【書評:2059冊目】資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由(齋藤岳志)

【資産形成のスタートで失敗しないために】
ファイナンシャルプランナー・齋藤岳志氏が、『資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由』と題して、不動産投資ならびに大家業で失敗しない鉄則を指南する一冊。

■書籍の紹介文

不動産投資。
あなたは、少しでも考えたことがありますか?

 

本書は、「中古ワンルーム」がなぜ投資先としてオススメなのかを説きながら、実際の不動産投資で失敗しないための基本知識を網羅的に解説する一冊。

 

将来を見据えたときに感じる不安。
大なり小なり差はあれど、ほとんどの人が抱えながら生きているとおもいます。

 

同時に、今のうちになにかしなければとも考えているはずです。
ところが、なにをどう始めればいいのかと悩んでしまい、一歩を踏み出せずに焦りばかりが増している人も多いでしょう。

 

そのような人に向けて、「中古ワンルームへの投資」で資産形成をすすめるのが本書。
ファイナンシャルプランナーとして活動しながら、自身も大家業(不動産投資)に励む著者による一冊です。

 

お金の専門家らしく、とても分かりやすく”押さえるべきポイント”がまとめられています。
不動産投資に興味がある、始める予定である、といった人にとって、必要な知識がバランスよく構成されています。

 

この著者は、”動機(不動産投資への姿勢)”を大切にしています。
すなわち、なんのために投資をするのか、投資で得たお金でなにをするのか、ここを明確にすることを強く促してきます。

 

言うまでもなく、不動産投資は長期戦です。
長い期間をコツコツと継続して活動する必要があるため、著者の姿勢も当然といえば当然です。

 

ただ、耳障りのよい言葉ばかりを並べる書籍も多い”投資”というジャンル。
大切なことを、真正面からくり返し問いかける著者には信頼感を覚えます。

 

不動産投資に興味がある方は、目を通してみてください。
最低限、理解すべきこととやるべきことが一冊で学べます。

 

◆基本を押さえるのに最適。

資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由
齋藤岳志 合同フォレスト 2018-1-27
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■【要約】15個の抜粋ポイント

融資を受けて不動産を購入し家賃収入を得るということと、その家賃収入が毎月の融資の返済をしてくれるということを理解できれば、10万円という少額な自己資金でも大家業をスタートさせることができるのです。

 

大家業をスタートさせた後も、コツコツと毎月の貯蓄を続けることです。

 

一番大切なのは、「自分が楽しめること、前向きに選択したことを通して、幸福感を抱きながら生活できること」です。

 

●大家業に向いている人
・短期的な利益を求めず、長期的な視点を持ってじっくり取り組むのが好きだ
・自分のペースで物事を進めていくのが好きだ
・コツコツとゆっくり進めていくことに面白みを感じる
・アリとキリギリスの話で言えば、アリの方が好きだ
・貯蓄をするのが好きだ
・自分を全てをやらず、アウトソースできる部分は専門家に依頼しても良いと思う
・毎月定期的な収入が入ってくることに喜びを感じる

 

「何のために始めて、得たお金の使い方をどうするか」とご自身の胸に手を当てて、問い掛けていただきたいと思います。

 

●大家業が素晴らしいと考える3つの理由
(1)相場などの外的な要因にかかわらず、安定して毎月の収入が入ってくる
(2)管理会社へ委託ができ、自分の時間をあまり取られることなく継続できる
(3)マンションを見たり選んだりすることが好き

 

賃貸物件で入居者から選ばれる最大のポイントは、「立地」です。
1に立地、2に立地、3、4がなくて5に「立地」と言われるくらい、最も大切にされているポイントです。

 

女性に気に入ってもらえる可能性が高い街というのは、賃貸需要も高くなる傾向があるということもポイントです。

 

●物件を探すときに注意する七つのポイント
①その部屋は何階にあるのか?
②洗濯機置場はどこにある?
③バス・トイレ別は必須ではない!
④部屋の広さはどのくらいが良い?
⑤管理費・修繕積立金は高くても安くてもNG!
⑥総戸数はどのくらいあるのが良いの?
⑦駅から部屋までの距離はどれくらいなら選ばれる?

 

金融資産と実物資産のバランスは「20:80」あるいは「15:85」にする。

 

繰上返済と再投資はどちらが良いというわけではなく、皆さまの目的や気持ちの部分とのつながりが強いので、自分の気持ちが受け止められる借入金額の目安や保有したい部屋数の目標を見失わないことが大切です。

 

大家としては、収入源が途絶えることが一番痛手です。
お住まいいただいている今の入居者に少しでも快適に長く住んでいただけるように努める、これが大切だと私は考えています。

 

賃貸管理会社の善し悪しを決める一つの基準としては、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を迅速に大家にしてもらえるかだと私は考えています。
ぜひこの視点で、委託される場合は確認してみてください。

 

入居されている方から「退去したい」という申し出は、何の前触れもなく訪れるものと心得ていただければと思います。

 

大家業は部屋を提供して快適に住んでいただく場を作って差し上げるサービス業です。
入居者が神様だ、ということを言うつもりは全くありませんが、入居者の気持ちになって、寄り添って考えて差し上げることが、良好な関係を築くための一番大切なポイントだと私は考えています。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2059-1】金額を決めて、毎月コツコツ貯蓄する

【2059-2】女性誌やグルメ誌に目を通して、よく紹介される街を記憶しておく

【2059-3】年に1度、保有資産の棚卸しをする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由
【著者名】齋藤岳志著者情報
出版社合同フォレスト
【出版日】2018/1/27
オススメ度★★★☆☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード資産形成稼ぐ力副業
【頁 数】207ページ
【目 次】
第1章 「大家の噂」あれこれにお答えします
第2章 1戸目を購入するまでにすべきこと
第3章 物件選択で失敗しないポイント
第4章 大家業を充実させていくために
第5章 空室対策として取り組むこと

 

▼さっそくこの本を読む

資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由
齋藤岳志 合同フォレスト 2018-1-27
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齋藤岳志さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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