【書評:2016冊目】「振り回されない」女は人生をとことん楽しめる(有川真由美)

【振る舞いを変えれば、振り回されない!】
作家・有川真由美氏が、『「振り回されない」女は人生をとことん楽しめる』と題して、振り回されないための自分軸を養い、人間関係のストレスが劇的に減る習慣を指南する一冊。

■書籍の紹介文

気づいたら、いつも振り回されているな・・・。
そんなふうに感じる機会、多くありませんか?

 

本書は、”相手”に目を向けるほど「振り回され体質」になってしまうと指摘し、人間関係のストレスが劇的に減る、”自分”に目を向ける習慣を指南する一冊。

 

まず、相手に目を向けることは大切なことです。
相手をよく観察することではじめ、対処方法を定めることができるからです。

 

ただし、前準備として重要なことがあります。
それは、自分という名の「樹」を、しっかりと根づかせることです。

 

樹が根づいていれば、むやみに振り回されることもありません(丈夫な樹は強い風にも飛ばされません)。
どっしり構えているあなたをみて、相手も軽々しく近づいて来なくなるからです。

 

この樹を根づかせる行為こそ、”自分軸”を養うということです。
自分に目を向けて、自分をどうしたいのか、どうなりたいのか、を整理していくのです。

 

すると、自分自身の行動の判断基準が明確になります。
結果、相手からのアクションに対して、自信をもってYES/NOを言えるわけです。

 

あなたのハッキリした意思表示が、人間関係の振るいにもなります。
あなたを信頼する人は近づき、合わないと思う人は自然と離れていくからです。

 

あなたも分かっている通り、すべての人と仲良くするのは不可能です。
ということは、いくら無理をして「いい人」を演じても報われないことのほうが多いのです。

 

であるならば、”自分軸”を養い、そこに引き寄せられた信頼し合える人との関係を深めたほうが幸せです。
本書では、そのために必要な「自分に目を向け、”自分軸”を養う習慣」を学ぶことができます。

 

紹介されている数々の習慣、それ自体は難しいものではありません。
しかし、長年染みついた”癖”を矯正するわけですから、言うは易し行うは難しです。

 

「もう振り回されるのは御免だ!」という想いをモチベーションに、取り組んでいきましょう。
各項目に目を通して、「私は、こういう人に/こういう状況に、振り回されている!」と共感するところから入るのもよいとおもいます。

 

”相手”に目を向ける前に、”自分”にしっかりと目を向ける。
これが自然にできるようになったとき、景色は一変していることでしょう。

 

◆根を張り幹を太く。

「振り回されない」女は人生をとことん楽しめる
有川真由美 秀和システム 2023-5-20
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■【要約】15個の抜粋ポイント

万が一、「いい人」でないと嫌われてしまうなら、つき合わなくてもいい相手なのです。
人は「NO」を言えない人を利用し、「NO」を言う人を信頼します。

 

風通しがよく、疲れない人間関係をつくるには、”他人軸”と”自分軸”を分けて、「ほんとうのところ、どうしたいの?」と自分軸のほうに立つ必要があります。
すると、「人によく思われること」より「自分が満足・納得すること」が何より大事な”価値基準”であり、自分が積極的に選んでいることだからこそ、信頼関係がつくれたり人を幸せにできたりすると、リアルにわかってくるはずです。

 

「自分を尊重できる人」は、「尊重してくれる人」を引き寄せます。
同様に「自分を尊重できない人」は「尊重してくれない人」を引き寄せ、振り回されるのです。
迷ったときは自分の本音に耳を傾けてから判断しましょう。
すると、どんな選択であれ、「よし、私は○○する」と主体的に決めたことになりますから。

 

与えたり与えられたりで信頼関係はできていくもの。
求めるばかりのワガママな人とは信頼関係が築けないので、距離を置いてもいいのです。

 

相手を敵として扱えば敵になり、味方として扱えば味方になることを覚えておいてください。

 

ほんとうの愛とは、自由と信頼によって成り立ちます。
束縛や支配は自分のエゴによるもの。
だれもが自分で自分のことを決める権利と責任があるのです。
束縛され振り回されたままでは、幸せになる権利も奪われてしまうでしょう。

 

相手を「いい・悪い」と裁かずに、相手が何を言ったか、どんな行動をとったかを、「そっかー」「なるほどね」「あるかもね」と眺める習慣をつけると、驚くほど相手に対する不快な感情が消えて、優しい目を向けることもできるのです。

 

●”振り回す相手”をかわす4つのコツ
1.ほどほどの距離を置く
2.さっさと逃げる
3.スルッとかわす
4.折り合いをつける

 

「この人はどんな人なのか?」「ほんとうのところ、どうなのか?」と相手のやっていることを観察すると本質が見え、どう対処すればいいかも見えてくるはずです。

 

自分の感情を否定せずに、受け入れること。
「じゃあ、どうする?」と考えることで、自分を振り回していた感情がだんだん落ち着いてくるのです。

 

他人への期待を手放して、自分に期待できたら、心は平和なのです。

 

不安や悩みは「死ぬほどのことか!」と考えてもいいでしょう。
命軸で考えるとほとんどの悩みは「たいしたことじゃない」と思えてきますから。

 

”自分軸”とは、「正直であること」だとも思うのです。
「自分がどうしたいか、どうありたいのか」を基準に行動することです。

 

働く目的、生きる目的は、無理につくるものでもありませんが、あったほうが雑念にとらわれにくく”自分軸”となって支えてくれます。
目的をもつのは、「これでいいのだ」と自分を納得させて進むためでもあるのです。

 

仕事においても自分が仕事力、人間力など、身につけて信頼される人間にならなければ、人に利益を与えることもできないでしょう。
人間関係も、未熟なままでは傷つけ合うだけ。
振り回されない、自分も振り回さない成熟した人間性を目指してこそ、相手を幸せにできる。
たがいに心地よく、成長し合える関係が生まれるわけです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2016-1】無理して苦痛を伴うような人間関係は終わらせる

【2016-2】相手に期待せず、常に自分に期待するよう心がける

【2016-3】「自分がどうしたいか、どうありたいのか」を基準に行動する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「振り回されない」女は人生をとことん楽しめる
【著者名】有川真由美著者情報
出版社秀和システム
【出版日】2023/5/20
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード女性向けマインド人間関係
【頁 数】200ページ
【目 次】
第1章 なぜか他人に振り回されてしまう人の共通点
第2章 「面倒なあの人」に振り回されない
第3章 振り回す相手に「戦わずして勝つ」戦略
第4章 自分の感情に振り回されない
第5章 自分軸があれば振り回されない

 

▼さっそくこの本を読む

「振り回されない」女は人生をとことん楽しめる
有川真由美 秀和システム 2023-5-20
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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