【書評:2060冊目】マンガでわかる DX(小峰弘雅、岡田陽介、柴山吉報)

【何をしたらいいかがマンガでわかる!】
DXの実務に詳しい小峰弘雅・岡田陽介・柴山吉報の三氏が、『マンガでわかる DX』と題して、「DXで本当にやるべきこと」をビジネスの観点からわかりやすく解説する一冊。

■書籍の紹介文

DX、デジタルトランスフォーメーション。
あなたは、どんなイメージをお持ちですか?

 

本書は、『DXの本質は、新たな価値を生み出す”実現までの速さ”を最大化させること』だと提起し、本当にやるべきことに的を絞って、土台となる基礎知識を解説する一冊。

 

「IT化と何が違うの?」。
DXという言葉を聞いた多くの人が、この疑問を持ったことでしょう。

 

現に、IT化とDXを混同して解説している記事や書籍も散見されます。
言葉だけが漂流して、現場を混乱させているだけだという話も耳にしたことがあります。

 

そんな、残念な状況に陥る前にやりたい大切なこと。
それは、「本質をきちんと理解すること」と「なぜ導入するかの目的をハッキリさせること」です。

 

この共通認識を、現場・管理職・経営者の間できちんと持つ。
それができてはじめて、DX導入による光明が見えてくるとおもいます。

 

とは言え、デジタルテクノロジーへの認識や技術レベルは人それぞれでバラバラです。
どこから手をつけていいのか迷ってしまいます。

 

そこでオススメできるのが、本書です。
DXの導入によって、ビジネスの新たな価値を生み出すまでのステップがわかりやすくまとめられています。

 

マンガ形式のため、デジタルに疎い方でもイメージしやすいでしょう。
DX導入を検討している経営者から実務を任させれた担当者まで、「最初にやるべきこと」「本当にやるべきこと」が明確になる解説書です。

 

なかでも、DXの専門家である著者3名による補足解説部分はオススメです。
現場視点、顧客視点で大切にしてほしい考え方がとても端的に述べられており、実務で活用しやすくなっています。

 

本質を理解したDX導入が社会に広まることで、日本は”第二の高度経済成長”を迎えられる。
そんな前向きな期待を込めて、著者三氏は本書を書き上げています。

 

その一翼を担う人材へ成長するために。
まずは、本書で基本をきちんと押さえましょう!

 

◆入門書として最適。

マンガでわかる DX
小峰弘雅、岡田陽介、柴山吉報
SBクリエイティブ 2023-8-5
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■【要約】15個の抜粋ポイント

●DXのエッセンス
[背景]不確実性の高い時代において劇的な変化に対応する必要があること
[手段]データやデジタル技術等を活用すること
[目的]新たな価値を創出し、競争上の優位を確立すること

 

DXの本質とは、「成長率」ではなく「実現までの速さ」を最大化することに尽きます。

 

まず企業としてのビジネスの競争で勝ちうる戦略があり、それを実現させる手段としてデジタルがある。
この順番が重要なのです。

 

今優位性がない企業ほどDXではニッチな領域を選び、そのトップを目指す戦略が効果的ということです。

 

コンピュータにとって使いやすいデータは、構造化データと呼ばれる、規則性のある表形式でまとめられたデジタルデータに限られるのです。

 

「そもそもこの業務の目的は何なのか?」という根源的な問いをしっかりと設定し、どのようにデジタルを取り入れることでそのプロセスが最も効率的になるかをしっかりと考えるべきです。

 

●パイロットプロジェクトに必要な4つの条件
(1)小規模で明確な目標がある
(2)早期の成果が見込める
(3)ビジネスインパクトがある
(4)組織内で協力が得られる

 

ルーティンの再構築には、「ハコ」としての組織の見直しが欠かせません。

 

リスキリングは、従業員に限定されるものではありません。
中間管理職や経営者にとっても必要な取組みです。

 

DXにおいては、データを収集すること自体が目的ではありません。
収集したデータを分析し、意思決定に活用することが重要です。

 

デジタルとビジネス、この二つの異なるスキルを持つメンバーがそれぞれの専門性を生かし、共に問題解決に取り組むことが、現代の組織に求められる活動形態となるでしょう。

 

データやAIを利用するケースでは、「法律」の問題と「倫理」の問題があります。

 

新しいテクノロジーに触れることは、DXを生み出す最新技術を学ぶために必要不可欠です。

 

(DXの導入が進めば)企業が恩恵を得ているわけですから、従業員へも還元する仕組みを検討しなければなりません。

 

デジタル化が進むと、企業活動を数値で評価でき、様々な視点から企業活動の見直しが可能になります。
DXの推進に伴い、経営意思決定も変革が必要です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2060-1】最新のデジタル技術に出会ったら積極的に触れてみる

【2060-2】DX関連のイベントに参加する

【2060-3】プログラミングに慣れ親しむ

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】マンガでわかる DX
【著者名】小峰弘雅
【著者名】岡田陽介著者情報
【著者名】柴山吉報著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2023/8/5
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワードリーダー組織改革問題解決
【頁 数】160ページ
【目 次】
Chapter1 DXを知る
Chapter2 DXを企画する
Chapter3 DXを始める
Chapter4 DXを成功させる
Chapter5 DXを継続させる

 

▼さっそくこの本を読む

マンガでわかる DX
小峰弘雅、岡田陽介、柴山吉報
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小峰弘雅さん、岡田陽介さん、柴山吉報さん
素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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