【書評:1977冊目】マンガですぐ読める 1分で話せ(伊藤羊一)

【伝えたいことは1分に凝縮せよ!】
Zホールディングス株式会社Zアカデミア学長・伊藤羊一氏が、『マンガですぐ読める 1分で話せ』と題して、ベストセラー「1分で話せ」の内容を、マンガ形式で簡潔に指南する一冊。

■書籍の紹介文

「要点だけ手短に話してもらえるかな」。
仕事をしていて、このように言われてしまった経験はありませんか?

 

本書は、ベストセラー『1分で話せ』の内容を、直感的に理解しやすいマンガ形式に再構成し、どんな状況でも大事なことだけをシンプルに伝える技術を指南する一冊。

 

人の話を聞くとき。
自分が、どれくらいの時間を集中して聞いているか、ぜひ計測してみてください。

 

ある程度の回数、計測していると気づくとおもいます。
『1分で話せ』というタイトルが、決してインパクト重視なだけではない、ということに。

 

それくらい、人は人の話に興味がないのです。
そんな圧倒的不利な状況の中、わたし達は伝えたいことを伝えて、相手に動いてもらわなければなりません。

 

そこで、本書です。
不利な戦いにおいてもコンスタントに勝利をつかみ取る、すなわち、自分が望む結果を得るための戦略がまとめられています。

 

説明をイメージしやすいように、マンガ形式を採用。
うまく話すのが苦手なキャラクターを主人公にしているので、自分の姿に置き換えて学習しやすくなっています。

 

伝えたいことを1分で話し、相手に行動を起こしてもらう。
そのためには、伝えるための言葉選びに妥協することなく全力を注ぐ必要があります。

 

これをくり返すことで、必ず”伝える力”は上達します。
”伝える力”が上達すると、日常のコミュニケーションが楽になっていきます。

 

日常のコミュニケーションが楽になれば、人生が生きやすくなります。
つまり、『1分で話せ』るスキルが身につくと、明るい未来が待っているのです。

 

明るい未来へのはじめの一歩を本書から。
より深く学びたい方は、60万部超えの『1分で話せ』(紹介記事)も合わせてどうぞ。

 

◆学びやすい一冊。

マンガですぐ読める 1分で話せ
伊藤羊一 SBクリエイティブ 2023-1-28
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■【要約】15個の抜粋ポイント

忘れないでおいていただきたいことは、「人はあなたの話の80%は聞いていない」という状況が普通なのだ、ということです。

 

僕が思うに、
「1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない」
逆にいえば、
「どんな話でも『1分』で伝えることはできる」
のです。

 

聞き手のイメージができれば、その人たちの反応を想像しながら準備することができます。
話す内容、言葉遣い、話し方など、その「聞き手のイメージ」に基づいて伝える内容をつくり上げていくわけです。

 

すべてのプレゼンは、ゴールを達成するためにあります。
聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態に持っていきたいかを見定めてから、それを実行するために何をすればいいか、何を伝えればいいのかを逆算で考えていきましょう。

 

伝えることは、
「これが結論です」
「理由はAでBでCだからです」
これだけです。
「1分」の根幹はここにあります。
まず伝えようとすることの骨組み、つまり、結論と根拠のセットを構築します。
これができれば驚くほど説得力を増す伝え方ができます。

 

「(根拠)だから、(結論)である」と言ってみて、他の人に聞いてもらい、「本当に意味が通じるか?」とチェックすることが大事なのです。

 

話が長くなってしまったり、プレゼンの原稿が長いのはわかっているけれど削れない、ということはありますね。
この時、一番大事な考え方としては、「最初に組んだロジックに合うものは残して、そうでないものはカットしていく」ということです。

 

まずはスッキリ、文章は短く、言葉は少なくするのが鉄則です。

 

聞き手がわかるかどうかを想像せずに言葉を使うと、相手に理解されませんし、勘違いされたりします。
「聞き手は、その言葉を確実にわかるか?」と、聞き手のことをしっかりと想像しながら言葉を使いましょう。

 

短めに伝えようとすると、どうしても「イメージ」がおろそかになります。
そこで「たとえば」を使って話すと、かなり具体的になり、聞き手はイメージが湧きやすくなります。

 

いくらいい話をして聞き手に喜んでもらったとしても、聞き手がそれを、ずっと覚えているかどうかは、別の話です。
しかし、相手に覚えてもらうための仕掛けをつくることによって、それが可能になります。
大事なのは、「自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す」ということです。

 

目の前の人、もしくはプレゼンなら自分から一番遠い人に、「声」というボールを届けるような意識で話してみましょう。
その時、くれぐれも力まないこと。
「大きな声」よりも「届ける」という意識が大事です。

 

もし相手の質問の意図がわからなければ、「私は、これこれこういうことだと質問の意図を理解しましたが、正しいでしょうか?」と、質問自体の方向性をちゃんと確認してから回答するとよいです。

 

「1分」で伝えられないものは、長く話しても伝わらないと言いましたが、その準備のための時間は惜しんではいけません。
「相手を動かすためにできることは全部やる」ということは、そのための準備も徹底的にやりきるということです。

 

「これから伝えようとしていることは、自分が一番詳しいし、自分はそのコンテンツに一番自信を持っているし、一番好きだ」くらいの強い思いを持ち、その思いを聞き手にぶつけることが不可欠です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1977-1】伝えたいことは、1つの結論と3つの根拠でまとめる

【1977-2】文章は短く、言葉は少なくを意識して伝えたい内容を研ぎ澄ます

【1977-3】一番伝えたいことは、一言で言えるようにしておく

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】マンガですぐ読める 1分で話せ
【著者名】伊藤羊一著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2023/1/28
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード話し方人間関係伝える
【頁 数】160ページ
【目 次】
第1章 伝えたいことを話せば、伝わるわけではない
第2章 「根拠」と「結論」でロジカルに話そう
第3章 「スッキリ・カンタン」で確実に伝える
第4章 イメージで相手を動かす伝え方
第5章 実践! 伝え方の極意

 

▼さっそくこの本を読む

マンガですぐ読める 1分で話せ
伊藤羊一 SBクリエイティブ 2023-1-28
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伊藤羊一さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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