【書評:1660冊目】感性思考(佐々木康裕)

【計画実行ではなく実験修正をベースに!】
ビジネスデザイナー・佐々木康裕氏が、『感性思考』と題して、米国デザイン系大学院の1年間のプログラムのエッセンスを紹介しながら、感性ベースの思考法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

仕事を進めるとき。
計画どおりに進んだことはありますか?

 

本書は、時代の要求は、MBA(経営学博士)からMFA(美術学博士)へと変化していると提起し、論理思考では決して成し得ない「感性ベースの思考法」を指南する一冊。

 

VUCAと呼ばれるほど、変化の激しい時代。
モノゴトを当初の計画どおりに進めることは難しくなる一方です。

 

このとき、計画どおりに推し進めようとすると問題はこじれます。
変化に合わせて、実験的なアプローチをしながら修正をすることが求められます。

 

つまり、「計画→実行」ではなく「実験→修正」へと、マインドセットを入れ替える必要があるのです。
この「実験→修正」のマインドセットこそ、本書で紐解かれている『感性思考』です。

 

『感性思考』の基本マインドから15のフレームワークまでを徹底解説します。
センスに関係なく、強烈なアウトプットを生み出す思考が身につきます。

 

ベースとなるのは、米国デザイン系大学院の1年間のプログラム。
いま世界中のビジネスエリートが殺到している講義のエッセンスが凝縮されています。

 

安心できるのは、著者はあくまでビジネス出身者である点です。
畑違いのデザインを学ぶ際の”戸惑い”や”失敗”を、きちんと理解した上で解説しているからです。

 

デザインや感性と聞くと、「生まれもったセンスの話でしょ?」となりがちな人も取り組みやすくまとめています。
実践にこだわった方法論は、センスに関係なく学ぶことができます。

 

変化が目まぐるしく、正解が刻々と変わる時代。
従来の論理思考から感性思考へと、マインドセットを入れ替えましょう!

 

◆ビジネスにアートの感覚を。

感性思考
佐々木康裕 SBクリエイティブ 2020-4-18
売上ランキング(公開時):2,843
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■【要約】15個の抜粋ポイント

そもそもの前提を疑ってみることが必要になります。
天才と呼ばれる彼らの頭の中で起こっていることは、本当に言語化することはできないのか。
実はそこには法則性があるのではないか。
そこに隠れているのが実は、「組み換えという意味でのデザイン」なのです。
つまり、既存のものを組み替えたり、新しい組み合わせをつくったりすることによりブレークスルーを生むことです。

 

私はビジネスとデザインを5:5ぐらいでミックスさせるのが最適だと思います。

 

重要なのは、とにかく手を動かしてみること。
イラストを書いてみたり、段ボールでそれっぽいものを作ってみたり、何でもいいから形にしてみると、「このアイデアじゃうまくいかないな」「それなら、この部分を変えてみよう」と発見があり、次のアイデアにつながります。

 

自虐的なエピソードを語り合ってからアイデアを出してみると、今までがウソのように盛り上がる、アイデア出しの場にあるかもしれません。

 

私は「アイデア無価値論者」です。
つまり、アイデア自体には価値はなく、それを形にして初めて価値が生まれるのだと考えています。

 

「本当にそうだろうか?」と疑う感覚が大事です。
アンケートを参考にするにしても、データを鵜呑みにせず、自分の周りで起きていることを観察して仮説を導かないと、自分しか知らない情報は見つけられません。

 

●デザインスクール流インプット4つのステップ
ステップ1:問いを設計する
ステップ2:情報を広く深く集める
ステップ3:情報を整理する
ステップ4:ストーリー化

 

まだ世の中にない製品を、「これは新しい○○という製品です」と紹介しても、聞いている側は、それを受け取るための回路が頭の中にできておらず、伝えるべきメッセージが伝わらないことが多くあります。
そこで、既存のもの、既存の概念を使いながら、何がどう新しいのかを伝える工夫が不可欠です。
その際に使うのがメタファーとアナロジーです。

 

相手の参照フレームに合わせて、「これは、その仲間に当たるんですよ」と結び付けることが重要です。

 

Apple Storeにはデザインスクール的な工夫が100個も200個も埋め込まれています。
例えば、その一つが76度の魔法。

 

見た目によって消費者は左右されるので、製品を提示するときに、相手にどういう解釈やイメージが出来上がるのかを考慮してデザインするのが重要になります。

 

Airbnbは宿泊する人だけではなく、自分の部屋を提供する人の体験も大事ですし、Uberも利用者だけではなく車の運転手にも魅力的なビジネスだと思ってもらわないとサービスは発展していきません。
ユーザだけではなく、その製品やサービスを取り巻く全ての関係者のインセンティブを把握し、そのインセンティブ設計を確立すれば、全ての人から応援されて市場に投入できると思います。

 

ビジネスや企業の新陳代謝が早まる中、これまで以上に求められるのは、自ら事業を創出することです。
誰かがつくり出すのを待っているのではなく、自らつくり出す人こそが重要な役割を担っていく時代になっていくと思います。

 

自分を常にバージョンアップさせるために、私は次のことを実践しています。
①芸術や最先端の技術に触れる
②レッテルをはがす
③多様な人と会う

 

すでに、世界規模で優秀な人材の争奪戦は始まっています。
今はAIなどデジタル人材の奪い合いになっていますが、今後AIが発達した社会で人は何を要求され、何をするべきなのでしょうか。
私たちはその次のステージを考えなくてはなりません。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1660-1】前提を疑う

【1660-2】Apple Storeに行く

【1660-3】芸術や最先端の技術に積極的に触れる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】感性思考
【著者名】佐々木康裕著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2020/4/18
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード思考発想力アイデア
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1講義 「ビジネス×デザイン」マインドセット
第2講義 強烈なアウトプットを生む思考法
第3講義 創造性を高めるインプットの技法
第4講義 相手の右脳と左脳を動かす伝え方
第5講義 〝売れる〟の確度を上げる
最終講義 「ビジネス×デザイン」人材こそ最強の生存戦略

 

この本が、あなたを変える!

感性思考
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佐々木康裕さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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