【書評:1748冊目】満腹食べても太らない体(富永康太)

【栄養×心理×習慣が肥満を防ぐ!】
食欲コントロールダイエット協会代表理事・富永康太氏が、『満腹食べても太らない体』と題して、二度と体重を気にしない自分になるために役立つ食欲コントロール法を解説する一冊。

■書籍の紹介文

自分の食欲。
うまく抑えられていますか?

 

本書は、肥満や食欲が抑えられないのは人間本来のある機能が異常をきたしているからだと提起し、機能を正常を戻すのに役立つ食欲コントロール法を解説する一冊。

 

ダメだとわかっているのに、ついつい食べちゃう・・・。
飲んだ後の〆のラーメンがやめられないなどは、その典型ですよね。

 

こういう話をすると、「意志が弱いね」「我慢しなきゃ!」「また太るよ!」と笑われてしまいます。
しかし、こうした食べ過ぎ(肥満)は笑い事ではなく、「脳の暴走」という深刻な問題をはらんでいると著者は指摘します。

 

人間の脳には本来、ホメオスタシスという機能が備わっています。
この機能は、食欲と体重が上がりすぎないように自動調整をしてくれるものです。

 

つまり、脳のホメオスタシスが正常に働いていれば、肥満や食べ過ぎという問題は起きないのです。
食べる量を減らしたり運動量を増やしたりしても一向にヤセないのは、脳のホメオスタシスが機能不全を起こしている証拠なのです。

 

では、どうすれば「ホメオスタシス」を正常に機能させられるのか。
著者は、3つの要素からアプローチすることが有効だと提起します。

 

3つの要素とは、「栄養」「心理」「習慣」。
この3つを複合的に整えていくと、徐々に脳のホメオスタシスの機能が正常化し、「二度と体重を気にしない自分」に近づいていきます。

 

「栄養」「心理」「習慣」。
それぞれを整えていくのに役立つ考え方や行動を、日常生活に取り入れやすい形で提示されています。

 

ダイエット本ではなく、食事を含めた生活習慣を整えるための本といえます。
それほど肥満や食べ過ぎとは、生活習慣の乱れ、体内リズムの乱れのサインなのです。

 

もちろん、あなたの体質に合う合わないがあるとおもいます。
まずは、実践しやすい項目から試してみて、自分で判断していきましょう。

 

一番やってはいけないこと。
それは、試して検証もしないのに「合わない」「違う」と判断することです。

 

◆脳の暴走を止めよう!

満腹食べても太らない体
富永康太 SBクリエイティブ 2021-11-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人間の体には体重を自動でコントロールする機能が備わっているのです。
そうした体内の状況が正常範囲から逸脱したときに、正常範囲に戻す仕組みを「ホメオスタシス(生体恒常性)」といいます。

 

実は、こうしたホメオスタシス機能は体重にも発揮されているという理論があります。
それがセットポイント理論です。
(略)
その人にはその人の最適な体重(セットポイント)があって、その体重から逸脱しそうになったら体が勝手に調整して変化しないようにしてくれる、という機能が備わっている理論になります。

 

食欲は自律神経とホルモンによってコントロールされており、自律神経とホルモンは我慢するなど意志の力でどうにかなるものではありません。
逆にいえば、自律神経とホルモンを整えれば、苦労することなく食欲はコントロールできるのです。
こうした自律神経とホルモンを整えて、頑張ることなく食欲をコントロールするのが「食欲コントロール法」になります。

 

自律神経とホルモンに影響する生活習慣は主に「栄養」「心理」「習慣」の3つになります。

 

最適のPFCバランスが、「P(タンパク質):F(脂質):C(炭水化物)=20:20:60」になります。

 

イメージは、ご飯は茶碗1杯、肉や魚といったメインは手のひら1〜1.5枚分、これをベースに余裕があれば汁物、副菜をつけると黄金バランスに近づきます。

 

私の経験上、ダイエット中の人は逆にご飯を最初に食べた方がやせやすくなります。
なぜなら、ご飯を先に食べた方が食後の満足感が高くなって余計な間食をしなくなるからです。

 

カロリー計算は不正確かつ無駄食い、反動食いを招き、さらにストレス食いを招く可能性があります。

 

禁止にするのではなく、食事の一品に甘いものを加えると反動による食べ過ぎもなくなります。
ただポイントは、心を満たす甘いものは、一日の食事の1割程度にするということです。

 

コーヒーには食欲を落ち着かせる効果があり、食べ過ぎを防ぐサポートをしてくれます。

 

咀嚼は気分や食欲を安定させるセロトニンの分泌を促します。
なので、日中にガムを噛む習慣があると、ストレス食いを防ぐことにもつながるのです。

 

朝からストレッチをすると、その日一日の食欲が安定します。
朝にストレッチという健康的な行動をすると、無意識に健康的な生活を送るようになるのです。

 

理想的な器の使い方は、
・ご飯は大人の茶碗にしてしっかり食べる
・おかずの器を小さくして少なくする
・サラダや汁物の器は大きくしてたくさん食べる
になります。

 

私がよく提案する運動には、次のようなものがあります。
・室内での足踏みも合わせて8000歩/日
・食後のスクワット5回
・歯磨き中の爪先立ち5回

 

朝の散歩で食欲と代謝が安定する理由は次の3つです。
・生体リズムが整う
・セロトニンが分泌される
・健康意識が高まる

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1748-1】ご飯を茶碗1杯しっかり食べる

【1748-2】ミネラルウォーターを1日1.5リットル飲む

【1748-3】朝の散歩を習慣にする

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】満腹食べても太らない体
【著者名】富永康太著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2021/11/11
オススメ度★★★☆☆
こんな時に健康的な人生を送りたいときに
キーワード食生活生活習慣術健康法
【頁 数】280ページ
【目 次】
序章 余計な食欲が勝手に消える「食欲コントロール法」とは?
1章 栄養
2章 心理
3章 習慣
補章 脳

 

この本が、あなたを変える!

満腹食べても太らない体
富永康太 SBクリエイティブ 2021-11-11
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富永康太さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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