【書評:1520冊目】オトナ女子の「対応力」(有川真由美)

【立ち止まって、本来の力を取り戻そう!】
働く女性の味方・有川真由美氏が、『オトナ女子の「対応力」』と題して、厄介な相手に心を乱されているうちに見失った、女性が本来もっている力の回復方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

もっと強くならなきゃ!
こんな風に自分を鼓舞していませんか?

 

本書は、社会や職場での厳しい日々で見失った”女性が本来もっている力”を取り戻しながら、どんな場面でもスムーズに対応できる力を養う方法を指南する一冊。

 

女性が本来もっている力。
”明るさ”
”包容力”
”謙虚さ”
”観察力”
”察知力”
”やさしさ”
”しなやかさ”

 

こんなにも素晴らしい力があるのに、多くの女性がこれらを発揮できていないと著者は指摘します。
その理由として、「もっと頑張んなきゃ!」「あいつムカつく!」などの感情の”過剰”反応をあげます。

 

もちろん、頑張ることも戦うことも大切なことです。
ですが、それらが”過剰”になってしまうと、自分自身を壊すことにつながってしまうのです。

 

相手のために、みんなのために、家族のために、そして、自分のために。
懸命に頑張っているのに、自分の心身が犠牲になってしまうのは、とても悲しいこと。

 

自身もそうした経験をしてきたからこそ、「立ち止まって、本来もっている力を回復しよう。自然体のあなたこそが、一番素敵なのだから」と著者は呼びかけます。
「なんとかなるじゃん♪」と笑って言えるように。

 

”過剰”に反応してしまう可能性が高い25のシーンごとに、「こうするとラクになるよ」というポイントをコンパクトに示しています。
目次をみて、「あるある!」とおもう項目から読んでみるのがいいでしょう。

 

本来もっている力が戻ってくると、どんな場面でもサラッと対応できるようになる。
すると、自分も相手も心地のいい環境が整っていくのです。

 

”過剰”な反応をしてしまう自分をなだめる術を学ぶ。
すると、ラク(自分に負担をかけない)することができるようになります。

 

◆もっとラクをしよう!

オトナ女子の「対応力」
有川真由美 大和出版 2019-9-11
売上ランキング(公開時):57,676
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■【要約】15個の抜粋ポイント

相手の名前を教えてもらったら、初対面のときこそ、会話に名前を散りばめましょう。

 

●相手を選ばない初対面の鉄板ネタ
「き」:<いまの瞬間>共感できるもの
「て」:天気・季節
「す」:住んでいる場所・出身
「な」:名前
「お」:お酒・食べ物
「に」:ニュース
「し」:仕事・趣味
「い」:<相手の>印象・持ち物

 

瞬発的な怒りは長くは続きません。
「怒る」ということは、エネルギーを激しく消耗して疲れるのです。
上司(相手)の体力が切れてからが大人の話し合いです。

 

基本軸となるのは、「いい顔をすること」より「いい仕事をすること」。

 

長期的に見ても、プライベートやほかの仕事とのバランスを考えても、「できません」と言えないことこそ、プロとして失格なのです。

 

人の要求を断れないほどの「いい人」というのは、人にやさしいというより、自分に対する自信のなさからきていることが多いもの。
自己犠牲のうえに成り立ったやさしさでは、人間関係で悶々と悩み、やがて自分がつぶれることになります。

 

私たちは、相手の言葉や行動に対して、「ありえない!」「ひどい!」「理不尽だ!」と否定的な感情をもっているかぎり、気がおさまらないのです。
そんなときにおすすめしたいのは、「ありえない!」を「あるかもね」に変換すること。

 

●相手の怒りを鎮める対応3ステップ
①謝罪
②現実的な”代替案”の提示
③再発防止の行動

 

「そんなものだ」と思えば、冷静になって相手のミスに対処できるはずです。

 

前提としてわかっておくべきは、嫌味は100%、”相手の不幸な気持ち”の表れであるということ。
刺々しい言葉でわざと相手を傷つけようとするのですから。
そんな攻撃に、ムキになって反撃したり、声を荒げてやり合ったりするような子どもじみた態度はいただけません。
ここは、テニスボールをパッコーンと遠くのほうや、脇のほうに打ち返すイメージをもってください。

 

言うことがコロコロ変わる人というのは、「思いつきで発言する」「忘れっぽい」「適当な性格」「優柔不断で一貫性がない」「身勝手」などの性質がありますが、前提としてわかっておきたいのは、この性質はおそらく一生、変わらないということです。

 

心地いい人間関係には、ほどよい距離感が必要。

 

そもそも、どこにも”敵”なんていないのです。
意見を言うのは、自分だけのためではありません。
「三人寄れば文殊の知恵」というように、お互いやチームにとって、いい答えを導き、信頼関係を築くプロセスであることを、まず押さえてください。

 

相手への嫌悪感から解放される道は、自分がラクな付き合い方、ラクな考え方をするしかありません。
”ラク”というのは、自分に「負担がない」ということです。

 

すれ違いが起きるのは、「相手のニーズ」ではなく「自分のニーズ」で動いているから。
相手の本当に欲しいものが、提供できていないからです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1520-1】相手の名前を会話に散りばめる

【1520-2】「できません」ということから逃げない

【1520-3】否定の感情を「あるかもね」に置き換える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】オトナ女子の「対応力」
【著者名】有川真由美著者情報
出版社大和出版
【出版日】2019/9/11
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード女性向け働き方人間関係
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 どうすれば、初対面から相手を笑顔にできるの?
第2章 不機嫌な人、怒っている人、さぁ、あなたはどう立ち向かえる?
第3章 無茶な要求、あなたはYES or NO?それともミラクル折衷案?
第4章 自分が原因の事故、ミスはどう乗り越えたらいい?
第5章 本人は自覚がないけれど「面倒くさい人」、毅然と対応したい!
第6章 周囲の人も自分も幸せになる1ランク上の対応力

 

この本が、あなたを変える!

オトナ女子の「対応力」
有川真由美 大和出版 2019-9-11
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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