【書評:1521冊目】「人生の勝率」の高め方(土井英司)

【才能に代わる「選択」という武器】
書評メルマガ『ビジネスブックマラソン』編集長・土井英司氏が、『「人生の勝率」の高め方』と題して、才能や能力がなくても勝負に勝てる「選択する力」の磨き方を指南する一冊。

■書籍の紹介文

いまの自分にとって必要なスキル。
なにが必要だとおもいますか?

 

本書は、結果は「なにを選ぶか」を決めた時点で決まっていると提起し、才能や能力がなくても勝負に勝つことができる「選択する力」の磨き方を指南する一冊。

 

今の自分は、今までの行動の結果である。
自己啓発書でよくいわれることです。

 

ですが、行動の前にはもうひとつのステップがあることは、語られることが意外と少ないです。
それは、その行動をしようと”選択する”ステップです。

 

ある行動によってもたらされる結果には、人による差異はあまり起きません。
違いが現れるのは、どの行動を選択するかによってです。

 

たとえば、誰であっても、運動をしない(という選択)、好きなだけ食べる(という選択)、このことでもたらされる結果は、肥満です。

 

一方で、誰であっても、運動を週3回する(という選択)、食事は腹八分目にする(という選択)、このことでもたらされる結果は、健康です。

 

つまり、なにかを成し遂げたければ、適切に「選択する力」が何より大事なのです。
本書では、この「選択する力」を磨くために役立つ方法が鋭く示されています。

 

余計な箇所がなく、どんどんと深掘りしていく空気感が、読む速度を加速させます。
”ビジネス書の目利き”では右に出る人がいないほどの著者が、導き出した成功の法則。

 

それが、「選択する力」です。
追い求めない理由は、なにひとつありません。

 

◆確率を上げる選択をくり返せ!

「人生の勝率」の高め方
土井英司 KADOKAWA 2019-9-13
売上ランキング(公開時):535
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■【要約】15個の抜粋ポイント

みなさんが人生で勝利しようと思うなら、まずは、確率の高い集団の中にいること。
そして、そこから適切なものを「選択する力」を身につけることです。

 

「選択する力」を身につけ、磨き上げることこそ、凡人が結果を出すための最良の方法です。
ようするに、みなさんの人生は、
・「あなたがどこにいるか」
・「誰と付き合うか」
・「どんな選択肢の中にいるか」
で決まってしまうということです。

 

選択をする上で大切なのは「100%を求めないこと」です。
100%当たる選択肢はありません。
ではどうするかというと、ポイントは次の「2つ」です。
①「確率の高いものを選ぶ」
②「試行回数を増やす」

 

選択において大切なのは、正しさよりも、速さです。
正しいかわからなくても、ひとまず選択をする。
そして、間違いに気づいたら、やり直せばいい。

 

僕は基本的に、
・「魅力的じゃないもの」
・「難易度が高いもの」
を選ぶようにしています。
なぜ、「魅力的じゃないもの」「難易度が高いもの」を選ぶのかというと、多くの人が手を出さないからです。

 

ビジネス書は「非常に価値の高い情報を安く売っている」ということです。
勝てる投資家がどこに目をつけているかというと、「価値があるのに、値段が安い投資先」です。

 

タダだと食いつくのが大衆。
絶対額が安いと食いつくのが大衆。
大衆でいるかぎり、お金を儲けることはできないと思います。

 

僕にとって、芋づる式で決まっていく縁に「ノー」はありません。
とくに相手が信用できる人物であれば、断る理由がない。
誘われたら、行く。
声をかけられたら、乗ってみる。
「縁」をいただいたのなら、そこに自分の自由意志を介在させてはいけません。

 

企業も個人も、これからは「しないこと」「できないこと」を明確にしていく工夫が必要です。

 

素直さ、アイデア、交換(交渉)の3つを自分の人生で実践すれば、誰でもお金持ちになれるんです。

 

成功したければ「成功確率の高い先頭集団と付き合う」ことが重要です。

 

一流の人が持っている「成果を上げるための資質」は、おもに、次の「4つ」です。
①事実をありのままに受け入れる勇気がある
②合理的に大胆な策を採用できる
③関係者を動かすだけの情熱と説得力を持っている
④しつこい。簡単にあきらめない

 

「効率よりも効果を重視する読書」をするには、読むべき本だけをスクリーニングする必要があります。
では、どのようにスクリーニングするかというと、ポイントは次の「4つ」です。
①時の評価に耐え、生き残ってきた本を読む
②著者で選ぶ
③ジャンル・カテゴリーを超える
④「結果」ではなく「原因」が書いてある本を読む

 

閉ざすと小さくなる。
開くと大きくなる。
これは経済の原則です。
人も同じで、「オープンな人」「ネットワークをたくさん持っている人」のほうがお金持ちになれます。

 

幸せは、人から教わることでも、人に基準を与えられるものでもなくて、「自分が決めること」なんです。
今の自分の状況を「幸せ」だと思った瞬間に、幸せは訪れます。
たとえ今が苦しい状況だとしても。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1521-1】確率の高いものを「選ぶ」試行回数を増やす

【1521-2】信頼できる人からの誘いは断らない

【1521-3】巻末の「あなたの未来を変える10冊」を読む

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「人生の勝率」の高め方
【著者名】土井英司著者情報
出版社KADOKAWA
【出版日】2019/9/13
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード成功法則アイデア交渉術
【頁 数】280ページ
【目 次】
第1章 結果の9割は「選択」で決まる
第2章 「選択基準」を明確にする
第3章 「キーパーソン」を味方につける
第4章 価値ある「情報」のつかみ方
第5章 「運」は戦略的に呼び込める
あなたの未来を変える10冊

 

この本が、あなたを変える!

「人生の勝率」の高め方
土井英司 KADOKAWA 2019-9-13
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土井英司さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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