【これからの時代、持つべき武器は「ググる力」だ!】
書評サイトHONZ代表・成毛眞氏が、『39歳からのシン教養』と題して、しかるべき「検索ワード」を提示しながら、数歩先の未来を読む勉強法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
読書をする/勉強をする。
しっかりと時間はとれていますか?
本書は、Googleで検索する力(ググる力)こそ、これからの時代を戦う武器だと提起し、具体的な「検索ワード」を列記しながら、数歩先の未来を読む勉強法を指南する一冊。
日々観ているテレビ、SNS、Webニュース・・・。
そのなかで、必ずといっていいほど、「○○(ってなんだろう)?」と興味を惹かれるキーワードに出会います。
この、出会ったときにどうアクションを起こせるか。
また、出会うための環境を整えるために、情報源とすべく媒体をどう取捨選択するか。
ここが、教養を磨けるか、数歩先の未来を読めるかの分岐点となる。
そして、起こしたいアクションこそが、「Googleで検索する(ググる)」である。
これが、著者の主張であり、教えです。
「なぜ、ググることが有用なのか」「どう、ググるのか」といった方法を、徹底的に解説していきます。
現時点で、著者が注目している「検索ワード」が満載です。
そのため、ワードで実際にググってみることで、著者の勉強を追体験できるのが本書の魅力です。
本を読む時間がない・・・。
勉強をする時間が捻出できない・・・。
現代社会は、とかく時間が貴重です。
だからこそ、「ググる力」を伸ばすことは大きな武器になると著者は力説します。
もちろん、「ググる力」は教養や勉強だけでなく、仕事にも直結する力です。
まさに、一石が二鳥にも三鳥にもなるのが、「ググる力」なのです。
著者の教養の磨き方(ググる力)は、本書に書かれています。
まずは、徹底的に真似てみましょう。
そのうえで、自分に必要な部分と不必要な部分を削ぎ落としていく。
これが、ふつうの人が教養を磨いていく最適な方法だと感じます。
◆真似て、取り込む。
39歳からのシン教養
成毛眞 PHP研究所 2022-6-21
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
教養とは、「何のために学ぶかわからない」「それを知っても得にならないかもしれない」、それでも学び続ける人にしか備わらないのだ。
断言しよう。
ウィキペディアは、現時点で「最強の学習ツール」だ。
観るべきは、NHKの教養系のBSプレミアムか総合テレビで放送される教養番組だ。
そこから取れるネタは実に多い。
実際に、筆者はそれらを観ながらキーワードを拾って、ググっている。
スマートフォンのニュースアプリとしては「スマートニュース」を利用している。
(略)
「スマートニュース」の利点は、ニュースバリューをつけず、AI(人工知能)で機械的にニュースを提示するスタイルにある。
余計な編集を加えない生のニュースに価値があるからだ。
「スマートニュース」で気になったニュースからキーワードを見つけてググった場合、ウィキに書いてあることは基本的に信用しているが、それでも”ダブルチェック”は絶対に行なう。
(略)
では、どのような媒体なら信頼できるのか。
データという側面で考えると、第一は「政府系のサイト」だ。
データやグラフを見たら、それが客観的に正しく解析・解釈されたものであるかどうかチェックする。
そこまでやるのが正しい情報収集の仕方である。
面白い画像が出ている記事をクリックすると、文章も楽しめることが多い。
これは経験則だが、かなりの確率で画像と記事の面白さはリンクしている。
動画を見る際はまず長さを確認し、素人が作ったものなら10分以内のものだけに限定して見る。
専門家、たとえば大学教授の講義であれば、30分程度を目安に縮小する。
情報の選別をしていかないと、効率的な情報収集はできないということだ。
本の帯はキーワードの宝庫である。
編集者も著者も、本を売るために一番目立たせたいワードを帯の中にぶっ込んでくる。
「今売れている人」「時代の流れに乗っている人」を知りたければ、著者名ではなくて帯に載っている推薦者に注目すればいい。
広告がつけば、たんなる趣味の範疇を超える。
十把一絡げに「個人ブログなんて」という思い込みは捨てたほうがいい。
ググることによる最大のメリットは、最新情報を入手できる点にある。
だが、ググって多くの知識を得ても、時間が経てば正確とはいえない情報になってしまう可能性はある。
話題になっている先端技術のキーワードを見つけたら、その起源すなわちスタート地点を知ることも、次に何が来るのかを考える際にとても参考になる。
海外の事件については、日本語の記事だけでは、取得できる情報が限られる。
スエズ運河の事故については、「WSJ」の記事が出るとすぐにGoogle翻訳でサッと読み、翻訳が不自然な部分は原文にあたって、次から次へと情報を入手した。
英語がそれほど堪能でなくても、たったこれだけの作業で、ほとんどの人が知らない情報が手に入り、ビジネスを優位に進めることができるのだ。
日本語のニュースだけでなく、英語のニュースにもあたることで、事象に対する受け止め方の違いを肌で感じられる。
英語があまり得意ではないという人は、Google翻訳を使って効率よく記事の大枠をつかみ、視野を広くする助けとしてほしい。
情報が溢れる時代に効率的に情報を入手するためには、2つのアプローチが重要であることは理解してもらえたと思う。
つまり、
①キーワードをググって知識を増やす
②不必要な情報を取り込む前にカットしていく
この2点だ。
①が新たなキーワードを効率よく探してググること。
それは画像で検索したり、海外の媒体の利用も含めてのこと。
②は不要な媒体そのものを見ないことで実現できる。
自分の中で「信用できる媒体」と「そうではない媒体」を選別し、後者は見なければいい。
イデオロギーや宗教が絡む媒体はそもそも視界に入れない。
■【実践】3個の行動ポイント
【1883-1】気になるキーワードに触れた、ググって知識を増やす
【1883-2】Google翻訳を活用して、英語のニュースに積極的に触れる
【1883-3】不必要な媒体はどんどん捨て去る(二度と見ない)
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】39歳からのシン教養
【著者名】成毛眞 ・ 著者情報
【出版社】PHP研究所
【出版日】2022/6/21
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】教養、勉強法、30代
【頁 数】240ページ
【目 次】
序章 あなたにこの本を読む資格があるか?
第1章 勉強はウィキペディアが9割
第2章 ニュースサイトは「これ」だけでいい
第3章 理系分野は「画像」から学べ
第4章 好奇心の赴くままググれ
第5章 知識の上書きが大きな差になる
第6章 Google翻訳を使いこなせ
この本で、あなたは変わる!
39歳からのシン教養
成毛眞 PHP研究所 2022-6-21
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
成毛眞さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
-
2022年 8月 01日トラックバック:【月間】書評記事アクセスランキング(2022年7月版)
この記事へのコメントはありません。