【書評:2017冊目】上機嫌に働く67のコツ(今蔵ゆかり)

【上機嫌でいることは”大人のマナー”である】
オフィスY’s room代表・今蔵ゆかり氏が、『上機嫌に働く67のコツ』と題して、上機嫌な人ほど信頼度は高くなると提起し、自らを上機嫌にする方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

上機嫌な人。
あなたは、どんな人をイメージしますか?

 

本書は、上機嫌な人ほど信頼度は高くなると提起し、上機嫌とはどういう状態かを明かしながら、自分を上機嫌に保つための方法を指南する一冊。

 

上機嫌と聞くと、テンションの高い人?とおもってしまいます。
ただ、テンション高い=信頼度、とは結びつけにくいですよね。

 

そこで、著者は「上機嫌な人」を次のような人だと定義します。
(1)情緒が安定してフラットな状態を保っている人
(2)「周囲への気配り」と「自分への気配り」のバランスが取れている人

 

いかがでしょうか。
この定義を見てイメージすると、上機嫌=信頼、しっくりきますね。

 

おそらく、冒頭であなたがイメージした人と著者の定義する人は少し違っているとおもいます。
ぜひ、(1)(2)を頭に入れて本書を読んでみてください。

 

考えてみれば、わたし達はなにかとネガティブに振れてしまいがちです。
「かったるい」「行きたくない」「失敗したらどうしよう」「嫌いだ」など、挙げればキリがありません。

 

これをフラットな状態で安定させることができれば、どれだけ気分良く過ごせることか。
まさに、ネガティブへ”下”振れしてしまう機嫌を”上”向きさせる、「上機嫌」の必要性がここにあるのです。

 

なにもしないと下振れする機嫌を、「上機嫌」で上向かせてフラットな状態をキープするわけです。
そのために必要となる、「上機嫌」にするコツがまとめられています。

 

学ぶ上でのキーポイントは、「どうすれば自分を上機嫌できるか」という視点で学ばないこと。
そうではなく、「どうされたら自分が上機嫌になれるか」という視点で学ぶことです。

 

この視点で捉えて読むと、著者がなぜコツとしているのかがよく分かります。
そのうえで、(1)(2)を目指してくり返し実践していくのです。

 

上機嫌な人が増えれば増えるほど、素晴らしい社会が築かれていくことは容易に想像できます。
そこに向かって、一人ひとりができることが、本書には書かれています。

 

◆上機嫌でいるために。

上機嫌に働く67のコツ
今蔵ゆかり ぱる出版 2021-5-26
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■【要約】15個の抜粋ポイント

上機嫌でいることは、大人としてのエチケットです。

 

上機嫌な人は、人をハラハラさせません。
人に安心感を与えます。
心が安定しているから、場を和ませることに長けているのです。
上機嫌は、ギスギスした場を和ませ、人間関係をスムーズにする能力なのです。

 

置かれた状況のもと、上機嫌でいるか、不機嫌でいるか、どう過ごすかは、自分の選択なのです。
どんな状況でも、それを自分がどう捉えるか?それ次第でどうにでもなります。
「自分の機嫌は自分でとる。私は上機嫌でいる!」と決めることで、上機嫌でいることができます。

 

先をみれば、その人の丁寧さがわかります。
「先」とは、”指先・手先・つま先”のことを指します。
この3つが手入れされ、磨かれている人は周囲に心地よさを与えてくれます。

 

声をかけられてスッと動ける人は、上機嫌力があり、気持ちのいいものです。

 

ペコペコ何度もするお辞儀は、あなたの格を下げてしまいます。
それよりも、顔を見て笑顔を浮かべ、(略)、丁寧なお辞儀を1回するほうが、ずっとスマートで素敵です。

 

名前を入れて会話をされると、”自分に向かって話をしてくれている”と感じます。

 

人と話をしている時間、大切な人と過ごす時間、食事をしている時間は、着信音をオフにして、目の前の人に集中し、お互いが上機嫌な時間を過ごせるように対応しましょう。

 

ネガティブワードをいい言葉に変換する

 

記憶力に超・自信があったとしても、相手に安心感を与えるために必須のパフォーマンスだと思って、紙に手書きでメモをとるようにしましょう。

 

仕事で1番喜ばれるのは”スピード”です。
(略)
早いと、相手にも自分にも心にゆとりが生まれます。
早く渡すと、早い段階で修正がききます。
早い段階で修正できると、クオリティがあがります。

 

頼まれ事は、余力がある時に、気持ちよく手伝うことができればいいと考えましょう。
自分の意思をしっかりと伝え、それを相手に受け入れてもらうことで、ゆとり時間と自信が手に入ります。

 

「自分の人生、自分の機嫌は自分でとる」でなくっちゃ。
そのために、楽しみながら自己肯定貯金をしていきましょう。
自己肯定貯金のポイントは、2つです。
(1)褒めるハードルをう〜んと、低くさげること
(2)ダメな自分を否定しない、ダメな自分をまるごと認めること

 

人の体と心は”温めてなんぼ”です。
上機嫌でいるために、お風呂に浸かって自分のために時間と体力と手間をかけ、体も心もじんわりと温めましょう。

 

自分を愛しみ、上機嫌で過ごすには、ものごとを”自分軸”で捉えることが大切です。
(略)
”自分軸”で捉えることができるように、練習をしていきましょう。
そのために、大切なポイントが1つあります。
他人ではなく【自分と比べる】ことです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2017-1】「私は上機嫌でいる!」と決める

【2017-2】ネガティブワードはポジティブワードに言い換える

【2017-3】自分の過去よりも成長した部分を見つけて褒める

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】上機嫌に働く67のコツ
【著者名】今蔵ゆかり著者情報
出版社ぱる出版
【出版日】2021/5/26
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード女性向け働き方人間関係
【頁 数】176ページ
【目 次】
第1章 なぜ上機嫌力を身につけると幸せになるのか?
第2章 上機嫌な「印象・振る舞い」
第3章 上機嫌な「会話術・対応力」
第4章 上機嫌な「段取り力」
第5章 上機嫌になるために「自分を最優先で愛しむ」

 

▼さっそくこの本を読む

上機嫌に働く67のコツ
今蔵ゆかり ぱる出版 2021-5-26
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今蔵ゆかりさん、素敵な一冊をありがとうございました!

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