【書評:445冊目】人の気持ちがわかる人、わからない人(和気香子)

【2つを意識するだけで、人の気持ちはわかる!】
エグゼクティブコーチ・和気香子氏が、『人の気持ちがわかる人、わからない人』と題して、人間関係を楽にしてくれる、「人の気持ちがわかる技術」を解説する一冊。

■書籍の紹介文

人間関係。
人生で一番悩み苦しむものではないでしょうか。

 

本書は、2つのことを意識するだけで人の気持ちはわかると提起し、人間関係を楽にしてくれる、「人の気持ちがわかる技術」を解説する一冊。

 

2つのこととは、
(1)【他人・自分・物事】をどういう視点でとらえるか
(2)いかに想像力を働かせるか
です。

 

自分視点、相手視点、物事を俯瞰する視点の間を移動しながら多面的に捉えられるか。
そのために想像力をどれだけ働かせることができるか。

 

これらによって、「人の気持ち」がわかるようになるのです。
このことを、アドラー心理学に基づくテクニックを使って理解させてくれます。

 

人はそれぞれ違う価値観を持ち、それを信じて生きています。
同時に、そこに固執することでストレスは増大してしまうという矛盾を抱えています。

 

「なぜ、わかってくれない!」「自分は悪くない!」という風に。
紹介されているテクニックを使うことで、こうした感情を整理できるようになります。

 

個人的には、「人の気持ちがわかる」ことを永遠にないとおもっています。
自分と他人は違う存在であり、それが人間が人間たる所以だとおもうからです。

 

ですが、相手の気持ちを慮ることの精度をあげることはできます。
精度があがれば、「この人はこういう人なのだ」と許すことができるようになります。

 

すると、過度にストレスを抱え込まず、人間関係が楽になります。
結果、日常が少しずつ楽しいものになって行くのだとおもいます。

 

ささくれだった心を癒してくれる。
そんな感覚を覚える一冊です。

 

◆2つのことを意識すれば、楽になる。

人の気持ちがわかる人、わからない人
和気香子 クロスメディア・パブリッシング 2014-11-13
売上ランキング(公開時):36,568
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■【要約】15個の抜粋ポイント

悩みのほとんどは、人間関係だ。特に、一日の大半を過ごす職場の人間関係で悩んでいる人は多い。
職場や友人との人間関係のストレスの原因は「価値観の扱い方」だ。

 

人は誰でも大切にしたい価値観を持っているものだ。
そして、その価値観は、人それぞれ違う。
違っているからこそ、新たな発見があって楽しいのだ。

 

●物事を見る3つの視点
(1)自分を中心にした視点(自分視点)
(2)相手の立場にたった視点(相手視点)
(3)全体を見る俯瞰の視点(俯瞰視点)

 

ストレスがかかっている時は「今は普段よりも視野が狭まっている」と意識することだ。
これにより、悪循環から抜け出せることができるのだ。

 

たいていの人は、自分視点に留まり、ストレスを感じるままになる。
だが、相手視点を考えれば、少しは整理がつく。
俯瞰視点までいければ「この関係にも終わりはある」と力を抜けるはずだ。

 

人は、自分と共通点がある人に、より強く共感する。
出身地や住んでいるところ、好きな動物、場所、俳優、食べ物など、色々と聞いていけば、共通点が見つかるものだ。

 

相手の価値観について理解する努力をしたり、大切にしたりすることだ。
これが、人の気持ちを理解するための第一歩なのだ。

 

人の気持ちがわかる人は、自分の気持ちに敏感で、自分の気持ちとうまく付き合える人だ。
自分の感情とうまく付き合えれば、相手の感情も理解でき、人間関係がうまくまわるようになる。

 

●人の気持ちがわかる人の3つの特徴
(1)自分の良いところを見つけるのが上手
(2)出来事の悪い側面は忘れ、良い面だけを覚えておくこと
(3)目的志向を持っていること

 

自分の良い点やできている点を見つけた方が、心も弱らず、その分前に進む力も湧く。
そのエネルギーを、他のことに使える。
何より、他人を優しい目で見ることができる

 

物事の良い面を見る視点も、トレーニング手に入る。
たとえば「ラッキー探し」だ。毎日の終わりに、その日あった「予期せぬラッキー」を10個挙げてみる。

 

「将来、どうなればいいか」を考えることは、それ自体、好ましくワクワクする。
モチベーションも上がるし「早くそれを実行したい」と思うから、アイディアも出るし、それをどんどん実行したくなる。

 

今から○年後の自分、今の悩みから解放されているであろう自分をイメージして、その未来の自分から、現在の自分にアドバイスしてみるのだ。

 

いつも、全体から見る視点を持った上で、仕事のほかに夢中になれることを増やすのだ。
仕事の割合を、全体の一部にしていく、相対化していく。
するとラクになる。

 

自分、相手、俯瞰、それから過去・現在・未来、全体へと視点を動かし、想像力を働かせることだ。
他の人とうまくやれるようになるし、自分の感情も整理できるようになるはずだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【445-1】ストレスがかかった時は「視点が狭まっている」という認識を持つ

【445-2】1日の終わりに良かった点やできたことを書き出す

【445-3】1日の終わりに「ラッキーだったこと」を書き出す

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】人の気持ちがわかる人、わからない人
【著者名】和気香子著者情報
出版社クロスメディア・パブリッシング
【出版日】2014/11/13
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係自己対話マインド
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 人の気持ちがわかる人は価値観の扱い方を知っている
第2章 人の気持ちがわかる人は苦手な人ともうまく付き合える
第3章 人の気持ちがわかる人は本番に強い
第4章 人の気持ちがわかる人は「聞き上手」である
第5章 人の気持ちがわかる人は「自分」ともうまく付き合えている
第6章 「もうイヤだ」と思ったときの感情の整理術
第7章 「やる気が出ない」ときの感情の整理術
第8章 「やりたいこと」についての感情の整理術

 

この本が、あなたを変える!

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和気香子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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