
【元号が変わる今だからこそ、考えるチャンス!】
メディアアーティスト・落合陽一氏が、将来が見通せない今、日本進化論と題して、日本の本質的な論点と次の時代への指針を示しながら、日本の未来を考察する一冊。
日本の将来について。
あなたは、どのような見通しをもっていますか?
本書は、さまざまなデータや事例に基づき、現在の日本が抱えている問題の本質や解決の糸口を明らかにしながら、未来への解決策を考察する一冊。
この本では、「ポリテック」という新しい言葉がキーワードになっています。
「政治」を意味する「Politics」と「技術」を意味する「Technology」を掛け合わせた造語です。
「ポリテック構想」の掲げる目標
政治とテクノロジーがより深いレベルで融合することで、これから何十年も続く人口減少傾向の中にあっても、人々が幸せに暮らせる社会をつくる。
働き方・高齢化・子育て・教育・社会保障・予防医学・・・・。
日本が抱える問題を解決するために、政治×テクノロジーの「掛け合わせる」が重要になってくるというのです。
その理由を、さまざまなデータや事例、多くの専門家の意見からまとめ上げていきます。
結果、「ポリテック」の考え方が理解できるようになります。
悲観して萎縮しても未来はひらけません。
未来に怯えないためにも、きちんと理解しておきたい一冊です。
◆平成が終わるまでに、全国民が読みたい。
日本進化論
落合陽一 SBクリエイティブ 2019-1-8
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今後のビジネスの成功を占ううえで、「限界費用ゼロ化」は、必ず抑えておかなければならない概念だと僕は考えています。
わが国のリソース投下には2つ大きな課題があります。
1つは、シニア層と過去へのリソース投下があまりにも重く、未来に投資できていない点。
2つ目は、インフラ投資があまりにも重くて、都市集中型の未来しか描けていない点です。
新しいテクノロジーが進展することで、労働環境は「AI(人工知能)+BI(ベーシックインカム)」的な働き方と、「AI+VC(ベンチャーキャピタル)」的な働き方に二分されることになると僕は考えています。
これからの働き方について考えるときに大きな指針になるのは「組織の論理にとらわれずに、コストを最小化し利潤が最大化されるよう、個人の判断で動き回るべし」という、経済学の基本に則った原則です。
生活圏が広範囲に及ぶ社会は、インフラの維持にコストがかかります。
人口減少社会では、都市を縮小し生活エリアを限定したコンパクトシティ化により、様々な問題を同時に解決できるようになるのです。
一次産業従事者の割合と高齢者の割合が両方とも高い青森県や、高齢者の就業率が高い長野県が、特に今後の人材や能力補完の意味で深刻な状況にある地域といえるかもしれません。
不誠実な対応をすると評価が下がり、マッチングしにくくなるという仕組みがあることで、Uberの運転手やAirbnbのホストを信頼できるのです。
こういったテクノロジーを活用した相互交流的なサービスは、子育ての問題のみならず高齢化社会の解決の糸口にもなるかもしれません。
現状でベストなのは、大学入試が終わった瞬間に、それまでやってきた勉強についての価値観をすべて忘れてしまうことです。
つまり「学び方」のアンラーニングが必要になる。
アンラーニングを経ることで、「あらゆる前提は偽の可能性がある」という、懐疑的な思考に基づいたマインドセットを身につけることができます。
今後の社会保障費は、国民が負担できないほどに増えるわけではない。
まずはそこから議論をスタートしましょう。
日本の社会保障費の問題の本当の根底にあるもの。
それは「シルバー民主主義」であると、僕は考えています。
時間やお金がかかることではないので、せめて選挙権は行使してほしいと思います。
●高く評価されているスポーツの3つの効用
(1)ストレスの解消
(2)コミュニティの形成
(3)予防医学的効果
日本人が運動をしない大きな理由は、「忙しい」と「場所がない」の2点に集約されます。
一人ひとりが限界費用ゼロ的世界になったことによって新たに解決可能になった課題を見つけ、各々のゴールへと猛進するライフスタイルを送る。
人々が”マタギ”のように課題狩りをし、AIをはじめとするテクノロジーが僕たちの”猟銃”になる社会。
僕なりの言葉でいえば、これからの社会は「マタギドライブ」的な世界観になっていくのです。
【1378-1】「限界費用ゼロ」の概念を勉強する
【1378-2】「あらゆる前提は偽の可能性がある」という懐疑的な思考をもつ
【1378-3】スポーツ習慣を確立する
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
【書籍名】日本進化論
【著者名】落合陽一 ・ 著者情報
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2019/1/8
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】生き方に迷ったときに
【キーワード】社会、働き方、生き方
【頁 数】224ページ
【目 次】
序章 テクノロジーと日本の課題を探る
第1章 「働く」ことへの価値観を変えよう
第2章 超高齢社会をテクノロジーで解決する
第3章 孤立化した子育てから脱却するために
第4章 今の教育は、生きていくために大事なことを教えているか?
第5章 本当に、日本の財源は足りないのか
第6章 人生100年時代の「スポーツ」の役割とは?
この本が、あなたを変える!
日本進化論
落合陽一 SBクリエイティブ 2019-1-8
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落合陽一さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2019年 3月 06日
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