【書評:578冊目】一流の人をつくる整える習慣(小林弘幸)

【整えるから整う】
自律神経研究の第一人者・小林弘幸氏が、『一流の人をつくる整える習慣』と題して、いつでも力を発揮できる状態でいるには、自律神経を整えるのが一番だとし、整えるのに役立つ習慣を指南する一冊。

■書籍の紹介文

自律神経。
整っていますか?

 

本書は、本番できちんと力を発揮するには、自律神経が整っていることが大切だと提起し、整えるのに役立つ習慣を指南する一冊。

 

自律神経・・・?
いきなり言われてもよく分からない、という人がほとんどだとおもいます。

 

では、「コンディンションは整っている?」と聞かれたらどうでしょうか。
ほとんどの人は、「今日はいいよ!」「うーん、いまいち」と、きちんと答えられるとおもいます。

 

改めて、「自律神経」です。
医学的に、つぎのように定義されています。

 

『自律神経とは、体の状態を自動的に整える器官のこと』
以上です。

 

そう、「自律神経を整える」と「コンディションを整える」は、”ほとんど”一緒なのです。
”ほとんど”は・・・。

 

なぜ、”ほとんど”と強調したか。
それは、自律神経が『自動的』に整えてくれるからです。

 

コンディションを整えるには、食事や運動、睡眠など、手動で行動を起こさなくては整いません。
対して、自律神経は、自動で整えてくれます。

 

要するに、自律神経を整えれば、自動的に、身体をいつでも力を発揮できる状態に整えてくれるわけです。
人間の体にはすごいパワーが秘められていますよね。

 

本書では、誰でもすぐに実践できる『自律神経を整える習慣』が学べます。
医学的に難しいことは書かれておらず、とても読みやすい一冊だとおもいます。

 

力を発揮したいときに、いつでも力を出せる状態でいる。
なんとも頼もしい自律神経のパワーを、ぜひ引き出しましょう!

 

◆整えるから、整う。

一流の人をつくる整える習慣
小林弘幸 KADOKAWA 2015-6-12
売上ランキング(公開時):64,651
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■【要約】15個の抜粋ポイント

力をつけることにお金と時間と労力を費やすくらいなら、100の力を「安定的に90出せる」準備やコンディションづくりをするほうがはるかに効果的

 

実力を出し切るには、自律神経を意識すること

 

「今、自分の自律神経はどういう状態にあるのか」を意識するだけでも、体のコンディションを整える上で大きな価値がある

 

仕事に取りかかる前に、デッドラインや落としどころを決めて集中できる状況を作る。
これが、コンディションを整える上で、大事なひと手間になる

 

ストレスの9割は人間関係だ。
ストレスを抱えると体のコンディションはどんどん悪くなる。
人間関係の改善は、だから、コンディショニングという側面から見ても、不可欠

 

お勧めは「人の評価を口にしない」ことだ。
誰かの話題が上っても、「知らない」「わからない」と言うことだ。
「決めておく」ことが大事

 

「他人の動向」が気になるあまり、自分の自律神経を乱し、コンディションを崩すようなら、SNSとの距離感を考え直す必要がある

 

「この分野でダメなら、他の分野で頑張ろう」「この人はダメでも、別の人に認められよう」など、一方を諦めて、他方に意識を向ける

 

「自分を評価してくれない人や分野」に固執すると、あなたの自律神経は乱れ、パフォーマンスは落ち、結果として自身の評価をも落とすこととなってしまうから、要注意

 

環境は、職場次第かも知れないが、できる範囲で、体に負担がかからない工夫をすることが大切

 

通勤時にいつも急いでいる人は、一本早い電車に乗って「家から駅」「乗り換え時」「駅から会社」の三つの区間で、ゆっくり、リズミカルに歩く。
それだけで仕事を始めるコンディションは整う。

 

スポーツ選手が、ルーティンをやるのも「決まった動作」を自分に課すことで、余計な緊張や不安を排除して、その「動作そのもの」に集中するという狙いがある

 

「心の中に心配事を入れる箱を持つ」ことだ。
実際に、箱があるイメージをして、その中に心配事を入れ、カギをかける。
そこまでの一連の流れを、リアルに想像する

 

人間の体は、対処法が一度決まると、自律神経が整い、安心する方向に働く

 

すぐに結果は出なくても、反省と検証を続けること

 

■【実践】3個の行動ポイント

【578-1】自分の心が乱されることを書き出し、対処方法を決めておく

【578-2】人の評価を口にしない

【578-3】心の中に心配事を入れる箱を持つ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】一流の人をつくる整える習慣
【著者名】小林弘幸
出版社KADOKAWA/中経出版
【出版日】2015/6/12
オススメ度★★★☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワードメンタル習慣術健康法
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 まず、モノを片づけて、心を安定させる
第2章 一日ごとの体の変化を意識する
第3章 無理したつき合いは断つ
第4章 体のスイッチを意識する
第5章 今夜の振り返りが、明日の成功をつくる
第6章 ストレスには正しく対処する
第7章 自分のタイプを知る

 

この本が、あなたを変える!

一流の人をつくる整える習慣
小林弘幸 KADOKAWA 2015-6-12
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小林弘幸さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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