【213冊目】古典力(齋藤孝)

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【古典は過去の物ではなく、未来へと続くモノ】明治大学人気教授が送る新しい古典との接し方。古典とは長い時間をかけて熟成された人間の叡智である。古いのではなく、これからも脈々と受け継がれる未来へとつながる書である。

 

 

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■本の概要
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【書籍名】古典力
【著者名】齋藤孝
【出版社】岩波書店
【出版日】2012/10/20
【推薦度】★★☆☆☆
【目 次】
第1章 古典力を身につける―今、なぜ古典力が必要なのか
第2章 活きた古典力―四人の先人のワザ
第3章 マイ古典にしたい名著五〇選

 

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■本の紹介文
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本日も、ご覧頂きありがとうございます。
米山智裕です。

 

本日ご紹介するのは、「古典の効力」に関する一冊。

 

著者は、齋藤孝先生。
もはや説明不要なベストセラー作家にして、明治大学教授。

 

齋藤流の古典の接し方・活用術が学べる一冊。
ポイントとしては、
-古典の読み方を10通り紹介されている
-齋藤先生オススメの名著のエッセンスが紹介されている
-齋藤先生が選ぶ名古典50選が紹介されている

 

読みたいけど、分厚くて手を出しにくい
読みたいけど、古い言葉だからとっつきにくい
様々な理由で、大切さは分かるけど、普段読むにはちょっとと敬遠されるのも古典ですよね?

 

是非本書を入門書として活用し、古典の世界に足を踏み入れてみましょう(^^)/
きっとあなたの人生を豊かにしてくれますよ♪

 

それでは、本編をはじめます。

 

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■読書ノート
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●古典を読むための十カ条
 第一条 一通りの知識を事前に得る
 第二条 引用力を磨く
 第三条 さかのぼり読み──古典の影響を読み取る
 第四条 パラパラ断片読み──全部を読もうとしない
 第五条 我田引水読み──自分の経験に引きつける
 第六条 つかみ読み──作品世界にどっぷりつかる
 第七条 クライマックス読み
 第八条 演劇的音読
 第九条 バランス読み
 第十条 マイ古典の森をつくる

 

古典は、玄米やスルメに似ている。かめばかむほど味が出る。味わうには、しっかりアゴを使ってかまなければならない。それが面倒だと感じれば、どんどんやわらかい食べもの(読みもの)へと流れていく。すると、いっそう噛む力は弱くなり、アゴも小さくなってくる。これが進めば、離乳食のようなやさしい文章しか受けつけなくなる。

 

グローバルに情報が行き交うようになってはきたが、民族間、宗教間、国家間の緊張は必ずしも緩和していない。価値観の多様性を受け容れる知性の力が、他者に対する寛容さとなる。

 

友人までもが、金銭に目が眩み、官を去って商人になるとは呆れた、と責める。そこで、渋沢はこう反論し、覚悟を決めた。「私は論語で一生を貫いてみせる。金銭を取り扱うが何ゆえ賤しいか。君のように金銭を卑しむようでは国家は立たぬ。官が高いとか、人爵が高いとかいうことは、そう尊いものではない。人間の勤むべき尊い仕事は到る処にある。官だけが尊いのではないと、いろいろ論語などを援いて弁駁し説きつけたのである。
そして私は論語を最も瑕瑾のないものと思ったから、論語の教訓を標準として、一生商売をやってみようと決心した」。人生の転機では、信念とエネルギーが必要だ。自分の内側の心だけでは充分ではない。古典の精神を自分の援軍とすることで信念の力が強くなる。

 

行為と動機と、満足する点。この三点で自分が見られると思うと、見透かされる感じがする。人物を見るポイントを、この明確な三点にさらっと凝縮しているところに孔子の凄みを感じる。

 

スケールの小さな個性などにどれほどの価値があるのか、というゲーテの問いかけは、「個性が大事」というスローガンを信じて疑わない私たちに突き刺さってくる。

 

近代的なロマンティックなものは、主観的手法によって作られ、古代的なクラシックなものは、客観的手法によって作られる、という考え方がゲーテにはある。

 

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■実践ポイント
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●古典を読む

●気に留まった一節はノートにどんどん書き出し、繰り返し目にする機会をつくる

 

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■まとめ
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あなたは、古典を古いととりますか?
あなたは、古典を智慧ととりますか?

 

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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
ご覧いただいたことに感謝いたします。

 

経営分析って、いつやっても刺激がたくさんで面白いです。
視点の置き方でガラッと景色が変わるのが凄いですよね(*^^)v
大変だけど、やればやるほど面白い。
いい仕事だと思います(笑)

 

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

 

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■今回紹介した本
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