
【すぐやる人とは、まず動く人である】
9つの肩書をもつスーパーサラリーマン・石川和男氏が、『どんなことでも「すぐやる」技術』と題して、自らの経験と自己啓発の要素を融合した、すぐやる人になる方法を伝授する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
すぐやれる人とやれない人。
その差はどこにあるとおもいますか?
本書は、行動できない状況やそれにより生じるネガティブな心理を、技術によって解決するノウハウを説きながら、「すぐやる人」になる方法を指南する一冊。
すぐやる人は、著者が示すノウハウをまずは真似てみる人。
すぐ動けない人は、「自分の環境では無理」「自分には無理」とあれこれ思案を始めてしまう人(できない/やらない理由を探し始めてしまう人)。
結局、これなのだとおもいます。
やってみなければ合う合わないの判断はできませんし、やってみることで「ここをこう工夫すれば自分に生かせるな」と自分だけの新しいノウハウが生まれるキッカケになるかもしれません。
たしかに、著者の9つの肩書に触れると、「この人が凄いんでしょ・・・」と思うかもしれません。
<著者の9つの肩書>
①建設会社役員
②税理士
③明治大学客員研究員
④ビジネス書著者(累計28冊)
⑤人材開発支援会社役員COO
⑥一般社団法人 国際キャリア教育協会 理事
⑦時間管理コンサルタント
⑧セミナー講師
⑨オンラインサロン石川塾主宰
でもその著者が、長年の苦労や失敗の末にたどり着いた「すぐやる技術」を書籍にして教えてくれているわけです。
しかも、ここ大変だよね、でもこう考えたり仕組み化したりするとスムーズに動けるよ、と丁寧にまとめられています。
あなたが「すぐやる人になりたい!」と願うなら、考える前に徹底的に真似てみてください。
「すぐやる技術」を”真似る”ことで、すぐやる状態の効果を体と頭が理解していきます。
この繰り返しの経験によって体と頭が理解を深めるほど、あなたは自他ともに認める『すぐやる人』になっていきます。
すぐやる人になるには、それしかありません。
『仕事とは手をつけた時点で8割は完了なのだ』
『明日やろうはバカヤロウ!』
2000冊以上を読んできた中で、この2つの言葉は特に印象に残っているフレーズです。
「すぐやる」には「すぐやるにはどうしよう」ではなく、「まず動け」しかないのです。
自己啓発の要素に、叩き上げの著者の経験がうまく融合させた完成度。
これぞ、”実用”書といえる一冊です。
◆まずは動け!
どんなことでも「すぐやる」技術
石川和男 Gakken 2023-7-27
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■【要約】15個の抜粋ポイント
脳は、作業を止めることにエネルギーを使うより、続けているほうが楽だという説もあります。
勉強や仕事も同じです。
今日は気乗りしないから明日からやろうと考えているうちに、それが毎回の言い訳になり、勉強自体をやめてしまいます。
では、どうするか?
1ページでもいいからテキストを開くんです。
すると2ページ、3ページと読み進み、結果、勉強が軌道に乗るものなのです。
仕事だって1つ書類を作ったら、1本メールを打ったら、2つ目、3つ目もどんどん続けてしまうことが多いのです。
「心配事はノートに書く」。
頭の中だけで心配していたことを外に吐き出す。
これだけでOK。
ノートに書き出してみると、失敗しても意外とたいしたことではないと気づき、原始時代からの深層心理に眠る「行動する恐怖」を払拭することができるのです。
あなたも、何か始めたいけれど時間がなくてスタートが切れないと思っていることがあれば、朝時間を活用してください。
先延ばししていることがあれば、朝時間を使ってやり終えてください。
初動を大切にするためには、準備に時間をかけない。
これが大事です。
大変なエネルギーのいる初動に、重たい仕事を持ってきても動かせません。
軽めの作業(スケジュールや株価、業界ニュースの確認など)で、まずは動き出しましょう。
すぐ動くためには、すべてのやることを見える化し、期限が分かるようにする。
そのためにはノートでタスク管理をすることが最良の方法なのです。
期限は人を集中させます。
しかし、終わりの期限だけでは、いつもギリギリ。
だからこそ、始まりの期限も決める。
そして自分自身との約束、前倒しの期限も決めてしまう。
3つの期限、トリプルデッドラインで、すぐやる人になり、心に余裕も生まれるのです。
この1回で終わらせる!と決意したほうが、本当に1回で終わらせられたり、1回の質がグッと上がったりするはずです。
大きな石となる重要なことは何か?
まずはそれを考え、今日の予定に絶対に入れる。
でもそういうものばかりだと頭も体も疲れ切ってしまうから、箸休め的なタスクも必要で、それが砂利や水に該当するような軽めの作業。
これらを上手に順番も考えて組み合わせていくわけです。
メールや企画書、提案書の文章作成などのクリエイティブな仕事をする場合。
抜けや漏れがないかを考えながら文章を組み立てると、なかなか書き始めることができません。
まずは自由に、言い方は悪いですが適当に好き勝手書いて、最後に不足している内容を確認し補足すれば、書き始めやすくなりますし、結果的に早く書き終わることもできます。
必要事項の抜け漏れを防いでくれる万能なツールがあります。
それは、「6W3H活用表」。
「そんなの無理」と言ってしまうと、それ以上意見が出てきません。
名案こそ、無理そうな意見を軌道修正することから生まれることが多いのです。
クリエイティブ能力を鍛えるのも、アンテナを張っておく必要があります。
お勧めの訓練は人間観察です。
(略)
答えは本人に聞かない限り分かりませんが、合っている、合っていないにかかわらず、想像することによってクリエイティブな能力がついてくるのです。
クリエイティブな仕事も先の話と同様、最初から完璧を求めず、試しながら考える。
見切り発車で、質の向上より、まずは量をこなす。
とにかくたくさんトライして、軌道修正もする。
量をこなしていくうちに質も上がっていくのです。
実用書の読み方。
ズバリひと言でいえば、実践できるところを探す。
つまり、「読む」のではなく、役立つコンテンツを「探す」のです。
成功者とは、「自分の一番やりたかったことをやれている人」です。
自分の能力を最大限に生かすためには、まず動く。
動かない限り、自分の人生を切り開くことはできません。
■【実践】3個の行動ポイント
【2043-1】やるべき作業には、終わり・始まり・前倒し、3つの期限を設定する
【2043-2】どうやるか考える前に、とりあえず1つ作業をして、仕掛かり状態を作ってしまう
【2043-3】「この1回で終わらせる!」と気合を入れて作業をはじめる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】どんなことでも「すぐやる」技術
【著者名】石川和男 ・ 著者情報
【出版社】Gakken
【出版日】2023/7/27
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】習慣術、マインド、働き方
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 0秒で「すぐやる人」になれる、なり続けるための特効薬
第2章 先延ばしできない状態に追い込むための「環境」の作り方
第3章 「すぐやる人」になるための日々の習慣
第4章 どんなことも楽しくしてしまう「ゲーム感覚」を身につける
第5章 難攻不落のクリエイティブな作業でも「すぐやる」技術
第6章 「すぐやるクリエイティブ脳」を鍛える習慣
▼さっそくこの本を読む
どんなことでも「すぐやる」技術
石川和男 Gakken 2023-7-27
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石川和男さん、素敵な一冊をありがとうございました!
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