【書評:1495冊目】倒産の前兆(帝国データバンク情報部)

【失敗例は、学びの宝庫!】
帝国データバンク情報部が、『倒産の前兆』と題して、30社の倒産事例をケーススタディしながら、経営者が陥る「企業破綻の8つの公式」を解説する一冊。失敗にこそ成功のヒントがある!

■書籍の紹介文

今勤めている会社。
倒産の前兆はありませんか?

 

本書は、国内最大級の企業情報データベースを持つ信用調査会社が導き出した、経営者が陥る「企業破綻の8つの公式」を解説する一冊。

 

30社の倒産事例をケーススタディしながら、倒産に至る前兆を公式化する
これが本書の目的です。

 

失敗とは、うまくいかなかった方法です。
つまり、たくさん学ぶほどに、うまくいかなかった方法を蓄えることができます。

 

すると、徐々に自らが選択すべき選択肢がみえてきます。
注意すべき前兆がわかるようになるのです。

 

経営とは「人・モノ・カネ」のバランスを最適に保つこと。
このうち一要素でも綻びが生じると、倒産への道が開くのです。

 

この綻びこそが、前兆です。
ある日突然会社が倒産して途方に暮れないためにも、”前兆(失敗)の公式”を学びましょう。

 

「帝国データバンクの調査員はココに注目する」など、読み物としてもおもしろい一冊。
ぜひ、読んでみてください。

 

◆企業はこうして潰れる。

倒産の前兆
帝国データバンク情報部
SBクリエイティブ 2019-8-6
売上ランキング(公開時):474
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■【要約】15個の抜粋ポイント

不動の業界トップ企業がある場合に、「業界3位以下」は、いかに立ち回れば存続できるか。
日本地図共販を含めた取次業者の倒産は、他業種のビジネスパーソンにとっても含蓄のある事例といえるだろう。

 

●新興企業が陥る”5つのワナ”
(1)会社の成長スピードに資金繰りが追いつかなくなること
(2)内部管理体制の強化・充実が後手に回ること
(3)経営陣の派手な生活ぶりが取引先の離反を招くこと
(4)既存の看板商品に続くヒット商品を生み出せないこと
(5)積極的な広告展開が、もろ刃の剣となること

 

取引先の業績不振や、取り扱う商品の原価の低下といった苦境に立たされたとき、自社を取り巻く状況の変化を機敏に察知する力の有無が、企業継続の鍵を握るのだ。

 

かねてより、「ぬれ甘なつと」や「花園万頭」には「値段が高い」という声も多くあった。
高級路線を貫いたことで、若者を取り込めないだけでなく、既存顧客の中高年さえ離れていった可能性もある。
老舗ブランドには、決まって従来の製品を愛してやまない消費者がいるものだが、一方では、時代の変化に合わせて適宜、従来型から変えていくことも必要なのだ。

 

●取引先の「倒産の前兆」チェックリスト(抜粋
・主力取引先が変わった
・在庫の増加と扱い品種の増加が目立つ
・新規事業に着手した
・社屋・社長室・応接室が立派
・仕入先の担保設定が目立つ

 

(格安スマホ「FREETEL」のケース)ニーズが確実にあり、新規性もある魅力的な商品であっても、ただ「売り場に置いただけ」では、実売につながらない。
多額の設備投資コストと赤字幅の拡大は、「倒産の前兆」だったのである。

 

「福島復興」という理念を掲げて創立されたものの、設立2年弱で破産した福島電力。
理念が素晴らしいだけでは、経営は成り立たない。
最初こそ急発進できても、肝心の事業で顧客を満足させることができなければ、早晩、失速することになるのである。

 

企業としての健全性を保つべく、勢いに乗っているときほど兜の緒を締める必要があるということだ。

 

トップダウン型の上司が強力に、有無をもいわさず部下を引っ張ることで好業績を収め続ける企業もあるにはあるが、そういう維持の仕方は、いつ内側から揺らぐかわからない。
体育会系組織にも良し悪しがあるというべきだろう。

 

栗田出版販売と太洋社という取次2社の倒産は、スキージヤーナルにとって、両社に対する焦げつきが発生しただけでなく、必要運転資金および販売先が確保しづらくなることを意味していたわけである。

 

●帝国データバンク調査員の心得「現地確認」(抜粋
・現場内外が清掃されておらず、整理整頓がされていない
・社用車や事務所が過度に豪華である
・現場の立地が業務に合っていない
・老朽化していないか
・業容に比べて在庫が多すぎる

 

ビジネスにおいて、禁じ手による成功などありえないのだ。

 

大手取引先が倒産したとき、企業はどうすればいいのか。
王道は、従来とは別の道を探り、生き筋を見つけ出すことだ。

 

旗松亭の倒産要因は、2期にわたってこれまでのような減収を免れたことを、経営陣が「底打ち」と見なし、従来の経営方針に戻る判断を下したことだ。
「もう大丈夫」辛酸をなめた後で、ついついこのような判断を下したくなるのはすべての経営者に共通の心理だろうが、そんな甘い見込みが、ときには本当に取り組むべき課題を見えなくし、命取りになるのである。

 

ビジネスでは、常に世の中の傾向、消費者のニーズに合致する道を探らなくてはならない。
ひとたび世の中が変化すれば、従来の成功法則は、いとも簡単に崩れてしまうのだ。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1495-1】変化を感じたらメモに書き留める

【1495-2】以前はよく行ったけど最近行かなくなった店に行ってみる

【1495-3】業界ニュースへのアンテナを張っておく

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】倒産の前兆
【著者名】帝国データバンク情報部
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/8/6
オススメ度★★★☆☆
こんな時にビジネス理論を深めたいときに
キーワード教養社会組織改革
【頁 数】224ページ
【目 次】
破綻の公式1 業界構造、市況変化の波を打破できない
破綻の公式2 大ヒット商品が綻びを生む
破綻の公式3 旧来型ビジネスモデルにしがみつく老舗は潰れる
破綻の公式4 ベンチャー企業の急成長は急転落の序章である
破綻の公式5 攻めの投資で上場企業が破綻する
破綻の公式6 経営陣と現場の乖離は取引先の離反の元
破綻の公式7 信頼構築のためにトップが不正行為に手を染める
破綻の公式8 「倒産の前兆」はあなたの会社にも存在する

 

この本が、あなたを変える!

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帝国データバンク情報部
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帝国データバンク情報部さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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