【知性は読書で磨け!】
文献学者・山口謠司氏が、『知的社会人1年目の本の読み方』と題して、社会人に必要な「知性」「教養」「創造力」を一気に鍛えてくれるのが読書だと提起し、本の基本的な読み方を指南する一冊。
■書籍の紹介文
知的社会人の読書。
どんな読書を想像しますか?
本書は、253,200冊を読んだ文献学者が、知的社会人の3大要素である【知性】【教養】【創造力】を鍛えるための読書技法を指南する一冊。
知的社会人の読書とは、つぎのような読書を指します。
『読書とは、言葉の羅列である本を読み、”知識に変えていく”行為である』。
「よし読み終わった!」
ここでパタンと本を閉じてしまっては、読書は”未完了”なのです。
3大要素である【知性】【教養】【創造力】。
本で得たことを、これらに変換し終わってこそ、読書は”完了”するのです。
これは、食事にとてもよく似ています。
食欲を満たしただけでは不完全であり、必要な栄養素に変換され、身体に吸収されるまでが食事です。
つまり、必要な栄養素に変換されない食事は、食事とは言えないわけです。
まさに、「読んだ内容が頭に残らない」というのは、この変換されない/変換できていない食事と同じなのです。
読んだ内容を、知識に変換して、【知性】【教養】【創造力】として吸収する。
この読み方ができてこそ、「知的社会人としての読書」は完成するのです。
ぜひ、本書を活用して完成させてください。
社会人としてのあなたの評価がきっと変わるはずです。
◆社会人向け読書の入門書。
知的社会人1年目の本の読み方
山口謠司 フォレスト出版 2017-4-7
売上ランキング(公開時):ー
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■【要約】15個の抜粋ポイント
社会人として評価されたいなら「知性」と「教養」と「創造力」を兼ね備えた「知的社会人」になることだ。
この3つの要素を持つ人は、貴重な存在であり、品格を醸し出す。
これら3つの要素を同時に身につけさせてくれるのが読書だ。
読書こそ、快適に社会人生活を送るための大切な武器なのだ。
知的社会人になりたいなら、読書をするべきなのだ。
「本は人」だと考えることだ。
本を手に取った時は「著者と会っている」と思うといい。
色々な人に会い、色々な人の話を聞かせてもらえる。
それが本だ。
「今、自分がどんなことを求めているのか」を明確に定めることは、無駄な読書をなくす秘訣の一つだ。
人の脳は、あまりに多くの分野のこと、多量の情報を一度に消化することはできない。
視点の整理に使えるのが入門書だ。
特定ジャンルの本を読むなら、まず、浅くても全体の知識が学べる入門書を読み、視点を整理する。
そうすることで、どんな本を読むべきかわかってくるはずだ。
本当の知識は、「速読」では身につかない。
速読するくらいなら、少ない分量でいいから「熟読」するべきだ。
そのほうが知的社会人に成長する近道だ。
知識をつけるための読書を始めた当初は、2ページに一個くらいは、「重要だ」と思う言葉に印をつけたり、マーカーで線を引いたりするべきだ。
読書に飽きないためには「2ページに一か所くらい」が、ちょうどいい。
重要箇所を見つけようと思えば、集中して本を読んでいくことができるはずだ。
予想しながら読むクセがつくと、読書の質が上がる。
たとえば「明日は」という言葉が来たら、この後「天気のことを言うのか」それとも「予定のことを言うのか」などと予想するはずだ。
言葉の連想に慣れれば、段落ごとの連想さえできるようになる。
こうして、連想しながら本を読み進めることで、読む速度が上がる。
こうすれば「速読」でなく「熟読」が速くなるはずだ。
本を読む際は、内容から「本質を見抜く」ことを心がけるべきだ。
「本質を見抜く」とは「書かれている結果や事実を引き起こした原因や、それを構成する要素を見つける」ことだ。
客観的視点で本を読むには、著者の意見に「絶対賛成」という態度で臨まないことだ。
本に書かれていたことに対して、たとえ賛同したとしても、いわゆる「つっこみ」を入れることだ。
「考える」際には、思考の論理が必要だ。
その論理は、本の各章の最後に書いたメモを「点」と考え、点から点へとつなぐことで生まれてくる。
余裕がある人は、メモだけでなく、読書ノートを作ってみる。
作り方は簡単だ。
「重要だと思った箇所の要約文」と「それが書かれている箇所のページ数」を書いていくだけだ。
これを見返すだけで、調べたかったことの知識が瞬時におさらいできる。
また、次なる知識の深掘りのために役立つし、創造性を生むイメージを広げる役にも立つ。
■【実践】3個の行動ポイント
【958-1】「重要な箇所を探す」という意識で読む
【958-2】著者の意見に反対の意見をぶつけてみる
【958-3】読んで良いと思った文は、どんどん書き留める
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】知的社会人1年目の本の読み方
【著者名】山口謠司 ・ 著者情報
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2017/4/7
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】読む力を身につけたいときに
【キーワード】読書術、教養、インプット
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 “本物の知識”をつける読書こそ知的社会人の基礎の基礎
第2章 「時間」と「労力」をムダにしない本の選び方
第3章 読解力が高まる本の精読術
第4章 本質を見抜く読書術
第5章 研究者的「知識の深掘り術」入門
第6章 「記憶に残し、引き出す」「積ん読防止」のための情報整理術
第7章 “社会人としての魅力を磨く”本の使い方
この本が、あなたを変える!
知的社会人1年目の本の読み方
山口謠司 フォレスト出版 2017-4-7
売上ランキング(公開時):ー
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山口謠司さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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