【書評:1549冊目】自分のことは話すな(吉原珠央)

【雑談だからと、雑に会話していませんか?】
イメージコンサルタント・吉原珠央氏が、『自分のことは話すな』と題して、陥りやすい会話の盲点を指摘しながら、仕事と人間関係を劇的によくする技術を解説する一冊。

■書籍の紹介文

この人、時間がないのによく話すな…。
こんな一方的な会話に巻き込まれた経験はありませんか?

 

本書は、仕事も人間関係も劇的によくするには「話し方」を意識すべきと提起し、陥りやすい会話の盲点を指摘しながら、効果的な「話し方」の技術を解説する一冊。

 

『自分のことや自己満足だけの話は話さないほうが、相手への印象は良くなる』
この”当たり前”のことが、本書のメッセージです。

 

「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話す。
会話において、これがとても重要なことは理解できるとおもいます。

 

しかし、人は誰でも「自分の話を聞いてほしい」という欲求を持っています。
「相手のことを話す」のは理解しつつも、「自分のこと(も話したい)」とおもってしまうものです。

 

では、どうすれば「自分のこと」を抑え、「相手のこと」に集中できるか。
ここに役立つ技術を、網羅的に示していきます。

 

「わかっている」「日頃から実践している」
こうした自負のある方にこそ、効果を発揮すると感じます。

 

日頃の自分の「話し方」のメンテナンスに。
活用してみてください。

 

「話し方」の”当たり前”が詰まった一冊。
どこまで”当たり前”にできているか、自分の「話し方」がわかる内容です。

 

◆その会話、相手の時間を奪っていませんか?

自分のことは話すな
吉原珠央 幻冬舎 2019-7-31
売上ランキング(公開時):535
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■【要約】15個の抜粋ポイント

「自分よりも大変な思いをしている人がいる」という考え方によって、余計なことや、相手を疲れさせるだけの意味のない雑談を回避することができます。

 

お客様が求めているのは、「雑談」ではなく、「自分を大事に思って接してくれている」「自分にとって必要な提案をしてくれている」という2つの実感です。

 

あなたが誰かと会話をしていて、「この人は、私としっかり向き合って話をしてくれている」と感じることができれば、それは雑談にはなりません。
「求められていない話」「○○であろう話」「得のないムダ話」の3つの雑談には、十分気をつけて会話を進めましょう。

 

張り合うのではなく、重視すべきは何なのかについて整理してみると、ベストな結論へと繋がりやすいはずです。

 

「褒める」というよりも、「尊敬と関心」の気持ちと視点があれば、あなたの言葉は深みを増し、相手の記憶にとどまる力を発揮することができるのです。

 

「図々しいかもしれない」
「余裕があるように思われたいからクールにいきたい」
「こちらからアピールするのは、はしたない」
などというのは過剰な心配です。

 

「聞かないほうが相手のためだ」といった固定観念を取り外し、あなたのほうから「一歩踏み込んだ質問」をしてみましょう。

 

相手への想像力を働かせるとともに、自分は人からどんなふうに思われているのだろうと、常に気にかける習慣によって、相手を傷つけてしまう可能性のある言葉や、考えが浅いと思われるような言葉を発するのを避けることができるのです。

 

相手のことを知りたいときには、第一印象の中で最も相手に喜んでもらえそうな「ポジティブ・メッセージ」を積極的に伝えてみましょう!

 

●紹介されやすい人の3つの言動の特徴
①礼儀正しく「わかりやすい」自己紹介ができる
②話のネタ選びが「健康的」である
③清潔感をキープする「余裕」がある人

 

余計なことをカットし、話したいことをシンプルにわかりやすくするには、大きく3つのポイントを押さえましょう。
①相手が求める「ずばりの答え」を一言で出す
②アイディアや代替案は相手が選択できる範囲内にとどめる
③プラスの感情(感謝・感激)を伝える

 

会話は、言葉だけに頼るのではなく、体や雰囲気に至るまで全てを駆使して表現するものであると考え、声を出す前にできることを探り、それを実践してみましょう。

 

アピール=目の前の相手のニーズに合わせて、自分が貢献できることを示す

 

お互いのことを「引用」しない会話など、薄っぺらく、ムダなものはありません。
相手が大切にしているキーワードを会話の中から発見し、「引用」し活用していく行動力こそ、あなたが相手を認め、大切にしていることを伝えられる大きなチャンスを生むのです。

 

価値のあるモノだけが選ばれていく世の中で、私たち自身も選ばれる立場であることを忘れずに、基本的なことを気持ちよくできる大人でありたいと痛感します。
人を喜ばせる、または、そういうセンスを持つことは、もはや世の中のスタンダードとして、身につけておきたいスキルなのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1549-1】相手の時間を奪っていないか注意する

【1549-2】相手が大切にしているキーワードを「引用」して活用する

【1549-3】相手への想像力を働かせる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】自分のことは話すな
【著者名】吉原珠央著者情報
出版社幻冬舎
【出版日】2019/7/31
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に伝える力を身につけたいときに
キーワード話し方人間関係雑談
【頁 数】292ページ
【目 次】
第一章 余計な話をすることが無意味なワケ
第二章 ムダな会話をせずに相手の心を開く
第三章 「話し癖」を直すだけで全てが劇的によくなる

 

この本が、あなたを変える!

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吉原珠央さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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