【書評:2061冊目】12歳から始める人見知りしない技術(鳥谷朝代)

【人づき合いが上手になりたいと思ったら】
あがり症克服協会代表理事・鳥谷朝代氏が、『12歳から始める人見知りしない技術』と題して、人見知りは治せると語りながら、無理なく取り組める人見知り克服法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

人見知り。
あなたは、自分のことを人見知りだとおもいますか?

 

本書は、人見知りは自分の力で克服できるから安心して大丈夫だよと語りながら、約7万人を克服へと導いてきた、人見知りを克服する方法を解説する一冊。

 

冒頭の問いかけ、いかがですか。
ある統計によると、この問いかけに日本人の70%は「はい」と答えるんだそうです。

 

70%といえば、クラスメイト30人のうち21人が、「人見知りを治したい」と悩んでいる計算になります。
人見知りの悩みというのは、それくらい”珍しいものではない”と思えると、少しは気持ちが軽くなりますね。

 

この本では、気持ちを軽くするだけではなく、思いきって克服しちゃおう!と書かれています。
無理せずに取り組める克服するための方法が、やさしい言葉でまとめられています。

 

「これならできそうだ」というものを見つけて挑戦してみる。
この挑戦をくり返していくうちに、人見知りが克服できるように構成されています。

 

◎人間関係に悩んでいる様子のお子さんを応援してあげる方法を知りたい保護者の方
◎人見知りを克服したいけど、既存の本だとハードルが高いと感じてしまう大人

 

これらの方には、とくに役立つ内容だと感じます。
「12歳から〜」とタイトルにあるように、やさしい語り口と噛み砕いた説明に注力しているので、抵抗感を感じずに読み進められるとおもいます。

 

ただ、書かれている”技術”については、本質的な克服法であるがゆえに大人向けの本と大きな差はありません。
したがって、「これを読んで参考にしなさい」とお子さんにいきなり渡してしまうと、「こんなの無理だよ」と余計に自信をなくしてしまう可能性があるとおもいます。

 

保護者の方がまずは読んで理解し、お子さんの力になってあげるためのヒントに活用するといいでしょう。
悩みに寄り添い、本書の教えをヒントに背中を支えたり押したりしてあげるような使い方です。

 

そして、お子さんに前向きな変化や意欲的な姿勢が認められるようになったら。
本書を渡して自分の力で読んで学ばせるのが、本書を最大限に活用することにつながるとおもいます。

 

人見知り(あがり症)の克服に関する実績は充分にある著者。
紹介されている克服法の効果は確かですので、安心して取り組めます。

 

人間関係の悩みは一生モノ。
早い段階で、自分の力でしっかり対処できる術を身につけることはとても大切です。

 

ぜひ、勇気を出して挑戦してみてください。
無理をせず、ゆっくりと。

 

最後に、先に述べたとおり、人見知りで悩む大人にもオススメです。
子ども向けに書かれているので、ハードルが低く感じられて、丁度よく感じられる内容だとおもいます。

 

◆親子で学び、親子で克服する。

12歳から始める人見知りしない技術
鳥谷朝代 秀和システム 2023-8-31
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人見知りとは、とくに初めて会う人に対して、上手にコミュニケーションが取れない性格のことをいいます。

 

●人見知りしちゃう原因
(1)警戒心が強い
(2)何を話せばいいかわからない
(3)相手からの評価を気にしすぎる
(4)声が小さい、スムーズにしゃべれない
(5)ひとりの時間、家にいる時間が長い

 

少しずつでもよいので、「一歩踏み出してみることで世界が広がる!」という考えに変えていってみましょう。

 

自分が興味を持っているものに参加してみることをオススメします。

 

●表情筋をきたえる3つのトレーニング
(1)鏡の前で笑顔の練習をしてみよう
(2)もっと口を動かす練習をしてみよう
(3)だれかと話してみよう

 

あるデータによると、日本人の約7割の人が人見知りだそうです。
1クラス30人だとすると、20人以上が人見知りということになります。

 

あせらず、自分のペースで進めていくこと。
また、自分自身を素直に表現すること。
じつはこれが、だれかと打ちとけるにはとても大切なことです。

 

姿勢が悪いと、意味がしづらく、声が出しづらくなるので、ますます緊張してしまいます。
そこで、まずは正しい姿勢を覚えましょう。
オススメは「壁立ち」です。
壁立ち姿勢とは、かかと、おしり、背中、頭のうしろの4点を、壁につけた姿勢をいいます。

 

●人見知りに効果のあるストレッチ
(1)胸のストレッチ
(2)肩と首のストレッチ
(3)背中のストレッチ

 

いつも、人からほめられることばかりを期待していたら、思いどおりにならないことが起こったとき、自分の評価が下がってしまいますね。
ですから、他人からの評価を気にするのではなく、「自分が言われたらうれしいことを人にも言う!」と言う考え方にチェンジしてみて。

 

自分の話し方に自信がないときや、もっと上手になりたいと思ったときは、話し上手な人のまねをするとよいと言われています。

 

自分にウソをつくと、なりたい自分からどんどん離れていきます。

 

少しでも「おもしろそう、やってみたい!」ということを見つけたら、行動を起こしてみましょう。

 

私は、落ちこんだり、モヤっとしたりしたときは、迷わずお笑い番組を観ます。
頭をからっぽにして、笑いながら眠りにつくと、次の日の朝は元気に起きられます。
ひとつのミスで、すべてがダメになるわけではありません。

 

成功したときは自信を持ち、失敗したときは立ち上がって乗り越える勇気を持ちましょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2061-1】話し方上手だなと思う人を見つけて、その人の話し方をまねてみる

【2061-2】うまくいかず落ちこんだときは、お笑い番組でも見て思いっきり笑う

【2061-3】自分にウソをつかない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】12歳から始める人見知りしない技術
【著者名】鳥谷朝代著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2023/8/31
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード話し方子育てあがり症
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 どうして人見知りしちゃうの?
第2章 おどろくほど簡単に人見知りがなくなる
第3章 すぐにだれとでも打ちとける方法がある!
第4章 人見知りをなおした人が意識していること
第5章 さよなら人見知り! 今すぐ始めてほしい習慣

 

▼さっそくこの本を読む

12歳から始める人見知りしない技術
鳥谷朝代 秀和システム 2023-8-31
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鳥谷朝代さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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