【書評:2018冊目】SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法(チョン・ジュヨン)

【たった1つのことを追究し続けよう】
韓国人作家/チョン・ジュヨン氏が、『SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法』と題して、周りのノイズに惑わされず、自分の才能を開花させる方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

常識、慣習、社会平均、・・・。
本当に信じるべきものは何なのでしょうか?

 

本書は、わたし達は日々たくさんの”シグナル”を受け取っていると提起し、悪い”シグナル”=ノイズに惑わされず、自分の才能を開花させる方法を指南する一冊。

 

普通に考えれば、○○じゃないか。
この場合は、○○が無難だよな。
○○は無理だ、もっと現実的な選択をしないと。

 

わたし達の頭の中では、こうした言葉が日々ぐるぐると回っています。
これら1つ1つの言葉が、”シグナル”です。

 

そして、わたし達は”シグナル”に強い影響を受けて生きています。
いまの自分の姿は、過去に受けてきた”シグナル”そのものと言えなくもありません。

 

つまり、どの”シグナル”を受け取り、どの”シグナル”を断ち切るか、がとても重要だということです。
この見極めができたとき、霧がパッと晴れたように、自分の才能が開花すると著者は説きます。

 

問題は、”ノイズ”と呼ばれる断ち切るべき”シグナル”をしっかり断ち切れるかどうか。
その方法を学ぶ前に、とても大切で重要なことが1つあります。

 

それは、「拒否できる」という選択肢があることを絶対に忘れないことです。
もっともらしく聞こえることでも、自分の心が受け付けないのなら拒否していいのです。

 

当たり前と思うかもしれませんが、それほど”シグナル”の力は強力だということ。
絶え間なく押し寄せる”シグナル”を前に、「拒否」の選択肢さえ忘れてしまう危険性が高いのです。

 

”ノイズ”を拒否し、受け取るべき”シグナル”を受け取れるようになったとき。
自分でも信じられない才能が開花します。

 

◆ノイズを断ち切りシグナルを受け取れ!

SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法
チョン・ジュヨン 文響社 2021-9-10
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■【要約】15個の抜粋ポイント

何より気をつけなければならないのは悪いシグナルだ。
悪いシグナルは「ノイズ」となって、人の判断や行動、あるいは目標設定すら変えてしまう。
ノイズにどう向き合うか、これが極めて重要な問題なのである。

 

自分の中の優先順位がはっきりしていれば、ノイズに惑わされることはない。

 

基本的に人間は社会のシステムを信頼するように刷り込まれて育っている。
だが、今はそのシグナルを受け入れることも、拒絶することも自由であることを思い出してほしい。
それが、あらゆる環境から抜け出すための第一歩である。

 

「原則1。まわりの人や状況に負けて自分自身をないがしろにしない」

 

「定説」と思われていることにもためらわずに一石を投じる姿勢が、余計なシグナルを断ち切るために重要なのだ。

 

あなたは今、どんなシグナルを受けているだろうか?
何が自分を縛っているのかを知ることは、悪いシグナルを断ち切るためのきっかけになるはずだ。

 

「お前にできるわけがない」
「成功できるのはもともと才能のある人間だけだ」
そんなノイズを断ち切れば、たちまち隠されていた才能が花開く。

 

自分の一番大切な1つの目標に向かって根気強く努力を続ければ、その分野で最も偉大な人物になれると信じる。
そう、このことが、何よりも大切なことなのである。

 

何でも器用にこなす必要などない。
地道でも、歩みは遅くとも、1つのことを追究することが重要なのだ。
そういう人材こそ、時代のシグナルの中に埋もれることなく、新たなシグナルを生み出すのである。

 

努力の合計時間が同じならば、学者たちはその支点と終点を見定める。
終点までが長ければ長いほど、新たな発見をして世界的な功績を残す可能性が高くなる。
しかもこれは、個人の知能や学歴とは関係ない。

 

私たちが本当に恐れているのは、闇から抜け出た人々が明るく照らす「光」だ。
その光が自分の中にもあることはわかっている。
ただそれを恐れているに過ぎない。

 

「学びにおいて個人的な目的以上の”WHY(理由)”があれば、問題を解くという退屈で苦痛な”HOW(過程)”に耐えることができた」

 

「知能は高められる」という新たなシグナルを中学生に伝えた黒人学生のグループは、時間が経つにつれて、自身の勉強に対する集中力と成績が顕著に向上し始めた。
これは、「知能は伸ばせない」と伝えるように指示したグループの学生には見られない傾向だった。
つまり、可能性のシグナルは誰でも、自ら生み出すことができるのだ。

 

どれだけ否定的な環境であっても、誰にでもトップになる可能性のシグナルを生み出すことはできる。
1つのことを深く理解していくことで、最も保守的な集団の壁をも突き破り、新たな可能性の芽を育てることができるのだ。

 

今あなたが携わっている分野で、あなたはどんなシグナルを受けているだろうか?
あなたの限界を決めてしまうシグナルを断ち切り、本質を深く理解する学びを通じて、あなたはどれほど驚くべき変化を遂げられるだろうか?

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2018-1】どんな時も、自分自身を大切にすると決める

【2018-2】仕事で達成したい目標(到達したい高み)を定める

【2018-3】定めた目標は必ず叶うと自分に言い続ける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法
【著者名】チョン・ジュヨン
出版社文響社
【出版日】2021/9/10
オススメ度★★★★☆
こんな時に自分を変えたいと思ったときに
キーワード自己対話成功法則ことばのチカラ
【頁 数】336ページ
【目 次】
1章 「平均」という罠
2章 シグナルの力
3章 暗闇で灯った才能の光
4章 ハーバード上位1%の秘密
5章 内なるシグナルに従う
6章 革新的な発見の秘密
7章 分散の効果
8章 運命は変わる
9章 ハーバードから始まる新しい波

 

▼さっそくこの本を読む

SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法
チョン・ジュヨン 文響社 2021-9-10
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チョン・ジュヨンさん、素敵な一冊をありがとうございました!

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