【書評:1972冊目】ほったらかし投資FIRE(ゆうパパ)

【実現するには、行動を起こすかどうか】
投資家・ゆうパパ氏が、『ほったらかし投資FIRE』と題して、FIREを”手間なく””短期間”で実現させた仕組みである、「米国株」高配当再投資法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

資産運用。
「やりたいな」で止まっていませんか?

 

本書は、FIRE達成者だからこそ感じるFIREの魅力を語りながら、忙しい読者でも手間なく実践できる仕組みとして、「米国株」高配当再投資法を指南する一冊。

 

「配当投資」がテーマ。
株を保有するだけで、一定期間ごとに”自動的に”あなたの口座に振り込まれる「配当金」が収益となる投資法です。

 

そして、保有する対象株は「米国株」です。
理由は、米国経済の強さにあり、連続増配50年以上が21社、連続増配25年以上50年未満が43社もある事実にあります。(ちなみに、連続増配25年以上の日本企業は花王1社だけです)

 

著者が、この方法を薦める理由はシンプル。
「手間なくできる」ことと「達成までの期間が短い」ことです。

 

この結論に至った経緯から仕組みづくりまで、わかりやすくまとめ上げています。
具体的な銘柄も記載されているので、すぐに実践できるようになっています。

 

大切なのは、何事もそうですが、実際に行動に移せるかどうかということです。
「今はまだ準備が・・・」「不安だからもう少し情報収集を・・・」と行動しないうちは、時間だけが過ぎていきます。

 

達成するまでは、投資活動も長い時間がかかります。
だからこそ、少しでも早く開始することが少なくない影響を及ぼします。

 

気になっているなら、行動してみる。
そして、行動した結果得られる”経験”から学び、次の行動につなげていく。

 

著者も、紹介する方法にたどり着くまでに、いろいろな失敗”経験”からの学びをくり返しています。
少しでも早くこのサイクルに入ることで、投資からの財産と合わせて経験からの財産も積み上がるとおもいます。

 

この本を読んで、「これなら私でも・・・」と思ったのなら。
一歩を踏み出してみてください。

 

※当記事は、書籍の紹介のみを目的としており、投資法を推奨するものでも、結果を保証するものでもありません。

◆作業時間は最小に、投資期間は最大に。

ほったらかし投資FIRE
ゆうパパ SBクリエイティブ 2023-2-2
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■【要約】15個の抜粋ポイント

そもそも、「働くこと=労働」とは限りません。
本来、お金を得る方法には2つあります。
一つが皆さんが想像する自らの「労働」によって対価を得る「労働市場」。
もう一つが、投資によって対価を得る「金融市場」です。

 

●FIREの8つのメリット
(1)金銭的な不安がなくなる
(2)時間に縛られない
(3)人間関係に縛られない
(4)場所に縛られない
(5)仕事に縛られない
(6)選択肢が増える
(7)時間があるからこそ、別収入が作れる
(8)入ってくる情報の質が高まる

 

「手間がかかる」「時間が取られる」というのは、FIREの達成を阻む大きいな原因です。
FIRE達成のためには、ある程度の年数、投資を継続する必要がありますが、日々の仕事やプラベートで忙しい中、そういった「手間や時間がかかる」投資をやってしまうと、続けることができず、結局、途中でFIREを挫折することになってしまうのです。

 

実際には自分の空いている時間にだけ投資をする、というのは難しいと思います。
人間の心理的に、四六時中チャートから離れられなくなるからです。

 

配当投資であれば、その株に投資をしたら、もうそれだけで自動的に配当金があなたの口座に、一定期間ごとに振り込まれます。
投資するその株ごとに配当金が「年○%」と決まっていて、「(あなたがその株に投資している)総資産」×「年○%」が利益として得られます。

 

本書の投資法である「米国株」高配当再投資法が”ほったらかし”でもFIREできるのは、この「配当投資」だからです。

 

「米国株」である理由をお伝えしていきます。
米国経済は世界で最も強く、だからこそ、配当投資の中でも「米国株」が圧倒的に高配当な株が多い。
よって、最も早くFIREのための資金を作れるからです。

 

運用は、(略)金融商品を毎月購入する形で行います。
その金融商品は毎月配当が支払われるタイプのもので、配当も再投資して資金を大きくしていくというものです。

 

毎月、配当を再投資に回すということは、「1か月複利」と同等の効果が得られるので、お金の増え方が一段と大きくなります。

 

「米国株」高配当銘柄の中でも、特に高配当である「QYLD」というETFに投資します。

 

QYLDの分配利回りは平均年12%程度。
つまり、仮に2500万円QYLDに投資していたら、2500万円×12%=年300万円が、分配金として得られます。
毎月分配ですので、年300万円÷12か月=月25万円です。

 

アメリカには高配当の個別銘柄がたくさんあります。

 

高配当株を選ぶ際には、高い配当利回りを「長きにわたって」出しているかどうかがとても大事

 

●支出管理の5つの基本
(1)保険の見直し
(2)スマホの見直し
(3)サブスクの見直し
(4)クレジットカードの見直し
(5)交通系ICカードや「○○Pay」のオートチャージ

 

私が投資を始めたばかりの人によく言うことがあります。
それは「配当金で年間50万円を得るよりも、支出を減らして年間50万円を浮かせるほうがずっと簡単」ということです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1972-1】1か月いくらあれば生活できるか計算する

【1972-2】余裕のある範囲で、配当投資を実践してみる

【1972-3】まずは月1万円、支出を減らす経験をする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ほったらかし投資FIRE
【著者名】ゆうパパ著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2023/2/2
オススメ度★★★☆☆
こんな時にお金と賢く付き合いたいときに
キーワード資産形成金融リテラシーお金
【頁 数】256ページ
【目 次】
Part1 FIREを目指すのが「絶対に正しい」これだけの理由
Part2 なぜ”ほったらかし”でもFIREできるのか?
Part3 ”ほったらかし”のままFIREする「米国株」高配当再投資法
Part4 ほったらかし投資FIRE 応用編
Part5 「FIREを加速させるもの」としての支出管理

 

▼さっそくこの本を読む

ほったらかし投資FIRE
ゆうパパ SBクリエイティブ 2023-2-2
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ゆうパパさん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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