【書評:2075冊目】お金の不安がなくなる小さな習慣(有川真由美)

【不安をなくすには習慣を変えること】
作家・有川真由美氏が、『お金の不安がなくなる小さな習慣』と題して、習慣が人生に与える影響を説きながら、「稼ぐ・遣う・貯める」の循環が良くなっていく習慣を指南する一冊。

■書籍の紹介文

あなたが今抱えている”不安”。
なにに対しての”不安”が一番大きいですか?

 

本書は、『お金の不安がない人は、どんな状況がきても「なんとかなる」と思える人』だと提起し、そう思える人になるために養っていきたい”小さな習慣”たちを指南する一冊。

 

どう考え、どう判断し、どう行動するか。
わたし達を意のままに操る存在、それこそが「習慣」です。

 

この「習慣」がもつ強力なチカラによって、わたし達の人生は大きく左右されます。
幸せに満ちた生活を与えてもくれるし、不安を抱えビクビクしながら余裕のない生活を与えてもくれます。

 

もちろん、すべての人が前者を与えてほしいと願います。
そして、どうすれば手に入れられるのかの方法を知りたいとおもうことでしょう。

 

結論、手に入れるための方法は1つしかありません。
『それを手にするにふさわしい「習慣」を養うこと』だけです。

 

「朝一番に、こうしよう」
「人に会ったら、こうしよう」
「困っている人を見かけたら、こうしよう」
「食生活は、こうしよう」
「お金の遣い方は、こうしよう」

 

「習慣」とは、いわば自分を動かすプログラムのようなもの。
「お金の不安から解放されたい」「心のゆとりがもっと欲しい」と願っているのなら、いま自分の中で動いているプログラム(習慣)に問題があるのです。

 

「習慣」とは、わたし達を意のままに操る強力なチカラを持っています。
問題を抱えたプログラムのまま動き続ければ、どうなってしまうかは容易に想像できるでしょう(想像したくないですよね)。

 

だからこそ、気づいたときに”修正”していくことが大事なのです。
本書には、「お金の不安がなくなる習慣」という名のプログラムがまとめられています。

 

どれも、取り込み”修正”するのが容易なものばかりです。
目次を見て、目に止まったものからどんどん繰り返し実践していきましょう。

 

”修正”が効きはじめるほどに、「なんとかなるさ」が口をつく回数が増えていくことでしょう。
そして、それは「お金の不安がない人生」が近づいてきたサインだと気づくはずです。

 

◆小さな修正をくり返す。

お金の不安がなくなる小さな習慣
有川真由美 毎日新聞出版 2023-11-28
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■【要約】15個の抜粋ポイント

私は買うかどうか迷ったとき、「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段なら止めておけ」と自分に言いきかせます。

 

お金の不安をなくすための、究極の方法は「買わない習慣」を身につけること。
そのひとつが「必要なものが出てきてから買い物に行く習慣」です。

 

支払いをするときに「ありがとう」と唱える習慣は、もうひとつ恩恵があります。
「いい買い物ができた」というときは、気持ちよく感謝できるけれど、衝動買いや無駄遣いをしそうになるときは素直に「ありがとう」が言えず、ストップがかかります。
「ほんとうにいい買い物?」と自分に問い直すチェック機能にもなるのです。

 

ほめられる点を大事に伸ばす習慣は、生涯にわたって自分を支えてくれるはずです。

 

長きにわたってお金を稼いでいく人は、「目先の利益」よりも、「信頼されること」を優先します。

 

お金をふやす、もっとも確実で効果的な方法は「節約」でも「投資」でもなく「働くこと」です。

 

自分を成長させるための、最大の自己投資といえるのが「読書」。

 

お金と縁のある人は「お金」よりも人との「信頼関係」を大切にします。
なぜなら、「信頼」こそが、仕事や生活を一緒に営む基盤。
信頼できる関係があってこそ、つき合うことができるし、お金も健全に動くのです。

 

つらそうな人、孤立している人に「お茶でもしようか?」と声をかける、忙しい人をそっとフォローする、体調が悪い人につき添うなど、ムリのない範囲で手助けしていると、自分が困ったときも、どこからか手助けしてくれる人が現れるもの。

 

何歳になってもお金の不安がない人は、お金を貯蓄や投資するだけでなく、未来の自分のために”時間の投資”をしてきた人だと感じます。

 

1日10分でもいい。
”ひとり作戦会議”を開いて、「ほんとうのところ、どうしたいの?」と自分の本音を聞き出そうではありませんか。

 

お金の不安をなくすために、食生活で気をつけることは、「できるだけ自炊をすること」と、もうひとつは、「地元の旬の食材を優先的に食べること」です。

 

できる範囲で小さな社会貢献をやっていると、自分に経済的な利益はなくても、「世の中を少しだけよくする力になれた」という小さな満足感があるものです。

 

これを禁句にしたらお金が回り始めたと実感するのは「お金がない」という口癖。

 

お金をもっとも引き寄せると確信する言葉が「ありがとう」です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2075-1】「支払うお金」に対して、それを得るために必要な「働く時間」を換算する

【2075-2】臨時出費を洗い出して、あらかじめ確保しておく

【2075-3】「お金がないから」を禁句にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】お金の不安がなくなる小さな習慣
【著者名】有川真由美著者情報
出版社毎日新聞出版
【出版日】2023/11/28
オススメ度★★★★☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード習慣術マインド引き寄せ
【頁 数】208ページ
【目 次】
1 ”自分のものさし”で選ぶ、お金の遣い方の習慣
2 自分の価値をどんどん高めていく稼ぎ方の習慣
3 お金をふやす仕組みをつくる貯め方、投資の習慣
4 お金以上のリターンをもたらす人間関係の習慣
5 大切なことを優先する時間の習慣
6 すっきりシンプルに暮らす生活の習慣
7 明るい未来をつくり出す考え方の習慣

 

▼さっそくこの本を読む

お金の不安がなくなる小さな習慣
有川真由美 毎日新聞出版 2023-11-28
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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