【緊張と戦わず緊張を受け入れる道もある】
株式会社シャベリーズ代表取締役・丸山久美子氏が、『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』と題して、緊張していてもうまく話せるようになる方法を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
緊張するから人前で話すのは極力避けたい。
この気持ちに、あなたはどれくらい共感しますか?
本書は、緊張を克服しようとせず、緊張する自分を受け入れることで「緊張していてもうまく話せるようになる」と提起し、そのために実践してほしいことを指南する一冊。
『緊張はチャレンジの証拠』。
とても印象的で、好きな言葉です。
どうでもいい場面で緊張することはありませんよね。
「いざ!」と真剣な心持ちで挑むからこそ、わたし達は緊張してしまうのです。
つまり、緊張するということは、場を大切に、相手を大切にしている素晴らしい証拠。
そう捉えることができる、いや、捉えられるべきなのです。
けれども、わたし達は「緊張したくない」「緊張をなくしたい」と緊張を悪者のように扱ってしまいます。
たとえるなら、よしやるぞ!と心に灯した挑戦の炎を、せっせと自分で火消しするようなもの。
これでは、消されまいと炎(緊張)はどんどん大きくなってしまいます。
行き着く先は・・・・・(想像したくありませんね)。
こうした苦しい経験を数え切れないほどした末に、著者が見つけた言葉。
それが、『緊張はチャレンジの証拠』です。
チャレンジしている姿を見れば、応援したくなるのが人の心。
まさに、緊張している自分を、自分でしっかり応援できるようになる魔法の言葉だとおもいます。
応援できるようになると、姿勢も前向きになっていきます。
「こうすればうまくいくんじゃないか?」「この場面はこう攻めたらどうだ?」と、挑戦を成功させようとするポジティブマインドになっていくわけです。
そして、本書で紹介される50個の習慣は、そんな緊張する(挑戦する)自分への応援グッズです。
著者自身の経験と認知行動療法士の知見を合わせて、「その緊張の場面ではこのグッズが効くよ!」という感じに習慣が紹介されていきます。
応援グッズが必要になるだろう場面ごとに、効果を発揮するグッズが収録されています。
自分が緊張を自覚する場面に合わせてグッズを活用することをくり返すうちに、最終目標である「緊張してもうまく話せる自分」になっていけるでしょう。
これからは、緊張を感じたら「消えろ!」と怒鳴らず「いいぞいいぞ!」と褒める。
そのうえで、場面に応じた応援グッズを使って、頑張る自分を支えていきましょう!
◆頑張る自分を支える一冊。
緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣
丸山久美子 明日香出版社 2023-9-13
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■【要約】15個の抜粋ポイント
緊張は、自分を守ろうとしてくれているサインであり、味方。
だから、克服しなくていい。
『守ろうとしてくれてありがとう』と受け入れて、上手に付き合っていけばいい。
「どうしよう・・・」ではなく「こうしよう!」とイメージしていくことで、不安な気持ちを和らげることができます。
1つひとつのシーンを具体的にイメージして、何ができるかを考える習慣をつけましょう!
失敗をしたら、しばらく落ち込んだっていいんです。
ただ、失敗を引きずって生きていくより「ただで転んでなるものか!この失敗は必ず次に活かしてやる!」と思えた方が、原因に目を向けられるようになります。
面白いと感じたら、ぜひ声を出して笑う習慣をつけてほしいのです。
謝罪の言葉が言えない人ほど、緊張したときに話せなくなる。
普段なら知り合えないであろう職種や価値観の人と話す機会を作るのです。
(略)
月に1回、半年に1回、年に1回でも構いません。
「このくらいのスパンで、必ず1回は新しい環境に身を投じる!」と決めるのです。
緊張しても話せるようになるためには「準備<練習」で過ごす習慣をつけましょう。
頭で考えて手を動かす準備に時間を費やすのではなく、声に出して練習する時間を多くしてください。
人前で話すときは、緊張しても見やすい時計を用意しましょう!
パッと見て時間が把握できるだけでも、かなり楽になるはずです。
緊張して何かしら体からのサインを感じたら、まず、深呼吸をしてみてください。
4秒ほどかけて大きく息を吸ってみるのです。
いかに自分の呼吸が浅くなっているかを実感するはずです。
「コレを話そう」と決めたら、その1つの内容に集中して話します。
別の話題が閃きにくくなるよう「話す内容」ではなく、「構成」を意識します。
「まずは概要を話そう、次に詳細、最後にまた概要を話してまとめよう」というように、構成を意識すると、他の話題が閃かなくなります。
緊張したときに注意散漫になる自覚がある人は、今この瞬間の正解だけを話すことを習慣づけていきましょう。
事前に正解がわかっているなら、台本を用意して練習するのがオススメです。
スピード重視でテンパるのではなく、考えて意見を言う習慣をつけましょう。
そのためにも、考えていることを伝えるための言葉を用意するのです。
「そうですねぇ・・・」「ちょっと考えてみますね・・・」「考えをまとめますので、少々お待ちください」など、あなたが使いやすい言い方を考えてみてください。
「結論としては」という言葉を使って話す習慣をつけると、いざ緊張したときにも結論から話せるようになります。
話すときは、記憶に頼るのではなく(緊張すると記憶力は低下する)、メモや台本を用意するようにしましょう。
緊張すると声が小さくなってしまう人は、距離に合わせて声を出す練習をしてみましょう。
協力してくれる人がいたら、近い距離と遠い距離に立ってもらって話しかけてみてください。
協力者がいなかったり、1人で練習したい場合は、声を届ける位置にぬいぐるみやスマホなどの目印を置いて、そこまで届くように声を出してみましょう。
■【実践】3個の行動ポイント
【2062-1】緊張を感じたら「真剣に取り組めているね!」と自分を褒めてあげる
【2062-2】お笑い番組など面白いコンテンツを見たら、声を出して笑う習慣をつける
【2062-3】レジなど、接客してくれた店員さんにきちんと御礼を伝える
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣
【著者名】丸山久美子 ・ 著者情報
【出版社】明日香出版社
【出版日】2023/9/13
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、あがり症、マインド
【頁 数】232ページ
【目 次】
第1章 マインド編
第2章 日常の行動編
第3章 話す準備編
第4章 話す内容編
第5章 話す技術編
▼さっそくこの本を読む
緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣
丸山久美子 明日香出版社 2023-9-13
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丸山久美子さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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2023年 10月 18日
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