【糖質中毒は治すべき”病”である!】
糖尿病専門医・牧田善二氏が、『糖質中毒』と題して、糖質を正しく理解すれば体重は確実に落とせると提起し、意志や体質の問題といった言い訳不要の痩せる方法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
糖質中毒。
具体的にどういう状態を差すか説明できますか?
本書は、糖質を理解すれば体重は簡単に落とせると提起し、挫折に強い、糖質と減量に関する知識と実践法を指南する一冊。
糖質中毒とは。
『炭水化物(糖質)の摂取をやめられない状態』を差します。
取り組む→挫折する→見て見ぬフリ→久しぶりの測定で値に恐怖する。
多くの人が、こうした抜け出せない蟻地獄に苦しんでいます。
この元凶こそが、糖質!です。
著者は、抜け出せない人は「一刻も早く対処が必要な”糖質中毒”状態に陥っている!」と警鐘を鳴らします。
「意志の弱い人」「太りやすい体質」などとお茶を濁している場合ではないのです。
「糖質中毒(肥満)は病である」という自覚をもって、正しく改善する必要があると力説します。
このままの状態が続ければ、身体に良くないことが起きることを皆が知っています。
それなのに抜け出せないということは、それだけ深刻な”中毒状態”だということです。
中毒状態ですから、すぐに抜け出せるものではありません。
薬物中毒者を想像すればイメージしやすいでしょう。
ただ、対処せずに長期間放置し続けると・・・・。
「深刻な病気」や「死」をぐいぐい引き寄せることになってしまいます。
では、どうやって立ち向かっていくのか。
本書に心強い、理解しておくべき”知識”と生活習慣に組み込むべき”行動”がまとめられています。
戦いは長期戦。
著者が提唱する意志に関係なく取り組める方法を、淡々と”諦めずに”実践していきましょう。
◆糖質が減れば、体重も減る。
糖質中毒
牧田善二 文藝春秋 2022-1-20
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
「肥満は持病」という認識が不可欠です。
肥満は糖質中毒が原因であり、意志は関係ありません。
もちろん、生まれ持った体質なども関係ありません。
糖質中毒を一口で説明すれば、「炭水化物(糖質)の摂取をやめられない状態」と定義することができます。
ひどく太っているとなかなか痩せられないのは、それだけ中毒が重症だからだと理解してください。
もう一つ、糖質中毒は老化を早めます。
血液中にブドウ糖が多いと「AGE」という老化促進物質がたくさん産生されてしまうのです。
脂身たっぷりのステーキ二〇〇グラムより、おにぎり一個、ざる蕎麦一枚のほうが太ります。
あなたを太らせるのは、脂質ではなく糖質です。
糖質は甘いものとは限りません。
主な肥満の原因は、ご飯やパン、麺類などの炭水化物です。
糖質中毒から脱却するには、糖質摂取量を制限するしかありません。
血糖値を急上昇させない食生活を送るために、以下の二つの知識が重要になります。
①血糖値を上げない食べ物を知る
②血糖値を上げない食べ方を知る
食事をするときには、まず野菜やタンパク質から食べる癖をつけましょう。
炭水化物は最後に回しましょう。
自分でメニューを選べるときには、必ず野菜を入れましょう。
繊維質の多い野菜は、よく噛まないと食べられません。
よく噛めば、脳の満腹中枢に「たくさん食べました」と信号を送ることができ、結果的に最後の炭水化物を少なく済ませることができます。
食べた直後に運動すると血糖値を上げずに済みます。
糖質を食べ始めて一五分もすると血糖値は上がりはじめますから、ぐずぐずせずにすぐに体を動かしてください。
(略)
とくに、「運動なんてしている時間がない」という人には「一二秒スクワット」が向いています。
その名の通り、一回のスクワットに一二秒かけます。
ゆっくり腰を下ろし、ゆっくり立ち上がっていくので太ももへの負荷が大きく効果的です。
これを一〇回もやれば、食べた炭水化物は帳消しになります。
糖質中毒によって太ってしまったケースで死亡率が上がるのは、BMIが二七を超えたときです。
だから、まずはBMI二七まで体重を落とすことを目標にしましょう。
体重測定は、ダイエットを成功させるために必須の行動です。
と同時に、健康管理にも必須です。
●脳に逆らわない6つの食事法
①ダイエットコーラも含め、甘い清涼飲料水は一生買わない
②野菜、豆腐、海藻、キノコを中心に、魚や肉を毎日食べる
③ケーキや和菓子などの甘いものは、将来的にやめる
④袋菓子、クッキー、せんべいなどは絶対に買わない
⑤ご飯やパン、麺類を食べ過ぎない
⑥お酒を上手に楽しむ
血液中に溢れたブドウ糖は、血糖値を上げるだけに留まらず、血管の壁にベタベタとくっついて傷をつくります。
つまり、ブドウ糖は血液も血管も悪くしてしまうのです。
日本糖尿病学会ではヘモグロビンA1cをまずは六・九以下に抑えることを推奨しています。
内臓脂肪に慢性炎症が起こり、炎症性サイトカインが分泌され、心筋梗塞や脳梗塞の大きな原因となっていることがわかっています。
(略)
炎症を抑えるという観点からも、糖質の過剰摂取にいいことはありません。
■【実践】3個の行動ポイント
【1794-1】食事は、野菜(繊維質の多い)やタンパク質から食べる癖をつける
【1794-2】食後に、12秒スクワットを10回行う習慣をつける
【1794-3】体重の5%を目標に、ダイエットに取り組む
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】糖質中毒
【著者名】牧田善二 ・ 著者情報
【出版社】文藝春秋
【出版日】2022/1/20
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】健康的な人生を送りたいときに
【キーワード】健康法、ダイエット術、食生活
【頁 数】192ページ
【目 次】
第1章 糖質、この必要にして害をなすもの
第2章 糖質摂取、なぜ人はそれをやめられないのか
第3章 必ずできる糖質中毒の治し方《知識編》
第4章 糖質中毒治療は究極のダイエット《実践編》
第5章 糖質中毒とカラダの終わりなき戦い
この本が、あなたを変える!
糖質中毒
牧田善二 文藝春秋 2022-1-20
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
牧田善二さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。