【書評:1871冊目】50歳から花開く人、50歳で止まる人(有川真由美)

【人生後半戦も前向きに生きていくために】
作家・有川真由美氏が、『50歳から花開く人、50歳で止まる人』と題して、「いい人生を送らせてもらっている」と穏やかに言える、50歳からの生き方を指南する一冊。

■書籍の紹介文

50歳から先の人生。
あなたは、どんな人生をイメージしますか?

 

本書は、自分のことに当てはめながら考えることで、50歳から先の人生も、前向きに生き生きと暮らしていくための指針が定まっていく一冊。

 

50歳から花開く人の特徴を58個提示
すべて、著者が自身の経験や周囲の魅力的な50代の観察から気づいた特徴です。

 

そして、ひとつひとつの特徴を淡々と説いていきます。
決して、「こうしなさい」「こうすべき」という話はしません。

 

なぜなら、50歳。
物事の判断や選択の分別ができる年齢の人たちに向けて書かれているからです。

 

「花開く人」「止まる人」を比較しながら、選択肢の提示だけに注力しています。
読者であるあなたは、それを自分に当てはめて考えることで、自分だけの指針が定まっていきます

 

「50歳から花開く」とは、地位が高いとか、大金を稼ぐとかではありません。
気負わず、無理せず、伸び伸びと、自分優先で遊ぶように生きることです。

 

気をつけないといけないのは、趣味や旅行などで遊ぶという意味ではないということ。
「あの人に喜んでほしいな」「これに取り組めば社会の役に立つかな」という心持ちで、貢献すること、助け合うことで人とつながって生きていくことを意味しています。

 

58個の特徴と、花開く人の心持ち。
これを元に、人生後半戦を考えることで、50歳からのあなたの生き方が見えてきます。

 

花は、何度も咲く場合もあれば、一生に一度大輪を咲かせる場合もあります。
だから、「花なんて咲かないよ」「咲く前に枯れちゃっているよ」と卑屈になる必要はありません。

 

本書で定める指針によって、花を咲かせることができます。
あなたは、どう生きて、どんな花を咲かせたいですか?

 

◆人生後半の指針を定める。

50歳から花開く人、50歳で止まる人
有川真由美 PHP研究所 2022-5-19
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人生や働くことに対するイメージを、180度変える必要があります。
「ラクなほう」ではなく、「楽しいほう」を選ぶのです。

 

50歳からは未来に「どれだけの結果や報酬が得られるか」より、いま「どれだけ充足した時間や心の満足が得られるか」のほうが大事になってきます。

 

なにより優先されるべきは、生きたいように生きること。
守りに入らず、投げやりにならず、積極的にいまを生きるために、好奇心と役割を存分に活用してください。

 

●50歳から仕事で自分の道を見つけている人の条件
(1)自分のやりたいことをやっていること
(2)得意なこと(強み)を生かしていること
(3)社会から求められ、貢献していること

 

ほんとうに「自分の人生に対して責任がある」と考えるなら、不幸にならない”逃げ道”を用意して、どんな状況でも生き抜けるようにしておいたほうがいいのです。

 

50歳からは、これまで会社がやってくれていた「学ぶ」「助言する」「仕事を与える」「評価する」といった役割の人を自分で見つけていく必要があります。

 

個人で「求められる人」であり続けることは、簡単にいうと、「また声をかけてもらえる人」になるということ。
そんな意味で、仕事のほんとうの報酬は「次の仕事」だと思っています。

 

「どうしたら喜ばれるのか」と考えているうちに、成長はついてきます。
相手が喜ばないときは、修正を加えていけます。

 

「自分にできること」を重ねると、「自分にしかできないもの」になります。
なにより「これは自分にしかできない」と思うものがあると、人は強く、元気になれるのです。

 

「気負わず、無理せず、伸び伸びと」、つき合うことが大事です。

 

●年下の同僚や仲間と互いに心を開くコツ
(1)会話に名前を散りばめる
(2)小さなことでも教えてもらう
(3)ちょっとした共通点を見つける
(4)相手を観察してプチほめ
(5)ちらりと本音と自己開示

 

「1年単位」の近い視点、「10年先」の俯瞰的な視点、どちらももって進んでいきましょう。

 

弱みという”隙”は、人が入ってくるきっかけになるのです。
「弱みを見せたくない」「人の世話になりたくない」と、どれだけ多くの人が孤独に陥っているのでしょう。
弱みを見せるのは、自分だけでなく、まわりのためにも必要なことなのです。

 

大人の学びは、これまでと違う視点を生み出して、人生を成熟させてくれます。
ぜひ自分を更新していくために、1年にひとつでも、新しい学びを始めてみませんか。

 

人生を楽しむために大切なのは、自分がどんな”遊び”をしたいのか、どんな人といっしょにいて、どんな場所にいたら心地いいのか、わかっていることです。
途中で気が変わったり、事情ができたりして、軌道修正しても大丈夫。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1871-1】ラクを選ばず、楽しいを選ぶ

【1871-2】「どうしたら喜ばれるのか」を意識して行動する

【1871-3】弱みを開示する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】50歳から花開く人、50歳で止まる人
【著者名】有川真由美著者情報
出版社PHP研究所
【出版日】2022/5/19
オススメ度★★★☆☆
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード50代生き方人間関係
【頁 数】224ページ
【目 次】
第一章 50歳からは「自分優先」で生きていく
第二章 50歳から上っていく人、下ってしまう人
第三章 「あなたに頼みたい」と言われる人になる
第四章 50歳から花開く人の、いい人間関係と暮らし
第五章 50歳から花開く人、50歳で止まる人の習慣

 

この本で、あなたは変わる!

50歳から花開く人、50歳で止まる人
有川真由美 PHP研究所 2022-5-19
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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  1. 2022年 7月 07日

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