【書評:1707冊目】仮想空間シフト(尾原和啓、山口周)

【仮想空間が創る”新たな道”】
フューチャリスト・尾原和啓氏と著述家・山口周氏が、『仮想空間シフト』と題して、コロナという強烈な圧力により起こる社会変革を考察しながら、新たな生き方・働き方を提言する一冊。

■書籍の紹介文

コロナによって起こった変化。
どんな変化がありましたか?

 

本書は、『仮想空間シフト』という言葉をキーワードに、コロナがもたらす社会の変革を考察しながら、新たな時代の生き方・働き方を提言する一冊。

 

進化論で有名なダーウィンは云います。
「生き残る種とは、変化に最もよく適応したものである」と。

 

そして、今。
新型コロナウィルスによって、人類は”変化”の圧力を受けています。

 

この”変化”に適応して、進化できる人を一人でも多く増やしたい。
その想いを共有する2人の著者が、熱量高く語り合ったのが本書です。

 

”変化”によって人の生活様式が変われば、社会が変わります。
社会が変われば、国家(行政)が変わり、巡って人生設計も変わっていきます。

 

だからこそ、”変化”に適応できるかどうかが大事になるのです。
どのような変化が想定されるのか、適応するのにどのような行動が求められるのかを明らかにしていきます。

 

とくに、今回の変化には今までにない要素が加わります。
それが「仮想空間」です。

 

今までの歴史における変化は、すべて物理空間で起こってきました。
したがって、今回の「仮想空間」への適応は未知の領域と言えなくもありません。

 

リモートワーク、リモート会議、リモート飲み、リモート授業、・・・。
コロナにより、あたりまえだった物理空間上での営みが、仮想空間へと急速にシフトを起こしました。

 

ゆえに、いち早く変化を認識し、適応するための行動をはじめることが重要です。
著者の対談に触れることで、必要なヒントや気づきを得られます。

 

一番大切だと感じたのは、バランスです。
物理空間と仮想空間における、働き方や生き方の自分なりの最適なバランスをいち早く見つけること。

 

これが、「変化に適応して生き残る」ことなのだとおもいます。
まずは本書を読んで、変化が必要なのかも、と気づくことからはじめましょう。

 

濃い対談本ですが、とても読みやすい内容になっています。
熱量に読者が置いてきぼりになることもなく、著者ふたりの視線の先を追うことができます。

 

変化に適応してバランスを見つける。
これができると、より自由でより可能性に満ちた世界が広がっています。

 

◆変化に適応する。

仮想空間シフト
尾原和啓、山口周
エムディエヌコーポレーション 2020-8-6
売上ランキング(公開時):1,275
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■【要約】15個の抜粋ポイント

脳みその場所を動かすときというのはそれ相応の理由が必要になります。
インターネットという仮想空間では、素材の手触りやその場合の匂い、食べ物の味覚といった身体感覚を伴う情報はやりとりできませんから、それが必要なときだけ物理的に動く。
そうでないときは仮想空間で十分だ、となっていくはずです。

 

アフターコロナ、というと「どんな未来が来るのか心配だ」と思いがちで、もちろんコロナウィルスそのものの脅威は今後もあるわけですが、社会や働き方の変化という意味では明るい未来を構想することも可能です。
日本の社会が幕末の外圧、太平洋戦争の敗戦という二回の危機を契機に大きく変化したように、今回の危機を前向きな変化の契機とできるかどうかで未来が大きく変わってしまう。

 

まずはストックをどんどん積み上げていって、それを共有した上で素早く決めないとならないフローの部分だけを会議するというのが理想だと思います。
もっと言うと、「最近君がFacebookに書いているあの件なんだけど、こういうアイデアは使えないかな?」というようにストックをきっかけに会議が生まれるのが理想ですよね。

 

働く場所という制限がなくなることで、家をかまえて定住するということすらフィクションだった、という時代になるのかもしれません。

 

世の中って本来こうあるべきじゃないかとか、仕事ってこうあるべきだよね、という思想を持っておくこと。

 

みんなが仕事をエンターテインメントとして消費したがっているという事実と、仕事場が仮想空間にシフトしているという事実が組み合わさった結果何が言えるかというと「熱狂できる仕事さえ提示することができれば、報酬は関係なく世界中の人が手伝ってくれる可能性がある」ということになるんですよ。

 

社会を知るというのは簡単に言ってしまえば自分と家族以外の他者に出会うこと、と言えると思います。

 

これからはどうなっていくかというと、安定というのは遠くにいる人と繋がりあって網の目のように協力し合うことなんです。
もし自分の下に穴が開いても、他の人は遠くにいるから無事だし、その人たちと網の目のように繋がっていれば自分を救い上げてくれます。

 

会社の外側のプロジェクトに少し参加してみるとか、そういう小さなステップの積み重ねが人生を大きく変えてくれる。

 

人々が都市や会社から離れることで、地方の「ありがとう」が言いやすい距離に住むことができるし、仕事の方でもプロジェクトベースのジャズ化した関わり合いの中で「その役割を担当してくれてありがとう」と言えるようになりますよね。
そしてありがとうと言い合える社会は、お互いの社会での居場所を明確にすることができるから、精神的に救われる人も多いはずです。

 

仮想空間シフトがうまくできないリアルファースト世代は実は46〜70歳くらいまでの世代だけなのに、実際にはその世代が一番社会のルールを作る力を持っているせいでレギュレーションディバイドが生まれているのが真の問題点であると。

 

しっかり興味を持って、政府を「監視」するというだけで、状況は大きく変わるはずです。
権力者が一番監視される対象になれば、国民の健全性を守ろうとする。

 

●これからの世界を生き抜く10のアクション
(1)境界性領域を作る
(2)ナメすぎず、ビビりすぎない
(3)アジェンダを設定する
(4)仕事に意味合いを作る
(5)共感できる人と組む
(6)ライスワークとライフワーク、リスクとリターンのバランスをとる
(7)問題提起に敏感になる
(8)問題にきちんと向き合う
(9)階段のステップを小さくする
(10)変化を前向きに受け入れよう

 

仮想空間に出ることで自分とは異質の人たちといろんなプロジェクトを経験できるようにならないといけない。

 

仮想空間のいいところってゴールがないところだと付け加えてさせてください。
私は仮想空間において、ゴールは自分で決めることができる場だと思っています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1707-1】「世の中って本来こうあるべきじゃないか」を書き出す

【1707-2】「仕事ってこうあるべきじゃないか」を書き出す

【1707-3】仮想空間上に共感できる人の繋がりを増やす

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】仮想空間シフト
【著者名】尾原和啓著者情報
【著者名】山口周著者情報
出版社エムディエヌコーポレーション
【出版日】2020/8/6
オススメ度★★★★☆
こんな時に教養を伸ばしたいときに
キーワード社会働き方生き方
【頁 数】200ページ
【目 次】
序章 仮想空間シフトがもたらす未来図
第一章 仕事が変わると暮らしが変わる
第二章 人間と社会が変わる
第三章 人生が変わる
第四章 国家や行政が変わる
第五章 これからの世界を生き抜く10のアクション
終章 「何者かへ」のなり方が変わる

 

この本が、あなたを変える!

仮想空間シフト
尾原和啓、山口周
エムディエヌコーポレーション 2020-8-6
売上ランキング(公開時):1,275
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尾原和啓さん、山口周さん
素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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