣田順一
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神田昌典さん、衣田順一さん
素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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