【書評:336冊目】本を出したい人の教科書(吉田浩)

【出版を考えたときに読む本】
出版プロデューサー・吉田浩氏が、『本を出したい人の教科書』と題して、ベストセラーに隠された秘密を分析しながら、出版を考える人が取り組むべき詳細なステップを解説する一冊。

■書籍の紹介文

本を書いてみたい。
そんな想いに駆られたことはありませんか?

 

本書は、出版プロデューサーとして数多くの出版に関わってきた経験に基づき、出版を考える人が取り組むべきことをノウハウにして解説する一冊。

 

今日の世界があるのも、本のおかげである。
たまにこのように思うことがあります。

 

人類は、脈々と出来事・経験・知恵を本に残してきました。
それを世代から世代へと受け継いだからこそ、今の世界があるのです。

 

であるならば、自分も何かを後世に残したいという気持ちは自然なことなのかもしれません。
したがって、どんな人でも本を書くことを考えていいのです。

 

ただ、出版となると少し工夫が必要です。
電子書籍など出版へのハードルが下がりつつあるとはいえ、出版はビジネスだからです。

 

ひとりでも多くの人を幸せにするきっかけになる。
ここをクリアしないと出版は難しいのです。

 

では、どうすればクリアすることができるのか。
その方法が書かれているのが本書です。

 

出版への第一歩となる企画書。
これも、著者の経験と実績を落とし込んだ「黄金の企画書」(P.150)に学べます。

 

その他にも、出版に向けた行動が”教科書”のようにまとめられています。
ひとつ一つ、教えを実践していくことで出版へと近づいていくことでしょう。

 

あなたの経験・知恵を必要としている人は、必ずこの世界にいます。
本を書きたい、後世に残したい、そんな想いを抱いている人のための”教科書”です。

 

◆あなたの本を待っている。

本を出したい人の教科書
吉田浩 講談社 2014-4-11
売上ランキング(公開時):76,666
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私が本を作るときに一番大事にしている思いは、「その本はどれだけたくさんの人を幸せにするか」ということです。
本は、読者に大きな幸せをプレゼントします。
本は、あなたの人生を豊かにしてくれます。

 

「いい本」とは、読者が幸せになり、作家がもっと幸せになる本。

 

私たちはだれもが主人公として自分の人生を生きています。
人生のテーマを持っていない人、本が書けない人はひとりもいないはずです。

 

USPを見つけるための簡単な方法は、「お金軸」と「時間軸」です。
あなたが過去に使ってきたお金や時間が本を書くテーマとなります。

 

「どの出版社と仕事をするか?」ではなく、「どの編集者と仕事をするか?」なのです。

 

●情報価値を高める方法
①頭の中のアンテナに引っかかったたくさんの情報の中から、何が重要で、何が重要でないかの選別をする方法(情報の取捨選択)
②アンテナに引っかかった情報を単体で記事にするのではなく、組み合わせたり、体系化したりすることで、より高い価値を作る方法(情報の組み合わせ)
③情報は、どの角度から見るかで、伝え方も伝わり方もまるで違う。切り口を変える、着眼点を変える方法(情報の視点)

 

●本作りの3つのシンプルなルール
1.1冊の本のテーマはひとつである(テーマ)
2.1冊の本の読者対象はひとつである(ターゲット)
3.1冊の本で解決する問題はひとつである(問題解決)

 

●書きたい本・書ける本を見つかる5つの輪
・お金
・時間
・専門性(職業)
・ネットワーク(情報・人脈)
・ライフワーク
この5つの輪が重なるコアコンピタンスこそがあなたが本を書く「テーマ」になります。

 

カリスマ本は、別名、「自己啓発書」と呼ばれます。
大家本とは、「ビジネス書」のことです。
職人本は、「専門書」と呼ばれます。

 

タイトルは0.3秒、
サブタイトルは3秒、
キャッチコピーは30秒でわかるように書いてください。

 

どんなに文章を書くことが苦手な人でも、「あなたのマイブームを書いてください」と言うと、どんどん書き進めるから不思議です。
マイブームとは、今、「自分がはまっていること」です。
①いつから、何に、はまっているのか?
②なぜ、それに、はまっているのか?
③その魅力は何か?

 

文書を書くコツは、「名文ではなく明文で書く」ということです。
「明文」とはどういうことかというと、
難しいことを易しく、
易しいことをおもしろく、
おもしろいことを深く書く。
これが「明文の3条件」です。

 

文章を書くときには「わかりやすくの法則」で書いてください。
【わ】…私の体験したことを書く
【か】…感情に訴える
【り】…リアリティを出す
【や】…山場を作る
【す】…好きな人をイメージする
【く】…具体的に書く

 

作家になる方法も、お笑い芸人になる方法と同じです。
夢をあきらめないことです。
死ぬまで書き続けることです。

 

たった一人でも感動する人がいたら、その本は売れる力を秘めています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【336-1】自分のUSPを書き出す

【336-2】自分が書くと過程しコアコンピタンスを書き出す

【336-3】文章を書く際は、明文を意識する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】本を出したい人の教科書
【著者名】吉田浩著者情報
出版社講談社
【出版日】2014/4/11
オススメ度★★★★☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力自己対話ことばのチカラ
【頁 数】266ページ
【目 次】
第1章…「いい本」とは何か?
第2章…テーマとUSPの発見
第3章…本を書く準備、ネタ集め
第4章…間違いだらけの本作り
第5章…企画書作りのルール
第6章…文章テクニック
第7章…ベストセラーの分析
第8章…夢をあきらめない、書き続ける

 

この本が、あなたを変える!

本を出したい人の教科書
吉田浩 講談社 2014-4-11
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吉田浩さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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