【書評：1580冊目】老化って言うな！（平松類）

【老いだと諦める前に・・・】
医学博士・平松類氏が、『老化って言うな！』と題して、年齢とともに起こる変化は、老化ではなく心身の正常な変化であるとし、老化だと過度に落ち込まないためのコツを指南する一冊。

■書籍の紹介文

老いてきたな・・・。
おもわず口にして、ゾッとした経験ありませんか？

本書は、年齢を重ねるたびに起こるさまざまな「変化する自分」に対して、老化だと過度に落ち込まないためのコツを指南する一冊。

「老化」ではなく「変化」。
自分の身体に起こることを、ポジティブに捉えるための本です。

ネガティブに捉えると、何事も良くしようという意欲が削がれます。
ポジティブに捉えると、もっと良いしようと意欲が湧きます。

年齢を重ねるごとに、人はさまざまな能力を身につけ、たくさんの経験を積みます。
経験がたくさんあるからこそ、思い出す（引っ張り出す）のに時間がかかることだってあるのです。

年齢を重ねることで起こる変化をポジティブに捉えるコツ。
これを知っておくことは、精神衛生上極めて重要なことだと、改めて強く意識させられました。

変化を悲観するのではなく、変化に合わせていく。
こう捉え方を変えるだけでも、前向きな気持ちで日常生活を送れます。

健康に関する本ですが、内容を通して”捉え方を変える”ことが何より重要です。
身体の変化をポジティブに楽しむ自分でありましょう！

◆「老化」ではなく「変化」！

老化って言うな！
平松類 PHP研究所 2019-9-14
売上ランキング(公開時)：157,044
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（目のピントを合わせるストレッチ）やり方は、遠くのものと近くのものを交互に見るだけ。
慣れてくれば、間にもう一つ目標物を設定して、遠く、中間、近く、中間、遠くというように、焦点を動かしてみます。

首を鍛えるのではなく、首を温める！を、実践してください。
起きている時であれば、首にストールやマフラーを巻いてみる。
夜は、基本的に暖かくして寝ることです。

時々、アルバムを見返すと、関連付けていろいろなことを思い出すために、認知機能が活性化されて、認知症予防になるのです。

ココアには皮膚の再生に必要な「亜鉛」と、認知能力に影響する「テオブロミン」が含まれています。
集中力や記憶力をアップさせるというデータもあり、認知症予防の飲み物としても注目されています。

家族に「独り言が多い！」と指摘されたら、「間違えないための工夫」だと言えばいいのです。

悲しくもないのに涙が流れるということは、涙に油分が少なく、瞳に張り付いていられない状態です。

質の高い涙をつくり、涙の蒸発を防ぐためには、目を温める必要があります。
瞼と目の周辺を温めてあげることで、瞼から分泌された油が柔らかくなり、涙の質が改善されます。

明るく前向きに生活するためには、「気にしない力」が大切です。

年齢が上がるほどに、1年の価値は重くなっていくわけです。
だからこそ「人生が短い」と感じるわけですが、これは決してネガティブな発想とは限りません。

自分でできることは、できるだけ自分でする。

夜中にトイレで目が覚める人は、夜寝る前に、次のような方法を試してみてください。
就寝15分くらい前に、ソファなどで5分間横になってからトイレに行くのです。

お湯の温度を「ぬるい」と感じるくらいに設定します。
中高年の男性は、「熱い風呂」が好きな人が多いのですが、一日の疲れの癒しを優先するなら、温度は下げましょう。

早め早めにトイレタイムを取ってしまう習慣が、トイレに行く回数を増やしてしまっているのです。

痛みのない範囲で、肩を前後に10回ずつ回し、首を左右に5回ずつ倒すだけでも血流改善になります。
加えて、首から鎖骨にかけて指で軽くさすると、顔のむくみ解消に役立ちます。

家でゴロゴロテレビを観るのが幸せなら、それで良いのです。

【1580-1】集中したときは、ココアを飲む

【1580-2】目を温める時間をつくる

【1580-3】ぬるめのお湯にゆっくり浸かる

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

【書籍名】老化って言うな！
【著者名】平松類・著者情報
【出版社】PHP研究所
【出版日】2019/9/14
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】健康的な人生を送りたいときに
【キーワード】健康法、生活習慣術、最高の自分
【頁　数】208ページ
【目　次】
第1章最近、とくに気になる……これってもしかして?! 第2章テレビの音がうるさいと家族から苦情が
第3章これだから夜が怖い。どうしたらいいの!?
第4章なんだっけ? 誰だっけ? 私どうなっちゃうんだろ!?
第5章メンタル弱ったかも。なんだか自信がなくなってきた
第6章絶対人に言えない! 案外、深刻な悩み