【ネーミングを制する者がヒットを制す!】
コピーライター・弓削徹氏が、『ネーミングの極意』と題して、ネーミングに必要な知識と技法を解説しながら、コンセプトの作り方から実務ノウハウまでを詳細に指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
あなたの名前の由来。
きちんと理解をされていますか?
本書は、商品が売れない理由の9割はネーミングにあると提起し、大量のネーミングの実例を解説しながら、ネーミングに必要な知識・技法・実務ノウハウまでを詳細に指南する一冊。
あなたの名前。
そこには、ご両親のあなたに対する愛情、親としての”魂”が込められています。
翻って、あなたが関わる商品やサービス、SNSの投稿タイトルなどにつけたネーミング(名前)。
あなたはどこまで”魂”を込めて行っているでしょうか。
ネーミングの極意とは、たった1つの名前に全身全霊で”魂”を込めること。
どれだけ”魂”を込められたのかは、売上という結果になってかえってくるのです。
もしかしたら、「ネーミングごときに”魂こめろ”って(笑)」とおもわれているかもしれません。
でも間違いなく、本書を読み終わる頃には「笑い事じゃない」と真剣になっていることでしょう。
なぜなら、ネーミング1つで「売れない地獄」と「大ヒットの天国」を味わった実例を嫌と言うほど知ることになるからです。
まさに、「ネーミングを制する者はヒットを制す」ことを目の当たりにします。
この、地獄と天国の間を長年綱渡りしてきたのが著者。
「ノートパソコン」をはじめとするさまざまなネーミングをしてきた知見を、これでもかと詰め込んだ一冊に仕上がっています。
その”熱量”と”ボリューム”に、まさに”魂”が込められていることをひしひしと感じます。
これだけ濃いノウハウをこの価格で学べることに、著者・出版社への感謝の気持ちがふだん以上に湧き上がってきます。
なかでも、第3章「記憶され売れるネーミング作成法」と第4章「ムリなくアイデアが出せる22の発想レシピとキーワード集」は秀逸。
ネーミングの奥深さと楽しさを、十二分に感じることができるので特にオススメします。
仕事で関わる人はもちろん、ライターやブログなどのSNS運営に力を入れている人まで。
デスクに常備しておきたい良書です。
◆ネーミングは武器。
ネーミングの極意
弓削徹 明日香出版社 2022-1-20
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■【要約】15個の抜粋ポイント
買い手の立場に立ってネーミングを発想することができたら売れるようになった
●ネーミングの役割と効果
◎機能、特長、メリットを伝える
◎識別・記憶され、指名買いを促す
◎キャッチコピー、POPになる
◎ネットで指名検索される
◎SNS、口コミのバズワードになる
◎ブランディングの起点となる
◎メディアで紹介される
どんな商品も、まずはネットで検索して調べてみる、というのが今の時代です。
ネットで検索するときも、Twitterでつぶやくときも、商品やサービスを友人に口コミするときも、記憶しやすいネーミングであれば強いのです。
82.1%の人が指名検索を行っている
カテゴリー名称と、自社や競合のブランド、ネーミングがどれくらい検索されているのか、増えているのか、減っているのか、また検索されたときに自社サイトや通販ページが上位表示されているのか定点観測してみましょう。
【こんなときに/こんな人が】【こう使って】【お困りを解決/便利に/おいしく】できます。
このコンセプト文は、のちにネーミング案を評価、選別するときのモノサシとしても使います。
さらに、おそらくキャッチコピーを書いたり、販促計画を考えるときの土台ともなるものです。
商品のメリットや特性を表すキーワードを書き出し、これを「トランクワード」と位置づけます。
トランクとは木の幹のこと。
(略)
あなたがお客様になったつもりで、商品が使用されるシーンを具体的に想定し、そのメリットや使い勝手をイメージして抽出していってください。
トランクワードは5語程度に絞り込むことをオススメします。
【トランクワード】×【レシピ】=【ネーミング案】
●22の発想レシピ(項目抜粋)
1:そのまんまでいく
5:カット/省略する
6:語尾を変化させる
13:日本語をきわめる
14:音感にこだわる
17:言葉遊びにする
21:外国語風日本語にする
22:はなれ技をねらう
発音には有声音と無声音があり、有声音がとくに語頭(1音目)にくるほうがインパクトの強いネーミングになります。
有声音とは発声時に声帯が振動する音で、b、d、g、l、m、n、r、v、zなどです。
(略)
サントリーの缶コーヒー「WEST」が「BOSS」へとリネーミングされて、売上を伸ばしたのも納得がいきますね。
◎破裂音である有声音(b、d、gなど)→男性向け
◎破裂音ではない有声音(l、m、n、rなど)→女性向け
◎半濁音(パピプペポ)→子供向け
●ブレスト4つの極意
・発言を人のせいにする
・声に出さずに発言する
・発言の環境を変える
・ホームワークにする
身の回りには参考になるタイトルがあふれています。
新聞や雑誌の見出し、テレビの番組名やコーナー名など、タイトルを考えるための参考とするものに困ることはありません。
とりわけ書籍のタイトルは編集者さんが真剣に絞り出しています。
そこから生まれたベストセラー、人気本のタイトルには読者に刺さる何らかの要素があるわけです。
●ネーミングを評価する5項目
①コンセプト適合性:コンセプトに決めた通りのメリット、特長を表しているか
②意味性:わかりやすいか、ネガティブな意味はないか
③画期性:差別化でき、競合のなかで目立つインパクトがあるか
④語感:親しみやすく、耳に心地よく響く言葉かどうか
⑤記憶:発音しやすく、読みやすく、憶えやすいか
■【実践】3個の行動ポイント
【1790-1】「自分だったらどう検索するか」を意識して、ネーミングやブログタイトル等を考える
【1790-2】「【こんなときに/こんな人が】【こう使って】【お困りを解決/便利に/おいしく】できます」の型を使って、商品やサービス、SNSのコンセプト文を考える
【1790-3】書店やテレビ、WEBなど、思わず目に留まった表現を書き溜める
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】ネーミングの極意
【著者名】弓削徹 ・ 著者情報
【出版社】明日香出版社
【出版日】2022/1/20
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】明日のマーケティング力を磨きたいときに
【キーワード】ことばのチカラ、発想力、情報発信
【頁 数】272ページ
【目 次】
第1章 ネーミングを変えたら爆ヒット!
第2章 検索され拡散するネーミングとは
第3章 記憶され売れるネーミング作成法
第4章 ムリなくアイデアが出せる22の発想レシピとキーワード集
第5章 戦略的ネーミングでブランド化する
第6章 ウェブで選ばれるタイトルネーミング集
第7章 勝てるネーミングの実務と裏ワザ
この本が、あなたを変える!
ネーミングの極意
弓削徹 明日香出版社 2022-1-20
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弓削徹さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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