【書評:1586冊目】これからの会社員の教科書(田端信太郎)

【必修の”会社員学”】
オンラインサロン「田端大学」塾長・田端信太郎氏が、『これからの会社員の教科書』と題して、いつ、どこで、どんな生き方でも選択できる、ビジネスの世界で生きる”基本”を指南する一冊。

■書籍の紹介文

今日から違う会社で働いてください。
こう言われても、不安なく仕事をする自信がありますか?

 

本書は、時代や働き方がどのように変化しても生き残っていける、そんな”仕事の基本”を71項目にわたって指南する一冊。

 

ビジネスの世界は、人生で一番長い時間を過ごすところです。
その世界を苦行のように捉えるか、冒険のように捉えるかで、人生の充実度は180度変わってきます。

 

あなたには後者であってほしい。
そんな姿勢で、本書は書かれています。

 

苦行のように捉えてしまうか、冒険のようにワクワクした世界と捉えられるか。
この差は、たった一つのことで決まってしまうと著者は指摘します。

 

それは、押さえておくべき「ルール」「マナー」「作法」をきちんと押さえられるかどうか
そして、押さえられない人は「人並み」の、押さえられた人は「プロ」の、人生を送ることになると述べます。

 

「人並み」と聞くと、「人並みで十分だよ」とおもう人もいるでしょう。
ですが、「人並み」の仕事がすべての人に用意され続ける保証はどこにもありません。

 

昨今の社会状況を鑑みれば、終わりなき残酷な椅子取りゲームをくり返すことになることは、容易に想像できます。
まさに、「人並み」とは想像を絶する消耗戦の人生といえるでしょう。

 

ここに陥らないためには、「プロ」の人生を送るしかないというのが本書のメッセージです。
いつ、どこで、どんな生き方でも選択できるようになるために。

 

ただ、「プロ」といっても、スーパーマンになれということではありません。
「プロ」とは、”仕事の基本”をきちんと押さえた人材であれということなのです。

 

NTTデータ→リクルート→livedoor→LINE→ZOZO。
多くの企業で「プロ」として働いてきた著者が、「プロ」たらしめる”仕事の基本”を71項目にわたって指南します。

 

1つ1つ、自分のものにしていきましょう。
ビジネスの世界を「プロ」として生きるために。

 

◆正解はないが、やり方はある!

これからの会社員の教科書
田端信太郎 SBクリエイティブ 2019-12-18
売上ランキング(公開時):36
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「無事これ名馬」という言葉もあるように、仕事のパフォーマンス以前に「穴をあけない」ことはマスト。
大学入試でいうと試験会場に来ないみたいなもの。
その時点で不戦敗なのです。

 

仕事を依頼されたときに、その「ゴール」と「制約条件」(使える費用、納期までの時間、動員可能な人材等)をセットで聞くことのできる社員は「できる社員」です。

 

ビジネスの連絡手段はいろいろあります。
対面、電話、郵送の手紙、ファックス、メール、フェイスブックメッセンジャー、LINE、ツイッターのDMやリプライ、スラックなどなど……。
これらのなかから、今の状況と目的から考えて、どの連絡手段を使えばいいか?
そこに気を使える人はできる人です。
結局は「相手がどう思うか」という想像力の問題です。

 

飛び込み営業や電話営業など、誰でもできる仕事にこそチャンスは眠っています。
ほとんどの人が手を抜いてやるからです。
そういう単純な仕事ほど、上司の期待値を超えてやればいい。
超えればそれがきみのオリジナリティになります。

 

新人は、見習いとして先輩や上司の仕事に同行することがあります。
そのときに大切なのは、先輩や上司の仕事を徹底的に「観察」することです。
この「観察しよう」という意欲が大切なのです。

 

情報は、伝えても減るものではありません。
だからこそ「誰に?いつ?どのように?」伝えるか、その「順序」と「文脈」が重要になってくるのです。

 

ビジネスは人間と人間がやることです。
よって「正しいかどうか」より「嫌われないかどうか」を考えたほうがいいでしょう。

 

あらゆるものごとはすべて、どこかでビジネスにつながっています。
ほとんどすべての人間の活動は経済活動だと言っていい。
よって、何かに興味を持ったら、それをビジネスの面から光を当ててみるクセをつけるといいでしょう。

 

怒りにどう対処するか。
物理的に殴られたりしない限り、身内が殺されたりでもしない限り、人間が怒り続けられるのはせいぜい30分から長くて1時間くらいです。
だから、とりあえずグッと聞いておいて、怒りのエネルギーを霧散させるといいでしょう。

 

読書は重要です。
特に頭脳労働にとって、読書は「原材料」です。
かける曲がないとDJが成り立たないように、食材がないとシェフができないように、頭脳労働者にとって、本を読むのは息を吸うくらいあたりまえのインプットです。

 

ちなみにネットだけで情報収集している人もいますが、ネットは「おやつ」のようなものです。
本が「ご飯」、主食です。
ご飯を食べずに、スナック菓子ばかり食べていては栄養がとれません。
特に若いうちは「成長期」です。
成長期にはいいものを食べないと不健康になってしまいます。

 

経済学については、大学の一般教養レベルは絶対にわかっていたほうがいいでしょう。
おさえておいたほうがいいのは、マンキューという人が書いている経済入門書です。

 

ビジネスのプロフェッショナルとして生きていくには、その人なりの倫理、あるいは美学が大事になってきます。

 

頭脳労働の人の場合、頭ばかり使って体を使っていない人が多いので、週末には、フィジカルに疲れることをおすすめします。

 

自分の時給はいくらなのか?
どれくらいの生産性を出さないといけないのか?
そういう意識で仕事をしないと、ただの「労働者」で終わることになります。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1586-1】仕事に穴を開けない

【1586-2】誰でもできる仕事こそ、圧倒的に行う意識で取り組む

【1586-3】『マンキュー入門経済学』を学ぶ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】これからの会社員の教科書
【著者名】田端信太郎著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/12/18
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方指導力信用残高
【頁 数】240ページ
【目 次】
01 「人並み」を目指すか、「プロ」を目指すか
02 「伝え方」次第で結果は180度変わる
03 「単純作業」に仕事の真髄がある
04 「根回し」抜きに大きな仕事はできない
05 「社交スキル」は一生モノの武器になる
06 「トラブル対応」は鮮やかに
07 「情報収集」がきみのオリジナリティをつくる
08 「経済・法律・歴史」はビジネス世界の共通言語
09 「働き方・キャリア」の最適解を導く
10 「パフォーマンス」をさらに高める

 

この本が、あなたを変える!

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田端信太郎 SBクリエイティブ 2019-12-18
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田端信太郎さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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